結論・NetWalkerはBluetoothでは使えないがUSBでの有線接続では使える
さてさて、これで3日目であるが、今日で最後になる。
結論から言えば、NetWalkerを塩漬けにせずに済んだ。ただし、かなりブサイクである。
結局のところ、現状では青歯によるテザリングが無理であることを今日の午前中までに悟った私は、「最後の賭け」と称して、NetWalkerとSH002をUSB経由の有線で繋いでみることにした。ここまでの青歯レシーバへの投資金額を考えれば、『au純正 USBケーブルWIN』の価格(1,050円)なぞ屁みたいなものである。
ケーブルを挿すと、NetWalkerを含めた造作がいかにもブサイクになってしまうが、それには目を瞑り、さくさくとケーブルで互いを繋げる。lsusbコマンドでも、NetWalkerが少なくともSH002らしきSHARP製の何かは認識していることは確認できた。どうやら /dev/ttyACM0 というポートに挿さったらしい。
ここから先も*NIX使いにはお馴染みの、pppconfigでau.NETへの接続設定をauという名で設定・保存し、いざ sudo pon au とコマンドを入力しダイヤルアップさせてみると………あらら、あっさりパケット通信できちゃった。Firefoxを立ち上げてみると、問題なくWebサイトが閲覧できる。sudo poff コマンドも正常に受け付けられ、回線は切断された。
本来はSH002用のUbuntu向けLinuxドライバが必要なんだし、どーせダメなんじゃないかと考えていた私は、この時点で「やった!!!!!」とでも叫んで狭い部屋の中を小踊りして喜ぶべきだったのだろうが、逆に拍子抜けしてしまった。
『この2日間の無駄な時間とカネは、一体何だったんだ………orz』
SH002はPCとの接続でもパケット料金は相当高くなるとはいえ(最大13,650円)定額制にキャップされるので、ブサイクな格好とはいえ、これで外出先でも比較的安定したネット環境を装備することができる。これ自体そのものは非常に嬉しい。ただ、Emacs周辺などに何も手を入れてないので、本当の意味でネット環境を手に入れるには、あと数日掛かるであろう。連休明けには会社に自慢しに持って行けそうだ?!
私が嘆くべきことではないのだが、それにしても青歯による接続環境の不備さ加減は残念で仕方が無い。ソフトウェア開発ができる先達や後輩の結果を素直に待ちたいと思う。ここでこれをSHARPに期待するのは、恐らく間違いだろう。先代とでも呼ぶべき名機・リナザウで痛い目に遭っているのは、ユーザはもちろん、あの変態Linuxを保守し続けたSHARP自身であろうことが容易に想像が付く。だからこそOSに、開発やアップデートが活発なコミュニティの1つであるUbuntuを採用したのだろう。NetWalkerに付属するマニュアルが実質20ページ程度しかないことからも、Ubuntuやユーザのコミュニティに今後を期待している様子が見え隠れする。
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このケーブルを買うついでに、ひょっとしたら買ってしまうかもしれない、NetWalkerとほぼ同じサイズでx86バイナリが動く、工人舎製「PM」の実機を触ってみた。
マウスカーソルを動かすのがタッチパネルのみというのと、液晶の開く角度がNetWalkerと比較してかなり浅いのが気になるが、これはこれで面白そうなブツである。しかもこれなら恐らく青歯接続があっさり出来るし?!
ただでさえ今月25日には「機動戦士ガンダムΖΖ Vol.1」と「プラネテス」のBlu-ray DVD BOXも買わねばならないし(これらもとっくに予約済。到着を待つだけの状態)、妙なところで出費が嵩みそうな秋である。馬券が取れたら考えよう。
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最近の若者はエンジニアを目指さなくなったらしく、今の会社でも私が居るエンジニアリング部門に新入社員が配属されることは無かったので、こんな愚痴はここで言うしかないのだが、エンジニアが技術や経験・知見を得るには、それ相応の投資と勉強(苦労)が必要なものだ。こんなことは、かれこれエンジニアとして社会人12年目になる私は嫌になるぐらい知っていたハズだが、忘れかけていた私は今回改めてそれを思い知らされた。
いやはや、歳を取ってもエンジニアたる者、恥は進んで掻くものである。