Archive for November, 2010
字面だけでも人柄は読める
気になるのが損の言い回しですね。
“ウィルコムの約373万ユーザーに対して、「急激に減っては経営的に良くない。なんとかこれを良い方向に持って行けるような目安をつけている最中」などと話している”
…どう贔屓目に見ても「どうやって軟着陸させてSBMに巻き取るか考えてる最中」としか読めません。人柄というのは無味乾燥なテキストだけでも滲み出ますなぁ。
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『iOS 4.2のSIMロック解除ツール登場、Windows Phone 7もJailbreak』
iOSがJailbreakされるのはまぁいつものことなのでそんなに珍しくないのですが、問題は後者でしょうか。Windows Phone 7をJailbreakしれどうするんだろう?
まさかLinuxなりNetBSDなりをインストールするのかなぁ…でも面白そうではありますね。
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『「T・ZONE」に幕 秋葉原「PC DIY SHOP」はサードウェーブ「ドスパラ」に』
これは知りませんでした。あの界隈では賑わってたほうなんですけどねぇ。私も良く使っていただけに残念です。しばらくはTWO TOPとクレバリーで買うことになるんでしょう。
反省を生かす姿勢が大事
最近はあまり面白い記事が無いので、更新が滞りがちです。auのIS03が売れてるらしく、どこのケータイ屋も混んでるなんてのはどこでもやってるので面白味が無いし。
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これは残念無念ですが、こうして反省を生かしているところが、どこぞのSIer/NIerとは違います。税金を使って何かやろうというときには、こうして反省するんですから、いつも反省すりゃぁ良いのに…これじゃ仕事の愚痴ですね。
もともと「はやぶさ」は“工学試験衛星”なので、こうした知見が後に生かされれば良いと思います。そしてこうして事実を公表する姿勢も極めて大事です。
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何のこっちゃ? と思ったら、どうにもこうにも…どこの国にも居るんですねぇ。
“所有権を獲得したデュランさんは、これから「太陽を使う人」全員から利用料を徴収する考え”
だそうなので、我々地球人はうっかり太陽の光も使えないことになります。なんとも世知辛いですな。
自由の代償
『IP電話で覚えのない国際通話料金の請求に注意 IP-PBXに不正アクセス』
ただでさえ最近のIP電話はSpit call(迷惑電話)が多いのに、アホな管理者が設置したIP-PBXのお陰で高額請求に遭うんじゃぁ、踏んだり蹴ったりです。
電話に自由度が増した今、結局はユーザの自衛策が必要になるというのは、私のようなキャリア出身者にとっては当たり前なのですが、そうじゃないユーザのほうが圧倒的多数なのは言うまでもなく…まぁしばらくは啓蒙するしか無いでしょうね。
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ほほぉ、やっとか…などと思ってたら、再開した中身はとんでもないようです。
『ビックカメラ.com、ユーザーのパスワードをリセットしてサービス再開。しかしパスワードの変更は不可』
なうえに、その新しいパスワードは平文のE-mailで送り付けられているとか。どんだけアホなんでしょう。そこはせめて封書もしくは封止した葉書で郵送すべきでしょうに…恐らく今回の事案でコンサル業者を雇ったと思うのですが、とんだ詐欺師に遭ったようです。ビックカメラも御愁傷様ですな。
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『Novellが22億ドルで買収される、保有特許はMicrosoftに売却』
これも方々でネタになっています。当初は「Novellが持ってる知財資産って、UNIXの著作権なんじゃね? まさかそんな重要なものをM$に売るの?」と勘繰られていますが、はたして…?
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『ソニー・KDDI陣営の電子書籍配信事業会社 「ブックリスタ」発足』
『au、Android向け「LISMO」を26日よりスタート』
どっちも、誰が使うんだろうなぁ。
プロトコルの問題では?
『中国の通信会社、米国へのトラフィックを18分間「ハイジャック」――米報告』
どうにも記事に違和感が。恐らくこれ、BGPの設定ミスでしょう。以前にもパキスタンのISPがBGPの設定をミスって全世界でYouTubeへの到達性が無くなったことがありましたが、これはBGPというルーティングプロトコルの問題であって、中国という国の問題ではありません。もしダメリカという国として騒ぐのであればBGPに代わるルーティングプロトコルを開発しなければならないでしょう。中国という国が問題となるのは、
という場合です。これはいかにも酷い。
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『au、Androidスマートフォンのバージョンアップ方針を公開』
IS01の2.2アップデート非対応に対する批判を受けて急遽リリースしたとしか思えないものです。これを出したからと言って今回の対応から買った不信感を拭うことはできないでしょう。個人的にはIS03も2.2に上がったことを確認してから(そして2.2を適用されたモックアップを触ってから)買うべきだと考えています。一刻を争ってまで買うようなものでもないですからね。
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『Microsoftの「KIN」、スマホではなく「携帯電話」として再発売』
ホントに売った…Verizonは相当の在庫を抱えてるんでしょう。
卵が先か鶏が先か
『北米の携帯3キャリア、NFC利用の決済サービス「ISIS」構築へ』
昨日、NFCに関するソースツリーが次期Androidにマージされるという記事を紹介しましたが、それに呼応するかのように、こんな話が出ています。まぁどっちが卵でどっちが鶏か判りゃしませんが。結局Androidもダメリカ文化中心に回っているという証左です。
ただ、私のようなネットワークエンジニアが「IS-IS」などと誤読すると、BGP4と並ぶルーティングプロトコルなのかなぁと勘違いします?
これはヒドい
『auの「IS01」、Androidのバージョンアップを断念』
『KDDI、IS01のOSアップデートは行わないことを決定』
これはヒドい。今、IS01は2年縛りだと実質0円でばら撒かれていますが、OSを上げぬまま2年間も使えというのは詐欺です。私もほぼ定価で買っているだけにガッカリです。ここはぜひKDDIにはハードウェアキーボードを実装した代替機を出していただきたいですな。フリック入力でサーバのメンテなんぞできるもんか。
一時期はいかにもOSを上げられるよう努力すると言っていただけに、この決定は波紋を呼びそうです。こんなリリースをされると発売日がやっと11月26日に決まったIS03も「ホントに2.2に上げられるのか?」と疑心暗鬼を産みそうですが…ちなみにIS03を購入宣言した人数は
『au第2弾Androidスマートフォン「IS03」、発売日正式発表。11月26日に決定。事前購入者宣言数17万人を突破』
だそうで、インパクトだけはあります。もしホントにこの人数に売れるなら、IS03のローンチは大成功です。
『次期版AndroidはNFCをサポート おサイフ機能が可能に』
なんて記事を読むにつけ、つくづくOSのバージョンアップが無いのは痛過ぎます。
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『イトカワの微粒子、写真公開 はやぶさが回収に成功』
『川口教授「本当に信じられない」 はやぶさの“おつかい”成功に「感激」』
これは嬉しい。非常に嬉しい。ここまでミッションが成功した人工衛星も珍しいかもしれません。工学的には故障の連続で変態運用を強いられたものの、最終的なミッションがこうして目に見える形で成功するというのも、ドラマティックな展開も相俟って世間受けも良いでしょう。やはりこういう先端科学は1位を目指さねばダメですね。チャレンジしなければ、出来るか出来ないかも解らないのだから。
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え? という記事です。譲渡される事業には、私も思いっ切り使っている「個人向け光回線販売事業」というのもあります。USENの混迷は度を増すばかりです。
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最後は愕然とするネタ
『【最短理解でもなんでもない】なぜ5×3ではなく3×5なのか【大幅書き直し中】』
『【ゆっくり理解】なぜ3×5で正答で、5×3が小2のテストでは誤答なのか』
一部で騒然となっているものです。これもヒドい。九九を覚える小学校2年生で乗算の交換法則を教えた後にこの仕打ち…そりゃガキがひねくれるわ。交換法則を教える前なら解りますが、交換法則を教えた後ではねぇ。いつから日本の教育はこんなに腐ってしまったのでしょうか。不思議な学習指導要領です。
当初からの変節
『ビックカメラ.comでID・パスワードの不正利用 サイト一時閉鎖』
『「777TOWN.net」から173万人分のID・パスワード・メールアドレス流出』
情報漏洩モノが今日は2つありました。前者はなかなかの破壊力ですね。買われるのは勿論、いわゆるポイントも窃用されたらしく、現在も止まっているようです。後者は単純にIDとパスワード、メールアドレスのみのようです。
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『UQ、1年契約で月額3880円の「UQ Flat 年間パスポート」』
『UQ、複数端末の接続で優先順位を設定可能に』
UQに関する2題。前者は発足当初「当社は縛り契約というものはしない」と言ってたハズなのですが、契約回線を増やすには、こうでもして安くしないとダメだと割り切った様子が窺えます。ちょっと残念ですけどね。
後者はなかなか面白いです。WiMAX端末を複数持っているユーザには嬉しいかもしれません…そんなユーザが現時点で居るかどうかは知りませんが。
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『短命に終わったMicrosoftのソーシャル携帯「KIN」、復活か?』
あはは。こりゃ単純に在庫一掃セールですね。Windows Phone 7より売れたら悲しいです。
ユーザは自由を求める
『GALAXY S、量販店初動はiPhone 4上回る』
『Samsungの「Galaxy S」、米国で300万台出荷』
『Windows Phone 7端末は売れているのか 「初日わずか4万台」の報道も』
最近はスマートフォンに関する記事しか目に付かないんじゃないかと思うぐらい記事が多いですが、この両者はあまりに対照的です。
銀河Sは日本国内での評判を餘所に海外では良く売れているようです。結局、ユーザはキャリアやベンダからの自由を求めているのかもしれません。それは私もここ最近IS01を使っていると良く解る心理ではあります。そこそこ高性能な通信可能な移動機を肌身離さず持っていられる以上、実装したい機能を実現するために、インストールできるアプリにくだらない制限があるとガッカリします。そういう意味ではAndroidとiPhoneは対極にありますし、アプリが揃ってないWindows Phoneは論外です。
スマートフォンがユーザの中でどういう位置付けで広まっているかにも大きく依存するとはいえ、この傾向は当面続くように思われます。
『世界スマートフォン売り上げが2倍に Androidは2位にランクアップ――Gartner調査』
という数字も、現状では至極当然でしょう。
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『「Google、全社員の給与を10%引き上げ」の報道』
『サイバーエージェント、全エンジニアにAndroid端末支給』
そしてここ最近の、企業のエンジニア囲い込み施策もなかなか面白いことになっています。前者はさすが金持ち企業だなぁという感じですね。現ナマで解決です。後者は嬉しいようであまり嬉しくないかも。移動機の購入はタダでも、その後の料金は個人負担のように読めます。
結局は密林に押される?
『日本でも「Amazon MP3 ダウンロード」、DRMフリー楽曲が1100万曲以上』
第二の黒船ですね。日本国内の縛りがキツいDRMを嘲笑うかのようなサービスです。私はiPodの類は使っておらず、専らMP3プレーヤだけを使っているので、品揃え次第ではこのサービスは嬉しいかもしれません。この分野も結局は密林に牛耳られる可能性が充分ありますね。
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『Symbian Foundation、非営利団体から法人へ』
Androidの話が出ない日がないほど、最近はスマートフォン周辺は喧しいですが、ここにきてSymbianが法人化するというのも何か象徴的なものを感じます。今までもNokiaで開発されていたので、大勢には影響無いのかもしれませんが、市場での勢いでは完全にAndroidに押されているので、どう巻き返すのか見物ではあります。
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『「Windows Phone 7」搭載スマートフォンが米国で発売』
スマートフォン絡みでもう1丁。いよいよWindows Phone 7を載せた移動機が出たようです。みてくれはiPhone型を踏襲していますが、どこまで売れますかねぇ。
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『Android新版「Gingerbread」、11日登場のうわさ』
そのAndroidの進化は留まることなく続いているようで、はやくも次期バージョンがリリースされるとかされないとか。しばらくこの分野の覇権争いは続くのでしょう。
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一瞬、何を目的にして設立されたのか意図が読めませんでしたが、なるほど、NGN向けなんですね。ほんとに日本のNGNは使えない…これじゃ既存のPSTN網やフレッツ網を巻き取るのは容易ではありますまい。無理にVoiceを一緒に載せる必要が無いであろうコンシューマユースではフレッツ網で充分ですしね。ヘタすると日本でIPv6が普及する足枷にしかならない可能性すらあります。
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『無線ブロードバンドを推進する「WBA」にドコモやGoogleが加盟』
世の流れはこちらなのかなぁ…非常時にはあまりアテにならないと思うのですが。
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どこからの攻撃でしょう? ぜひ結果を知りたいところですが、まぁリリースされないでしょうね。
Androidが花盛り
個人的には「Xi」は「サイ」にしか読めないのですが、まぁそれは置いとくして。事実上の従量課金というのはいかにも残念です。少なくとも現時点ではLTEを常用回線として使うわけには行かないですね。特に地方や山間部で光ファイバが開通する目処すら立たない地域では、ISDNなんぞよりもモバイル回線のほうが高速なのですが、この料金体系では3Gに甘んじるしか無さそうです。
問題はスループットですが、こればかりは実際に使ってみないことには何も言えないので、まずは待ちましょう。
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『ドコモ、冬春モデル28機種を発表』
『ソフトバンク、2010年冬〜2011年春モデルを発表』
先週末から今日に掛けて各キャリアともAndroidスマートフォンを投入していますが、これらを読んで言えるのは「KDDIは出遅れ杉かつ焦り杉」ということでしょうか。少ないながらも物理キーボードを搭載したものもラインナップに挙がっているところや、Android OSも基本的に2.1や2.2になっているところも、KDDIの戦略性の無さを際立たせているように思えます。はてさてKDDIはどう巻き返すのやら…?
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『「Skype au」の料金体系発表』
『au、PC接続利用時の上限額を1万395円に値下げ』
『au、月額5460円のスマートフォン向け定額プラン「ISフラット」』
そのKDDIは料金施策をリリースしています。主に値下げですが、Skypeの料金体系はある意味で予想外です。Skypeクレジットを自分で買わないといけないんですね。毎月の料金請求で合算されないのは、ちょっと面倒です。Skypeとの提携内容でこんな形になっているのかもしれませんが、音声トラフィックをSkypeに持って行かれるのを防ぐという面では仕方無いとも取れます。敷居が高いですね。
PC接続時の料金値下げは、Androidでのテザリングを許すんじゃないかという期待を持たせるものではあります。