NetWalkerをフィールドテストしてみる(その1)
この木・金曜日も有休として9連休にしたものの、私以外の親友たちは既婚だったりステディが居たりで私のお遊びには付き合ってくれないため、実家に帰る序でにNetWalkerのフィールドテストを行うことにしました(この帰省にはちゃんと理由があり、当初は面倒で断っていたものの、あまりに暇なので止むを得ず。その証拠に?実父はずっとゴルフに出掛けており殆ど居なかった)。
行きはあまりの眠さに爆睡してしまったため、フィールドテストは帰りの電車で、つい先ほど行いました。

E233系グリーン車の小さいテーブルの上に置いてみる
またしても激しくピンボケしとる。WX340Kにて撮影
【日時】
2009年09月25日 14時10分頃から15時00分頃まで
【区間】
JR東海道本線→蛇窪支線→山手線 小田原→新宿(湘南新宿ライン 特別快速 高崎行き、列車番号3640E)5両目2階グリーン席
【条件】
NetWalkerおよびSH002を満充電にして、
(1) 上記区間中ずっとパケット接続できるか
(2) (1)が可能の時間帯に、Webブラウズ/E-mail(IMAP)送受信が適宜行えるか
(3) (1)(2)の条件で、双方のバッテリがどの程度減るか
を、それぞれ検証する。
【結果】
(1) さすがはau、上記区間全てで「3.1Mbpsのパケット接続」が可能だった。しかし、パケット接続が切断されたことが3回、SH002が勝手に再起動した(結果、パケット接続も切断された)ことが2回、それぞれ発生した。これらの事象が「網の問題」か「移動機の問題」か「NetWalkerとの相性の問題」かは明確に切り分けられなかった。パケット接続断は網の問題だと思われるが、移動機(SH002)の再起動は不明。もう少し追試が必要と思われるが、これらの問題は戸塚駅を越えたあたりからピタリと止まった。
(2) Webブラウズはまったく問題がなくサクサク行えた。今後リリースされるFlash Liteを導入してもこの状態が維持されれば非常に嬉しい。しかしIMAPでのE-mail送受信は、小田原→戸塚間の、特に高速で突っ走る区間では、IMAPの同期に手間取ることが原因で送信が行えなかった。これはIMAPで管理しているE-mailの通数が異常に多い(受信箱および送信箱ともに9,000通以上)ことが原因かもしれない。なお、使用しているMUAは、以前からここで触れているようにEmacs + Wanderlustであり、付属のThunderbirdではないことは留意すべき点である(Thunderbirdなら問題が発生しなかった可能性は残る)。
(3) NetWalkerの表示は「バッテリ容量:中」、SH002は「80%」であった。SH002は案外減らないなぁという印象はあるが、NetWalkerは通信し続けるとバッテリが減るペースが速いようだ。これは当然であろう。結果からは現時点では『1時間程度の継続した運用では支障は無い』と言える。
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【所感】
予想していたとはいえ、公称バッテリ継続時間である「10時間」は、無通信かつ液晶の輝度を落としての数字でしょうな。もし公衆無線LANで接続して使い続けるのであれば、凡そ半分程度(5時間)が稼動限界時間ではなかろうか。これは拙宅内でも行える実験なので、後日改めて検証するつもりです。
また、バッテリがヒンジに位置しているため、NetWalkerを両手に持っての長時間運用は無理。今回わざわざグリーン車を確保した理由はそれで、部屋内で両手に持った感じでは、重心が若干液晶側に倒れているため親指が攣りそうになってしまう。さりとて画面が小さいため膝上に置くと画面の文字が読み取り難い場合があります(私の視力があまり良くないということもあるが)。そのため小さくても構わないのでテーブルが欲しかったのだが、その判断は正しかったようで、揺れる電車内でもNetWalker(と移動機)が置けるテーブルがあれば何の問題も無かったですね。
いずれにしても、これからしばらくは出社時にも持参する予定なので、親指が鍛えられればこの所感は変わる可能性があります。
WILLCOMの今後の成り行きは、非常に気になる
この件が整理された形で記事になったのは、ここら辺あたりからでしょうか。
“ウィルコムの債務は、2009年3月末の時点で約1300億円。その内訳は、社債が約350億円、金融機関への債務が約935億円”
というのは、WILLCOMの事業規模からすれば、結構な額になります。これでもSBMとは違い、毎年100億円ずつぐらいは有利子負債を減らし続けていたんですけどね。実質破綻ですから、これからどうなるのかは注視する必要はあります。特に私は今でも2回線を維持してますし。
これを受けて
『ウィルコムの格付け、R&Iが「CCC」に引き下げ 債務不履行懸念』
なんて記事も出ていますね。
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『事業再生ADR申請と並行して:ウィルコム、10月1日から山手線内の一部地域でXGPサービスを開始』
2回線維持している理由の1つに、このXGPがどの程度なのか試してみたいというものがあるのですが、
“サービスエリアは山手線の南半分と、池袋や上野を含む中央線より北側の一部。サービスはNECインフロンティア製のPCカード型データ通信カード「GX001N」のみで利用でき、一次応募では400台限定で提供予定だ”
にはガッカリさせられました。やはり相当に資金繰りが悪化していたのでしょう。しかも公開されている地図を見ると、ギリギリで私が住んでいる地域が外れています。これじゃぁ様子見するしか無いですね。せめてUSB型の移動機が出ないとなぁ。NetWalkerでも使えやしません。
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『「2年後の通常国会に“日本版FCC”法案を提出」—総務副大臣・政務官が就任会見』
新任の原口大臣に続き、その周辺の副大臣や政務官も“日本版FCC”の導入はさも決定事項かのような発言が相次いでいます。これに対して総務省がどう思っているのか、もしくはどう反抗するのか、ちょっと注目しなければならないようです。
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『総務省調査、ブロードバンドサービス契約数の5割がFTTHに』
なんだかんだ言って、国内では想像以上のスピードでFTTH化が進んでいるようです。まぁあれだけみかか東西が必死こいてアピールすれば、そうもなるってなもんでしょう。
ちなみに今居る実家はADSLですが、両親曰く「これで充分」だそうです。そりゃそうだよなぁ。やることはYahoo!将棋と、ゴルフと野球の結果確認ぐらいなものらしいので。
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『「Googleブックの和解案、承認するべきでない」司法省が裁判所に助言』
『Googleと出版社、ブック検索の和解案を修正へ』
はてさて、この周辺も急にGoogleの旗色が悪くなってきました。
しかしダメリカでは司法省が裁判所の判決に口出しするんですね。日本だと法務省が地裁判決に口出しするようなものだと思うんですが、これがダメリカでは日常茶飯事なのかどうかは分かりません。それを受けてか、ダメリカ国内でも公然と判決を批判するグループが出て来ており、Googleが態度を軟化するかもしれない可能性も出て来ました。
いずれにしても、当初の和解案は破棄さるんでしょうな。
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『Appleは「審査中」と回答したが:「AppleはGoogle Voiceを却下した」――GoogleがFCCへの回答を公開』
さてさて、これも面白くなって来ましたね。概ね想像どおりの内容ですし、Appleがどう反論するのかが見物です。しかし却下理由がショボいですね。
“Google VoiceがiPhoneの自動ダイヤル機能と重複する”
からだそうですが、こんなことでユーザは混乱しないでしょうし、自社とキャリアとのタリフに影響するからとしか受け取られませんから。
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『PSPが1万6800円に値下げ。PS3で「FF XIII」同梱パックが発売』
『任天堂、10月1日から「Wii」を2万円に値下げ』
今、大して盛り上がってないようですが、幕張メッセで「東京ゲームショウ」が開かれており、そこでリリースされたのがこの2つ。主に値下げだけですね。
それほどコンシューマ向けのゲームが売れてないということなんでしょう。
『「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」出荷本数400万本突破』
は、あくまでモンスターコンテンツだからこその数字だということで、それ以外にブレイクスルーが見付からないのが今のゲーム業界なんでしょうな。
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『「Windows 7」パッケージ版は9月25日予約開始、10月22日9時発売
割安な「記念優待パッケージ」「ファミリーパック」も発売』
『Word特許侵害訴訟、Microsoftへの損害賠償額に判事が疑問』
M$関連2題。
前者はVistaをなんとかして駆逐しようと躍起になっている様子が目に浮かびます。
そこまで悪い子なのか? との疑問もありますが、まぁ製品戦略上仕方無いんでしょう。
後者は結局gdgdになりそうな悪寒しかしませんなぁ。
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最後は莫迦な記事
何を言っとるんだ。IPアドレスは位置情報を示す手段の1つに過ぎません。電話番号と同じ。ルーティングやスイッチングの目標に過ぎません。そういう意味では「場所」でも「物」でもありません。
ネットワークエンジニアなら常識の内容なのですが、この記事の存在意義がイマイチ理解できません。
NetWalkerの無線LANはデリケート
私がNetWalkerをInternetに繋げる手段として、今までは無線LANの親局として、Nintendo DSi向け(というかドラクエ9向け)に臨時に立てる、出張時に持参する小型無線LANコンバータを、使うときだけ電源を入れ、それ以外では切る運用をしていた。これはNintendo DSi(というかドラクエ9)をお使いの方はご存知だと思うが、ドラクエ9では無線LANの暗号化方式としてWEPしかサポートされていないことに依る。Nintendo DSiはそれ以外の強力な暗号化方式に対応しているのだから、その設定を使えるようにすべきなのだが、数として圧倒的に多いNintendo DSのことを考慮してか、残念ながらソフトの作りとしてそうなっていないので、あくまで臨時の措置である。またWEP方式は、5秒ほどパケットを捕捉・解析すれば暗号化キーが判明してしまうことも知られており、間違っても自宅の無線LANの親局に設定すべき暗号化方式ではないことも知られている。
従って、長時間Internetに接続しなければならない時は、WEP方式の無線LANの親局の設置は危険なため、以前も打ったが、大昔に購入したため今ではLinuxカーネルにマージされているが故に挿せばドライバ不要で使えるUSB-EthernetコンバータをUSBポートに挿しての有線LANでの接続・運用となるのだが、いかんせんこのコンバータは10Mbpsしか出ないため、現代の無線LANよりも通信速度で大幅に劣るという欠点があった。
よって、前回「ひととおりNetWalkerの環境が整った」と言ったが、唯一残っていたのが、自宅の無線LAN親局との接続である。いちいちUSB-Ethernetコンバータを挿すのも面倒だし、まさか自宅に居ながらにしてSH002を接続して毎月莫迦高いパケット料金を払うのも妙な話だ。そして両者とも、何より通信速度が遅い。
そこで自宅の無線LANの親局の設定を改めて確認することにした。実はこの作業は拙宅の環境では非常に億劫な作業で、離れた部屋の液晶テレビやBlu-rayレコーダも無線LANコンバータ(以降は子機と略す)を介してInternetに接続するようにしているため、親局の設定を換えるということは、子機の設定も見直す必要があるかもしれないことを意味するからだ。
ざっと見直したが、やはり妙な設定は無い。強いて言えば、暗号化方式が現代では通常使われる最強の方式である「WPA-PSK(AES)方式」で、SSIDもステルス化している。しかもこの方式は少なくともNetWalkerのGUI上でも対応していることになっている。しかし、この設定をNetWalkerにしても、何度も何度もPSKキーの入力を求められてしまい、無線LANとしてレイヤ2が確立できない。WEP方式では使えるということは、NetWalkerの無線LANインタフェースが壊れているワケではないと切り分けられると思われる。
…となると、やはり親局かと思い、再度設定を見直すと、「IEEE 802.11aが有効になっている」ことぐらいしか思い浮かばない。この親局はa/b/g対応なので問題無いし、そもそも使う周波数帯はaとb/gでは倍以上違う。しかしNetWalkerはb/gのみの対応だ。
『試しに親局のIEEE 802.11aを無効化して、b/gのみにしてみるか』
現時点で拙宅内にIEEE 802.11aを使う機器は無いし、この設定を換えるだけであれば子機の設定を変更する必要もない。
親局にログインし、IEEE 802.11aのみを無効化し、親局の再起動が終了した途端、NetWalkerの無線LANで親局とのリンクが確立し、DHCPでIPアドレスが払い出され、レイヤ2/3の接続が完了した。
…青歯で苦労した2日間を思い出したのは言うまでもない。
『え、何? NetWalkerの無線LANインタフェースって、そんなにデリケートなの?』
再度打つが、IEEE 802.11aとb/gでは周波数帯は倍以上違う。前者は5GHz帯、後者は2.4GHz帯だ。本来ならこのようなことはあってはならないと思うのだが、目の前の現実としてこの結果を見せつけられた以上、そういうものだと思うしかない。
もしNetWalkerで「どうしても無線LANが繋がらない」と嘆いている諸兄・諸姉が居らっしゃるようなら、周辺にIEEE 802.11aの基地局があるかどうかを確認してみては如何だろうか。逆に言えば、周辺にIEEE 802.11aの基地局があれば、NetWalkerの無線LANによる通信が阻害される恐れがあるため、屋外の公衆無線LANでは繋がらないか、繋がっても不安定となる可能性が高いことが、改めて判明した次第である。
「NetWalkerの無線LANはデリケート」
覚えておいて損ではないことは、間違い無さそうだ。
NetWalkerは*NIX使いには厳しいキーアサインだ
Emacs + Wanderlustの組み合わせからGmail系(Google appsやau one mail)を使ってE-mailを送信するときはstunnel4を経由させる必要があるのだが、どうやらUbuntu 9.04のバグで、stunnel4をサービスとして起動するようセットしても起動してくれず、OS起動後に手で /etc/init.d/stunnel4 をキックしてやる必要があるらしい。昨日はこれだけで4時間ほど嵌ってしまった。
このバグについては回避策も示されているものの、これがなぜかNetWalkerには効かず、何度再起動してもサービスとしては起動するものの実態としてはstunnel4が機能せず、手でサービスを上げ直すと症状が治まる…誰かホントの解決策を教えてはくれないだろうか?
ちなみに私は先述の回避策は機能しない以上は止めている。/etc/crontab に余計なもの?を記述するのは現時点ではあまりに危険だと判断したこともあるし、まぁそう滅多にこの環境からGmail系を使ってE-mailを送信することはないので、いざとなったらstunnel4を手で上げれば良いんじゃないの?ということもある。いちおうtcshにaliasでも切っておくかな(私はbashよりtcshが好きなので、デフォルトのshellをtcshにしてしまっている)。
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さて、なんだかんだ言いつつも、昨日でNetWalkerへの環境整備対応は終わり、自信を持って外に持ち出せる体制になった。これで大概のことは家と同じように行える。自宅鯖にもNetWalkerからssh2でログインできるので、不測の事態が発生した際もリモートメンテは可能だ(但しOSとしてDebianを使っているため極めて安定しており、ここ5年ぐらい不測の事態が発生したことは無いのだが)。
しかし、だ。それにしてもあの変態キーボードはもう少し何とかならなかったのだろうか。明らかに*NIXを意識した配置ではない。
*NIX使いは、[Ctrl]は[A]の左に、[Shift]は[Z]の左に、[Tab]は[Q]の左に、それぞれ配置してもらわないと困ることが多い。更に個人的には[Esc]は[1]の左にあって欲しい。つまりはHHKと同じ配置だ。
どーせ日本語入力はskkなので[全角/半角]キーなぞ不要だし、ましてや[無変換][変換][カタカナ/ひらがな/ローマ字]の各キーも不要だ。その分はスペースキーを長くしてくれ!
…えー、ちょっと熱くなってしまったが、この主張は*NIX使いの皆様には賛同いただけるものと確信している。さすがに[A]の左に何もない(つまり[A]が左端にある)キーアサインに慣れるには、相当な苦労があったということを言いたかっただけだ。特に私のような、1日中をEmacs上で暮らしているオールドタイプ?な人間にとって、これは苦痛にも似た作業であった。
ま、リリース直後によく確認もせずヨドバシのWebショップで予約してまで買ってしまった人間に言えた義理では無いのだろうが、キーアサインだけは、もうちょっと考慮して欲しかったと思う。これが工人舎の「PM」が頭から離れない原因でもあるのだ(「PM」はこれに近いキーアサインである)。
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そうそう「PM」と言えば、あれは韓国製の『mBook M1』を強化・カスタマイズしたものであることはガシェット好きには有名だが、その『M1』の後継に当たる『mBook M2』が公開されたようだ。
『M2』では『M1』と比べて、メモリが512MBから倍増され1GBに、CPUがAtom 1.2GHzもしくは1.6GHzにスペックアップしているらしい。USBもAタイプが搭載されているようにも見える。発売は今年11月か12月だそうなので、恐らく工人舎の中の人も「PM」の後継として、これを使ってくれるに違いない…いや、そう信じている。
これでやっと、ここ数週間の「PM」からの呪縛から逃れられそうであるが、もし『mBook M2』を日本向けにローカライズしたものが出たら、いともあっさり買ってしまいそうな自分が居ることも、ここに白状しておこう。
もし万が一、工人舎がクリスマス商戦にこれをぶつけて来たら………ああっ。
NetWalkerにFlash Lite 3が載ってないことを怒ってる人が居るらしい
いちおう、自宅鯖に立てているこのような辺境のblogにもアクセス解析を仕込んでいるのだが、一昨日からアクセス数が急に伸びてビックリしている。どうやら検索キーワードとして「NetWalker」を入れると、ここ数日のエントリが結構上位に表れることが原因のようだが、こんな情報でも他人様の役に立つなら、それはそれで嬉しいことだ。特に昨日のエントリは、*NIXユーザ以外にはかなり敷居が高い書き方をしているようにも思うが、もし時間があればどこかでまとめたいと思う。
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さて、昨日のテザリング問題がひとつの決着を見てから、私は再度NetWalkerを工場出荷時の状態に切り戻し、USB接続でのダイヤルアップ接続(テザリングという最近の言い方は妙に照れるので、こう呼びたい)も問題なく行えることを確認した後、自分が自宅でふだん使っているLinux機同様の環境へ整備すべく、まずは何はなくともEmacsを入れ、Wanderlustを入れ、自宅鯖にコロケしている複数のドメインと、自宅外からも使えるようIMAP化してしまった@niftyアカウントのE-mail送受信が問題なく行えるところまで持っていけたところでひとまず安心し、さて次はFirerfoxにプラグインとテーマを突っ込まないとなぁ…と思って複数サイトを覗いていたら、どうやらFlashを多用するサイトがことごとく全滅であることを、ここで初めて知った。
こう言っては何だが、私はPCについて、あまり取説の類を読まない。主に自作機やイスラエルからの輸入品(これは以前このblogでも触れたFit-PCシリーズのこと。今も超低消費電力鯖として大活躍中)を使っている人間なので、そもそも取説などというものが存在しなかったり、あってもA4でペラ紙1枚だったりするうえ、読まずとも判るような単純極まりないインタフェースしか備えてなかったからだが、今回は久々の[吊しのPC]を購入したにもかかわらず読んでなかったことが悪かったのだ。
今回のNetWalkerでは、あの薄っぺらい取説本体とは別に、黄色の紙で、有り体に言えば「Flash Liteのソフトとしての安定度が工場出荷時に間に合わなかったので、間に合い次第、サポートWebで公開するから、しばし待たれよ」という主旨の文章が、もうちょっと丁寧に書かれている紙を見つけるに至り、『あ、そうなのね』で個人的には終わった。
私はニコ動はアカウントを持ってないうえ、せいぜいようつべをチョロっと見る程度だし(見るなら2chのほうが圧倒的に多いが、主にROMってるだけで、時々カキコする程度のものだ。2chの平均年齢を上げている元凶を作り出している一人かもしれぬ)、企業のFlashバリバリなWebサイトは却ってユーザインタフェースを悪くするものだと敬遠するタチなので、それはそれで構わないんじゃないかとも思っていたのだが、世の中の趨勢はどうやらそっちではないらしく、このことについて噛みついている人も何人か居るようなのだ。「Touch & Tryイベントで使われていた実機ではFlashが使えてたのに、なんで購入品では使えないんだ?」と。ちなみに私はそこを重視していなかったので、15分間ほど使っていたものの気付かなかったクチだ。
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昨日も打ったとおり、SHARPが今回OSとしてUbuntuを採用した理由は、こういったことも本来はコミュニティで解決して欲しいと思っているのが本音だと思う。しかし、現在のFlash(というかFlash Video)文化を捨て切ることまではできないと判断したのだろう、ここまではSHARPが面倒を見るようである。CPUにARMのLittle endianなんて使わなけりゃ、既にUbuntuにはパッケージがあるだけに、ここはこのCPUを敢えて選んだSHARPとしての企業責任のようなものを感じてのことなのかもしれない。この点については素直にSHARPに賛辞を贈りたい。
SHARPの中の人よ、ひょっとするとこのシルバーウィークも返上して頑張っているのかもしれないが、公開するパッケージの品質は、ぜひ高い安定度であって欲しいと思う。
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さて、今日はもうちょっとNetWalkerの環境整備をするか。そうすれば、正に「自宅Linuxと同じネット環境」を外に持ち出すことができるのだから。こんなに嬉しいことはない…(by アムロ・レイ)。
結論・NetWalkerはBluetoothでは使えないがUSBでの有線接続では使える
さてさて、これで3日目であるが、今日で最後になる。
結論から言えば、NetWalkerを塩漬けにせずに済んだ。ただし、かなりブサイクである。
結局のところ、現状では青歯によるテザリングが無理であることを今日の午前中までに悟った私は、「最後の賭け」と称して、NetWalkerとSH002をUSB経由の有線で繋いでみることにした。ここまでの青歯レシーバへの投資金額を考えれば、『au純正 USBケーブルWIN』の価格(1,050円)なぞ屁みたいなものである。
ケーブルを挿すと、NetWalkerを含めた造作がいかにもブサイクになってしまうが、それには目を瞑り、さくさくとケーブルで互いを繋げる。lsusbコマンドでも、NetWalkerが少なくともSH002らしきSHARP製の何かは認識していることは確認できた。どうやら /dev/ttyACM0 というポートに挿さったらしい。
ここから先も*NIX使いにはお馴染みの、pppconfigでau.NETへの接続設定をauという名で設定・保存し、いざ sudo pon au とコマンドを入力しダイヤルアップさせてみると………あらら、あっさりパケット通信できちゃった。Firefoxを立ち上げてみると、問題なくWebサイトが閲覧できる。sudo poff コマンドも正常に受け付けられ、回線は切断された。
本来はSH002用のUbuntu向けLinuxドライバが必要なんだし、どーせダメなんじゃないかと考えていた私は、この時点で「やった!!!!!」とでも叫んで狭い部屋の中を小踊りして喜ぶべきだったのだろうが、逆に拍子抜けしてしまった。
『この2日間の無駄な時間とカネは、一体何だったんだ………orz』
SH002はPCとの接続でもパケット料金は相当高くなるとはいえ(最大13,650円)定額制にキャップされるので、ブサイクな格好とはいえ、これで外出先でも比較的安定したネット環境を装備することができる。これ自体そのものは非常に嬉しい。ただ、Emacs周辺などに何も手を入れてないので、本当の意味でネット環境を手に入れるには、あと数日掛かるであろう。連休明けには会社に自慢しに持って行けそうだ?!
私が嘆くべきことではないのだが、それにしても青歯による接続環境の不備さ加減は残念で仕方が無い。ソフトウェア開発ができる先達や後輩の結果を素直に待ちたいと思う。ここでこれをSHARPに期待するのは、恐らく間違いだろう。先代とでも呼ぶべき名機・リナザウで痛い目に遭っているのは、ユーザはもちろん、あの変態Linuxを保守し続けたSHARP自身であろうことが容易に想像が付く。だからこそOSに、開発やアップデートが活発なコミュニティの1つであるUbuntuを採用したのだろう。NetWalkerに付属するマニュアルが実質20ページ程度しかないことからも、Ubuntuやユーザのコミュニティに今後を期待している様子が見え隠れする。
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このケーブルを買うついでに、ひょっとしたら買ってしまうかもしれない、NetWalkerとほぼ同じサイズでx86バイナリが動く、工人舎製「PM」の実機を触ってみた。
マウスカーソルを動かすのがタッチパネルのみというのと、液晶の開く角度がNetWalkerと比較してかなり浅いのが気になるが、これはこれで面白そうなブツである。しかもこれなら恐らく青歯接続があっさり出来るし?!
ただでさえ今月25日には「機動戦士ガンダムΖΖ Vol.1」と「プラネテス」のBlu-ray DVD BOXも買わねばならないし(これらもとっくに予約済。到着を待つだけの状態)、妙なところで出費が嵩みそうな秋である。馬券が取れたら考えよう。
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最近の若者はエンジニアを目指さなくなったらしく、今の会社でも私が居るエンジニアリング部門に新入社員が配属されることは無かったので、こんな愚痴はここで言うしかないのだが、エンジニアが技術や経験・知見を得るには、それ相応の投資と勉強(苦労)が必要なものだ。こんなことは、かれこれエンジニアとして社会人12年目になる私は嫌になるぐらい知っていたハズだが、忘れかけていた私は今回改めてそれを思い知らされた。
いやはや、歳を取ってもエンジニアたる者、恥は進んで掻くものである。
続・NetWalkerではBluetoothでテザリングができない
昨日はあまりの虚しさから、夜半にビールと刺身を買い、飲んで食って不貞寝したが、今日も朝から再度チャレンジ…しかし状況に変化は無く、青歯でのテザリングが現状では無理であった。
ただ、今日の切り分けの途中、Ubuntuの青歯関連のソフトウェアもさることながら、移動機(auのSH002)側も怪しいのではないかという考えがもたげてきた。
念のため、HP 2133に以前設定しておいた、SH002との青歯接続によるテザリングは問題なく行えたことは確認できたので、今回の問題で「SH002が悪い」という線は、無くなりはしないものの薄くなったと考えられる。
やはり、青歯レシーバとUbuntuの青歯関連ソフトウェアの問題なのだろう。
なお、SHARPのサポートサイトに、microSDHCカードを使っての工場出荷時状態への切り戻し手順が掲載されていたので、一旦全てをリセットしてみることにした。
NetWalkerは、このまま塩漬けにする(もしくは売り払う)にはあまりに勿体無い代物なので、もう少し粘ってみたいと思う。なんつったって、まだ休みは7日ある。
NetWalkerはBluetoothが全く使えない…つまりは非常に残念な結果
さて、「待望の」という形容詞まで付けて待っていたNetWalkerだが、私には非常に残念な結果になった。しばらく塩漬け決定だろう。

左に置いたのは、大きさ比較のためのタバコの箱です。
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キータッチや変則キーアサインなどは特に問題なく(あれは慣れの問題であろう)、液晶画面も想像以上に綺麗だ。予告した?とおり、昨夜の会社帰りにJR品川駅でのTouch & Tryイベントにも顔を出し、説明員にもイの一番に
『Ubuntuの公式リポジトリは使えるんですか?』
と訊いたところ、
『ええ、使えますよ』
との心強い返事を得、15分ほど触らせてもらいながらいろいろ情報を聞いたのだが、いざ自宅に届き、自分が目指す使い方である『携帯電話をダイヤルアップモデムとして青歯で接続して(今風に言えばテザリングか)のネット接続環境の構築』が、これっぽっちも、如何ともし難いほど無理であることが判明したのだ。
これは多分にOSというか青歯周辺ソフトが原因なのではないかと推測される。今回採用されているのはUbuntu 9.04だが、どこのメーカの青歯レシーバを挿しても、私の持っているauの移動機・SH002とペアリングすることはできなかった。良い線まで行ったのが、予想に反して?Planex社製のBT-MicroEDR2Xというレシーバだったが、それでも最終的には「対応していない機器です」という虚しい表示が出てペアリングに至らず、それ以外のメーカも全滅であった。参考までに私が試した青歯レシーバを列記しておこう。
- Princeton社製 PTM-UBT5
- Logitec社製 LBT-UAN01C1
- SANWA SUPPLY社製 MM-BTUD23
- Buffalo社製 BSHSBD03BK
- corega社製 CG-BT2USB02CB
前2者はClass 1、後3者はClass 2だが、そんなことも関係無いような挙動だったことと、これだけの青歯レシーバを揃えるためだけにヨドバシ新宿西口本店に今日だけで2回出向き、ゴールドポイントを使い果たしてしまったことも、更に虚しさを加速させている。
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またなぜか無線LANも接続できず、結局は大昔に買った、今ではLinuxカーネルにマージされているため挿せば使えるUSB-Ethernet変換アダプタで有線接続する有様。これは私の自宅の無線LAN環境にも依存するので判断は避けるが、どうもあの感じでは屋外の公衆無線LANなんかでも使いものにならないのではないかと思える。拙宅ではふだんはNECのAtermStation、今回は臨時で出張時に持参するPlanex社製のAPも立ててみたものの、どちらもリンクを確立できなかったところをみると、NetWalkerと言いつつも、無線LAN基地局の相手も相当選ぶ筐体なのかもしれない。
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先のTouch & Tryイベントでの会話で、
『いずれOSを丸ごとmicroSDHCへバックアップする手順を公開します』
との情報も得たので、それが公開され次第、NetWalkerからUbuntu 9.04にはご退場願い、いつものようにDebian Lennyをインストールして再度チャレンジしてみようと思う。この9連休中にその手順が公開されると嬉しいのだが…。
なお、CPUはARMのLittle endianであることは、Ubuntuで青歯関係のソフトをapt-getしたときに判ったので、Debian Lennyもそれに倣う必要がある。
結局マトモに使えたのは、SanDisk社製の16GBのmicroSDHCだけだった…というのが、今日時点でのNetWalkerに対する結論である。
あああ………いずれにしても非常に残念だ。筐体そのものにはポテンシャルがあるだけに、尚更そう感じる。このままでは工人舎の「PM」に手を出してしまいそうだ。
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【追記】
たった今、親友から教えてもらいました。
『ウィルコム 私的整理へ 銀行団に1000億円の返済期限延長要請』
実質破綻ですね。ひょっとすると、私が長らく使い倒した「初代W-ZERO3」を出した頃が、WILLCOMの最盛期だったのではないでしょうか。これも残念な結果です。
NetWalkerは先行発売するそうな…楽しみだ
『シャープの「NetWalker」、一部店舗で18日に先行発売』
昨晩遅くにも出したのですが、都内の一部店舗では今日から発売のようですね。それに合わせてヨドバシのネットショップも今日出荷となったのでしょう。
いずれにしても、それだけ前評判も高いものですし、これで9連休を無駄にすることなく弄り倒せるってなもんです。ここは素直に到着を待ちたいと思います。
触った感触や使い勝手は追ってここでも報告致します。
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『工人舎「PM」〜ワイシャツのポケットに入る超小型Windows PC』
そんな私が、やっぱり気になるのは、ほぼ同時期にリリースされたこれ。もしNetWalkerとリリースの順番が逆だったら、私はこれをアッサリ買っていた可能性が高いです。もちろんOSはいつものとおりLinuxに換装してしまいますけどね。
こいつについては人柱からの報告を待ちたいと思います。もともと韓国製で、それを個人輸入した人の報告では、バッテリが放電(リーク)し易く、そのまま放置できないことや、期待してたほどスペックが高くないなどがあり、NetWalkerより高額を払う価値があるか、現時点では判断できないからです…とか言いながら、ひょっとすると、12月まで売ってればアッサリ買うかもしれませんけどね?
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うーん、WILLCOMの方向性がイマイチ解り難くなってきました。
確かに以前からFMCには熱心でしたが、今のWILLCOMにXGPと同時並行してこれらを行えるほどの体力(耐力)があるとはとても思えず…カーライルの強い意向で社長が交代させられたという噂でもちきりの今、WILLCOM社内では何が起きてるんでしょうかねぇ。
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『[原口総務大臣会見速報]NTT再編について「切り刻み論は2周遅れの改革論議」とコメント』
『[原口総務大臣会見速報]通信・放送融合法制は「一部で議論は必ずしも十分ではない」』
『[原口総務大臣会見速報]日本版FCCの設立は「国民に約束したこと」』
『[原口総務大臣会見速報]周波数オークションの導入は「慎重に検討する」』
新総務大臣が発したコメント4連発です。
前2者については、一見すると消極的とも取られかねないコメントですが、特にみかか再編は、ひょっとすると期待できるものになるかもしれません。私は以前から言っているとおり、上下分離が望ましいと思っています。
後ろ2者はなかなか興味深い発言でしょう。特に総務省官僚にとっては。もし本当に公約どおり「日本版FCC設立」が設立されたら、総務省の仕事の半分ぐらいは持って行かれてしまいますからねぇ。
周波数オークションについても然り。これもまた総務省から仕事を奪うものになりかねませんが、SBの損みたいに「タダのものは何でも欲しがる輩を追い出す」には、もってこいの政策とも言えます。運用次第という感じでしょうかね。現時点で私は賛成とも反対とも言えません。
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こりゃまたキナ臭くなってきました。そう簡単にeBayには売らせないぞ、と。
ただ訴因は“技術を盗んだ” ことらしいので、金銭の問題ではないのかもしれません。いずれにしても要注目でしょう。
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まぁこれは至極当然の流れでしょう。Sunを買った以上、提携する意味が無いし。
ただ、この提携解消を見ると、やはりOracleはSTB状態でSolarisと組み合わせたOracle DBを売りたいのかもなぁとも受け取れます。
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最後はオマケ
『企業にWindows 7を売りたければ:Microsoftはまず、Vistaの失敗を認めるべき』
あはは、こりゃ尤もな内容です。
NetWalkerが公式発売日前に届く?
今日は終日忙しく、自宅に届くE-mailのチェックを仕事中にできなかったのですが(そもそもこの状態がオカシイという話はさて置き)、つい先ほど帰宅しE-mailをチェックしたところ、NetWalkerを予約したヨドバシカメラのネット通販サイトから『発送しました通知』が届いていました…あれ? 公式の発売日は25日では?
私はシルバーウィークに有休2日を追加して9連休にしてますし、昨日、NetWalker向けに青歯レシーバと16GBなmicroSDHCを購入済なので、明日届くのは非常に嬉しいのですが…あれれ?
しかも親友からは、勤務先最寄り駅であるJR品川駅構内のコンコース(7・8番線への階段横)でNetWalkerのTouch & Tryイベントがあることを教えてもらっており、そこに居るであろう説明員への質問攻めを楽しみにしていたのですが…あれれれ?
いずれにしても、明日は個人的に非常に楽しみにしている飲み会もあるので、なんだかいろいろ浮き足立つ1日になりそうです。