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来るべきもの

Posted at Fri, 10 May 2019 13:12:57 +0900 (JST)

来るべきものが来た。2つだ。

1つはGemini PDAのメジャーヴァージョンアップである。

やっと8.1(Android Oreo)が配信され始めたものの、早々に「DoCoMoの電波を掴めない」事象が発覚し、出鼻を挫かれている。製造元であるPlanet Computersからも「複数のユーザから報告が上がっており現在調査中。DoCoMoユーザはヴァージョンアップするな」との警告が出されており、当面は調査結果待ちである。
なお、予備機で試した限り、ヴァージョンアップそのものは問題無く行えることまでは確認できている。

もう1つは老眼である。

今年で44歳になるが、昨年末あたりから、夕刻になると、会社支給のノートPCの液晶画面とピントが合わなくなる事象が「時々」出てきていた。「時々」なので、これは集中力の有無や体調の問題であって、物理的な理由ではないと思っていたものの、この数週間集中して本を読んでいると、朝や昼にも出現し始めてきた。

『そう言えば、今の眼鏡は8年前のものだ。度が合わなくなって来たのかもしれない。6月に会社も変わるし、今は時間も有るからなぁ…』

と、GW明けに近所で評判の眼科医に掛かってみた。

「こりゃぁ、軽度の老眼が来てますね。ドライアイや充血は無いし、眼圧も正常そのものなので、純粋な老眼です。いよいよ来たということで」

と、眼鏡の処方箋とともに診察結果を下されたのだ。

「来るべきものが来た、ということですかね?」
「そうですね。こればっかりは仕方無い。私もあなたと同じぐらいに来ましたから」
「午後になると覿面に来ますね」
「まだ軽度だからでしょう。腕をピーンと伸ばさないとピントが合わない人とか居らっしゃるじゃないですか。そこまでじゃないでしょ?」
「それは無いですね。対象物との距離は変わらないです」
「腕が伸び始めたらまた来て下さい。2年後ぐらいかもしれませんね」

中学2年から視力0.01以下という極度の近眼に陥り、以来、眼鏡が手放せない身体となっているため、常用の近眼鏡と老眼(遠眼)鏡をいちいち交換するのは面倒なので、遠近両用眼鏡を作ることにした。

『遠近両用眼鏡』…なんともはや。紛うことなきオッサンの持ち物である。

今のところ、6月からの会社でスーツを常用することになるかどうかは不明なものの、万が一を考慮し、カジュアルにもスーツにも合うであろう無難な形のメタルフレームを選択しておいた。来週末には出来上がる。
私は外出時と在宅時で眼鏡のフレームを分けている。そのほうが眼鏡が長持ちするというのもあるが、当然、気分転換も兼ねている。新しい眼鏡のレンズが合うようになったら、もう1本、休日用のセルフレームでも作ろうと思う。

その原因は判り切っている。それまで視力2.0を誇っていたが、その年に、PCをずっと欲しがっていた私に業を煮やした父が、「キーボードがあるものをとりあえず与えておけ」という感じで、会社で貰って来た、バックライトが無い液晶画面のワープロ・HitBit WORD(HW-80)と純正FDD(HWD-80)にド嵌りしたことで、見事な反比例曲線を描いて視力が急降下したのだ。
ちなみにこのHW-80、キーボードの日本語キーアサインが「50音順配列」である。これが相当な変態配列であることを知らぬまま、このキーアサインでかな入力を習得してしまったものの、高校入学後に買ってもらったPC-9801DS2で正統な「JISかな配列」のキーアサインを知って面喰らい、慌ててローマ字入力に宗旨替えするも苦労しまくった…というのは、また別の話だ。