Archive for January, 2012

妥当な判断

Posted at Tue, 31 Jan 2012 19:57:46 +0900 (JST)

『auが通知バーでの宣伝自粛、スマホ時代の情報配信の形』

ほほぉ、こういうところは割と早く反応するんですね。良いことではないでしょうか。

『携帯・パソコン向け「LISMO Video Store」が4月に終了へ』

なんてのを読むにつけ、KDDIは完全にスマートフォンにフォーカスするようですから、ここでユーザのご機嫌を損ねるのは得策ではないという判断なのでしょう。妥当だと思います。
ただ私は、バッテリの持ちが、今のスマートフォンの倍ぐらいにならない限り、メインの回線をスマートフォンにすることは無いでしょう。災害時に今のようなバッテリの持たなさでは心許ないにも程があります。ただでさえ3.11以降は比較的大きな地震が多いんですから。

『そのような事実はない――DeNAがグリーと田中社長に反訴』
『DeNAがグリーを逆提訴、損害賠償と謝罪文を要請』

典型的な泥仕合の様相を呈してきました。ここは互いに譲れないということなのでしょう。そんなに儲かってるんですかね。残念ながら私の周辺にGREEもMobageもユーザが居ないうえ、少なくともGREEに関して良いニュースを聞かないので、どっちでも良いです。

まだ800日“も”ある

Posted at Mon, 30 Jan 2012 20:03:58 +0900 (JST)

『Twitter“国別検閲”に反発、改めてユーザーに理解求める』

そりゃ反発するでしょう。検閲前提の中国から撤退したGoogleとは正反対です。ひょっとすると、中国市場に再参入したいのでしょうか。

『「Skypeクレジット」が「auかんたん決済」で購入可能に』

ここまでしないとユーザ数が伸びないのか、ここまでしなければならないほどユーザ数が伸びているのか、判断できかねる微妙な記事ですね。少なくとも私の周辺で、Skypeを実装したフューチャーフォンを持ってて、敢えてSkypeを使うという奇特な人は見たことがありません。KDDIのスマートフォンでも然りです。

『ソフトバンク、携帯向け「津波警報」提供へ』

なんとも中途半端なリリースです。他社に先駆けてリリースしたかったことがミエミエ。せめて対象となる機種ぐらいは調べるべきでしょう。

『Windows XPサポート終了まで800日、MSが移行の検討を呼びかけ』

まだ800日“も”あるんですね。エンタープライズユースならまだしも、コンシューマユースであれば、次世代であるWindows 8が熟れるまで待っても充分でしょう。尤も、私は買わないと思います。Linuxデスクトップで困ってませんしね。

正確な記事が少ない

Posted at Sat, 28 Jan 2012 08:24:51 +0900 (JST)

『イー・モバイル、900MHz帯周波数獲得に向け認可申請』

これはE悪に限ったことではなく、4キャリアとも申請するでしょう。締切は31日ですから、来週火曜日には申請書を手渡す各キャリアの社長のアホ面写真が出ることでしょう。さて、どこに割り当てられますかねぇ。

『ドコモ、度重なる通信障害への対策を発表』

内部留保が他社より多いDCMらしい、迅速な施策決定です。まずは交換機のソフトで逃げられるところは逃げ、あとはハードウェアであるパケット交換機の増設でしょう。無線区間と違って費用もそんなに嵩みません。これまで3G網に2兆円を投資しているんです、“たった1,400億円”と言って良いでしょう。
それにしても、いわゆる一般紙でのこのニュースの解説には多いに疑問があります。いつものように、中身を正確に把握してない解説なので碌でもないです。「制御信号」という言葉が一人歩きしてますね。今回問題なのは“スマートフォンから実際に出る各種パケット”であるかのように書かれてますが、そうではありません。スマートフォンがパケットを網へ出すことで発生する、網内でやりとりされる「制御信号」、具体的には無線基地局〜無線基地局集約装置〜パケット交換機を流れる「ルーチング制御信号」が輻輳しているのであって、そこはキャリアの網の作り方で輻輳を防げる場合もあります。あくまで“場合がある”だけで、完全には防げないところもポイントで、それへの対策がDCMで1,400億円ということになります。

『ドコモ、9カ月でスマホ533万台を販売』

だそうなので、「ルーチング制御信号」をやりとりする頻度について、網の設定が追い付いでなかったのが原因ですね。

『Twitterが国の状況により、検閲を行う意向を表明
〜検閲で見えないことを明示する方針』

良いことではないですね。ユーザの反発を招くでしょう。ただ、アラブ諸国で政治体制をも換えてしまうほどの影響力を持ってしまった以上、仕方無いという側面があるのは理解しなければならないのでしょう。理解したくないですけど。

通信の基本のキ

Posted at Thu, 26 Jan 2012 20:18:32 +0900 (JST)

『25日のドコモ通信障害、トラフィック想定の見積もり足りず』

昨日の障害の詳報です。DCMともあろうところが、通信の基本のキを忘れていたようです。
この記事で述べられている「制御信号」は、短時間で切れる通信が多量にある場合、爆発的に増えます。これは“交換機”を使っている以上、回線交換でもパケット(蓄積)交換でも同じなのですが、今回の新ノードではなぜか制御信号の処理能力をわざと落としたとか。これではいくら1ノードあたりの同時通信量が大きくなっても、バーストで来てしまう高トラフィックには耐えられません。こんなこと、大学生でも知ってるハズなんですけどね。DCMの開発現場には依然として、有線通信時代にNTTが蓄えた知見を生かそうという機運が無いことが伺えます。
総務省も当然、

『総務省、障害重なるドコモに指導』

となります。どのような対策を提示するのか、ここは非常に興味がありますね。

『KDDIのネットワークで25日深夜に通信障害、現在は復旧』
『OCNで通信障害–海外向け通信がつながりにくい状態に』

DCMに隠れているわけではありませんが、KDDIは昨夜〜今朝にかけて、OCNでは午前中に結構大規模な障害が起きています。どうやら昨日から今日にかけてはキャリアの特異日だったのかもしれません。こういうときのNOC業務は途轍もなく面白いんですけどね。

『KDDI、Androidの通知領域に広告を表示させる』

いやぁ、これはやっちゃイカンでしょう。Androidを使っていると解りますが、通知領域には「モバイルネットワークに接続できません」とか「無線LANに接続しました」とか「バッテリが残りXX%になりました」など、Androidを使う上でかなり重要なことをユーザに知らせるためのメッセージが出るので、ユーザは頻繁にチェックすることになるのですが、そのドサクサに広告とは…いくらなんでもやり過ぎです。そこまでして広告料金を稼ぎたいんでしょうかねぇ。ちゃんと通信料金を支払っているのですから、批判が出るのは当然でしょう。
これを受けることで通信料金が多少なりとも減免されるなら解らんでもありませんが、それでもウザったいことに変わりはありません。

『auのiPhone 4S、27日よりEメールの絵文字に対応開始』

これもちょっと遅いですね。iPhone 4Sが出たのは去年11月ですから。あとは3月までに改修するらしい、キャリアメールのリアルタイム受信ができるようにならないと、使いものにならないです。逆に言えば、あとはそれさえ出来れば、SBMから相当数のユーザを奪うことができると思います。

『民放キー局5社と電通、VODサービス「もっとTV」を4月開始〜NHKも参加を検討』

誰が使うんでしょう? 今あるアクトビラだって碌に使われてないのに…どうもテレビ局の連中はまだInternetの使い方を判ってないようです。

『Linuxベンダー、ルート攻撃コードの出現を受けてパッチ配布を急ぐ』

これは気になる記事ですね。いちユーザとしては、Debianがはやく新しいKernelをリリースしてくれることを願うのみです。

解せぬ障害

Posted at Wed, 25 Jan 2012 20:37:48 +0900 (JST)

『ドコモ、東京都内で25日朝から通信障害』

この障害が起きているとき、私は既に23区内の自宅から脱出して神奈川県下の職場に居たので、本当はどの程度の障害だったのかを体感できてないのですが、ニュースリリースを読む限りは、3G網のPGW(パケットゲートウェイ=パケット接続用交換機)がコケた後の輻輳制御を誤っただけに見えます。ただ、3Gではまだ分けられている音声通話用の回線交換も使い辛い状態だというのは解せません。ここは厳密に違いますからね。
それにしても最近DCMはどうしちゃったのでしょう。設備投資を怠っているのか、NOCのネットワークマネジメントがヘボになったのか…総務省への報告内容が公開されるのを待ちたいと思います。

『ドコモが2011年度接続料を公開、あっせん協議は打ち切り』

アクセスチャージの公開は置いとくとして、問題は、DCMとSBMのあっせん協議がいつの間にか打ち切られていたことにビックリです。打ち切り理由が「当事者間に合意が成立する見込みがない」だそうなので、両者の主張は互いに次元が違ったのでしょう。今後、主にSBMがどう出てくるのか楽しみではあります。訴訟になりそうです。

『KDDIなど通信事業者23社、NTT東西の活用業務について総務相に要望書』

至極当然の要望でしょう。首都圏や関西圏など市場規模が大きく競争相手が多い地域はまだしも、それ以外の地方では事実上1社独占という状況で、みかか東西の新しいサービスが認可制から届出制になるのは大違いです。総務省が何を言うのか注目です。

『auひかり、IPv6アドレス割り当てエリアを全国に拡大』

6月6日に向けて…というわけではないでしょうけど、KDDIもIPv6に本腰を入れるようです。ただ、まだ圧倒的なシェアを誇るであろうWindows XPはそのままでは使えないので、ユーザが意識して使うようになるのはまだ先だと思います。

『「フィッシング」を処罰対象に、警察庁が不正アクセス禁止法改正案』

良いことなのでしょうけど、迂闊に喜べませんね。安易な刑罰対象の拡大は注視する必要があります。

『au、「迷惑メールフィルター」に新機能』

シマンテックか…あまり期待できないなぁ。

『落札したら自分のiPod 窃盗容疑で出品の学生逮捕』

日本は狭いとはいえ、こんな出来そこないのコントみたいなことが起きるんですね。

4Gのその先

Posted at Thu, 19 Jan 2012 20:05:23 +0900 (JST)

『「IMT-Advanced」に2つの技術、正式に勧告』

4Gのその先、5Gとも言える規格がやっとITU-Rから正式に勧告されました。1つは4GのLTEをもう1歩進めたもので“LTE-Advanced”、もう1つはWiMAXの次世代である“WiMAX2”です。
いずれも日本で商用網としてサービスインする可能性は多いにありますが、どちらのサービスインが速いかといえばWiMAX2になるでしょう。現用機器のソフトを上げるだけで可能になっているはずです。LTE-Advancedは使う周波数帯も変わるためそうは行かないでしょう。
いずれにしろ、現在のFTTHと同程度の通信速度を無線通信で実現しようとしているので、楽しみではありますが、使い勝手がどのようになるのか心配ではありますね。この頃にはきっと、現在の音声による電話は無くなっているでしょう。

『Symantecのソースコードが流出、ノートンなど6製品』

おいおい、6年前に盗まれていることが判っていながら、今まで手をこまねていた?
アンチウィルスソフトよりも、pcAnywhereのほうが問題でしょうね。主に企業では結構使われていますから。その後の状況は要注意でしょう。

その心意気や良し

Posted at Wed, 18 Jan 2012 19:57:09 +0900 (JST)

『6月6日にIPv6永久移行、「World IPv6 Launch」にGoogleやFacebookなど参加』

その心意気や良し、というだけでしょうか。現時点ではまだユーザ側がIPv6を意識して使う場面にすらなってませんからね。もし成功するとしても、IPv6への完全移行は10年ぐらい先ではないでしょうか。その間にIPv4と完全後方互換となるIPアドレス体系が出て来る可能性もありますしね。いかんせんIPv6はネットワークエンジニア以外には判り難過ぎます。

『「AXGP」説明会で屋外デモ、クラウド基地局なども紹介』

網側の設備の殆どが中国製というところに、TD-LTEの弱点が透けて見えます。残念ながら現時点ではまだ中国製のネットワーク装置の信頼性は、日本製はもとより、他の海外ベンダとは比較にならないほど低いですから。WCPの資金難がそうさせるのでしょうけど、今後どうなるのか見物ではあります。

DCMと同じ

Posted at Mon, 16 Jan 2012 20:06:29 +0900 (JST)

『auがスマートフォン5モデル発表、通信料の割引サービスも』

先週には告知されていたのですが、内容はガッカリとしか言いようがありません。KDDIらしさはINFOBARのニューバージョンのみで、あとはDCMのラインナップと何ら差がありません。それだけ世界的にもこれらのメーカが競って納品している証拠とも言えますし、国内メーカが惨憺たる状況であることが謀らずも出てしまったとも言えましょう。個人的には食指が動かされる機種は1つもありません。
このリリースでは他の様々な内容も同時に発表されてますが、気になるのは

『au、固定通信契約でスマホ通信料を割引「auスマートバリュー」』
『月額390円でアプリやオンラインストレージ提供「auスマートパス」』
『KDDI、「GALAXY S II」で国内初のNFCサービス提供』

あたりでしょうか。
前者と真ん中は“そこまでして囲い込まれたいユーザが出て来るのか?”という疑問はありますね。自宅のFTTH回線がたまたまKDDIなユーザであれば嬉しいかなという程度でしょうか。真ん中は更に微妙です。Androidのアプリは基本的に買い切りなので、月額でいちいち課金される意味が理解できません。後者に至ってはKDDI自身が
“サービス提供者側が提供すれば……”
と、現時点では極めて消極的です。とりあえず基盤を用意しただけで、サービスが立ち上がるかどうかは需要次第というのは、このご時世どうかと思います。

『au、25歳以下対象に最大2年間1050円引きキャンペーン』
『新生au、「au」ロゴを刷新し筆記体に』

あたりは理解すらできません。なぜ25歳以下に限定するのか、なぜこの時期にロゴを換えるのか…KDDIのマーケティング部門は大丈夫なのでしょうか?

その理由は誰も信じてない

Posted at Wed, 11 Jan 2012 20:20:10 +0900 (JST)

『12月の携帯・PHS契約数、auがMNP3カ月連続首位』

着眼点は2つ。
1つは年間純増数が900万回線もあったこと。これは2000年以来ですが、スマートフォンの効果が明らかに大きいです。ただKDDIなんかでは、主に女性からのスマートフォン解約が相次いでいるらしいので、今年はどうなるか判りません。流行らしいからと用途も判らずに機種変したものの、バッテリは持たないわ固まるわでフューチャーフォンに切り戻すユーザが出て来るのは当然かもしれませんが、こればかりは今後のスマートフォンベンダの頑張りに期待するしかありません。
もう1つはE悪が契約者数を非公開にしたこと。表向きの理由は
“純増/純減という指標が、携帯電話事業者の好不調を判断する材料になりにくくなったこと”
だそうですが、明らかに違うでしょうね。少なくとも私の周辺ではE悪の解約が相次いでます。スマートフォンでテザリングできることが判ると、2年縛りが解けた順に、データ通信回線向けに契約したE悪を「不要になった」と解約するパターンばかりですから、E悪は今、かなり苦境に立たされているのではないかと推測しています。それがバレないように非公開にしたのでしょう。こんな理由は誰も信じてないと思います。

ソニエリの行く末は…?

Posted at Tue, 10 Jan 2012 20:28:54 +0900 (JST)

『LG、米Verizon向けLTEスマホ「Spectrum by LG」』
『ノキア、AT&T向けに同社初のLTEスマートフォン「Lumia 900」』

この業界的には2012年を「LTE元年」にしようと頑張っていますが、それを目指す移動機がリリースされ始めています。上記の記事で前者はAndroid、後者はWindows Phoneですが、いずれもハイエンドクラスに該当するものです。
ただ、これも世界のキャリアの趨勢ですが、LTEでの通信は従量課金もしくは半定額課金であることが多いので、ユーザから見た使い勝手はあまり良いものではないと思います。それを補ってあまりある何かがあれば売れるとは思いますが、それが無い限り、ユーザは3Gから移行したがらないでしょうね。

『ソニーがソニエリの新社名を発表、Xperiaもソニーブランドで登場』

改名ったって“Sony Mobile Communications”だそうですから、そのままなネーミングセンスには残念です。もうちょっと尖った名前でも良かったのに…。
ソニエリのスマートフォンユーザからすれば、今までどおりの自由度を確保してくれれば良いのかもしれませんが、それも怪しいですからね。これは注意深く見守る必要がありそうです。

『ソニー・エリクソン、「Xperia NX」「Xperia acro HD」発表』
『Xperiaと連携できる「SmartWatch」』

なんてのを見る限り、今はまだ良いのでしょう。ただ、前者はいよいよバッテリをユーザが交換できないように改悪されてるのが気になります。フューチャーフォンより遥かに充電回数が多いスマートフォンでこれをやられると、ただでさえヘタりやすいバッテリの交換手段が非常に気になります。ユーザが交換できる現在なら、どの機種もほぼ4,000円近辺で交換用バッテリを購入できますから。後者はちょっと面白そうではありますが、腕時計をしている人にとっては「どこに嵌めりゃ良いの?」と考えされられます。

『ソニー、「Google TV」採用のブルーレイディスクプレーヤーなど発表』

ソニーがテレビ周辺に自前OSからAndroidを採用するようになって久しいですが、こうなってしまうと、売れるかどうかは微妙ですね。Androidとの親和性が鍵だと思うのですが…?