Archive for March, 2011

桁違いの被害

Posted at Thu, 31 Mar 2011 19:57:55 +0900 (JST)

『「局舎全壊は初めて」、NTTが語る大震災の被害と復旧見通し』

私もこの業界が長いですし、以前はキャリア勤務でしたので、局舎が全壊することの凄さは承知しているつもりです。それだけ桁違いの津波だったのでしょう。伝送路が一気に90箇所も切断されるというのも、さすがに未経験ですね。これじゃ迂回路も何もあったもんじゃありません。
来月末には仮復旧させる見込みだそうですが、今後の本復旧までが遠い道程であることは想像に難くありません。ただ、ここで復旧させるのに、まさか銅線を敷き直すことはしないでしょうから、本復旧した暁には、日本でも有数の良好な通信環境が整備されることは間違い無さそうです。

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『Nokia、特許侵害でAppleを新たに提訴』

先日負けたばかりですが、懲りずにまた提訴したようです。いよいよ泥沼ですね。

当然の対応

Posted at Wed, 30 Mar 2011 20:24:31 +0900 (JST)

『災害情報はPDFだけでなくHTMLでも公開を、地方公共団体に通達』

至極当然ですね。一般企業でもPDFで公開されている情報というのは大概“自社に都合が悪く、改竄されると困るもの”ですけど、災害情報は広く周知させるためにもPDFではなくテキストで掲載されるべきでしょうね。いちいちAdobe ReaderなどのPDFビューワをダウンロードして云々している暇も無いですから。

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『Mozilla、「Firefox 4 for Android」を公開』

残念ながら私が持っているAndroid移動機ではこれをインストールできないのですが、ぜひ使ってみたいんですよねぇ。AndroidやWindows Mobile系でサードパーティのブラウザはOperaやNetFrontが有名なものの、あまりに重くて使い難いですから。

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『ソニエリ、Xperia一部モデルでブートローダーのロック解除を可能に』

ほほぉ、これは興味深いですね。上級者向けとはいえ、試してみたいと思う人間は私を含め結構居るのではないかと思います。HTCあたりもやって欲しいです。

なかなかのアグレッシヴぶり

Posted at Tue, 29 Mar 2011 20:09:55 +0900 (JST)

『ブロッキングの基準固まる、児童ポルノ流通目的・発信者が同一のドメインのみ
ただし悪質な画像あれば1枚だけでもドメインごと遮断』

震災の記事が溢れる中、重要な記事です。なかなかアグレッシヴな内容です。例によって“何を以て悪質か”という肝腎な点は曖昧模糊としているところが怖いですが、いずれにしろこんなスキームを作ってしまう以上、今後の日本のInternetはあまり自由とはならないのでしょう。恐ろしい時代です。善意で支えられる時代はとっくに終わったとはいえ、悲しい限りです。

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『不正SSL証明書の発行事件で「犯人」が手口公表』

真偽のほどは不明ですが、そうらしいです。どうも記述内容からすると胡散臭いように読めます。いずれにしろSSLの根幹を揺るがすものですから、ぜひComodoにはSSL証明書市場から撤退して欲しいんですけどねぇ。

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『「radiko.jp」日本全国から聴取できる“エリア制限解除”を終了へ』

案外早い制限復活です。まぁ確かに最近のラジオは震災報道一色というわけではないですから、已むを得ないかもしれません。

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『原発や放射線を解説した講談社ブルーバックス、無料公開』

Newtonに続きブルーバックスも公開とは、良いことです。
考えるに、少なくとも私と同世代であれば、高校で物理と履修しているのは全学年の1割ぐらいですし、しかも原子力は大学入試でもあまり出題されないせいか、授業や問題演習をあまり真面目に教えられてない記憶があるうえ、それを乗り越えて理系大学に入ったところで一般教養でも物理や化学で理論核物理学周辺を正確に学ぶことは、専攻しない限りあまり無いですから、世間一般から見れば原子力というのは雲を掴むような話でしょう。今後日本で原子力発電に対してどういうスタンスを取るのか不明ですが、現在のような状況からすると、今後は国民の啓蒙はかなり力を入れる必要があるでしょうね。

思わぬ影響

Posted at Mon, 28 Mar 2011 20:25:18 +0900 (JST)

『ITC判事、「AppleはNokiaの特許を侵害していない」と判断』

スマートフォンを巡ってNokiaとAppleは泥沼の訴訟合戦をしているのですが、まずはNokiaが一敗しそうになりつつあります。スマートフォン戦争はまだまだ続くでしょう。

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『欧州で人体無線網の研究プロジェクトが始動、ヘルスケア分野での活用を目指す』

人間も導体なので無線通信のアンテナになり得るのですが、それを積極的に使ってしまおうというのがこのプロジェクトのようです。個人的には、たかが通信の目的で体に埋め込むというのは抵抗がありますね。脱着式のほうが安心です。まぁ実用化したらの話ではありますが。

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『「Firefox 4」で一部プラグインに不具合、5MB以上のPDFが開けない問題など』

そうなんですよね。なぜかFirefoxを4に上げるとPDFファイルを開けないことが多く辟易していたのですが、ちゃんと問題として認識されていたことに安心です。私はここにもあるとおり、関連付けをAdobe Readerにして、ひとまず逃げています。

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最後はオマケ

『JT、たばこ製品の出荷を一時停止』

青森や岩手がタバコ葉の一大産地らしく、こんなことになるようです。愛煙家としては由々しき事態ですが、私が飲んでいる銘柄はJTが指定した“主要25銘柄”に含まれているようなので、ひとまず安心しています。

嬉しい届け物

Posted at Sun, 27 Mar 2011 14:33:32 +0900 (JST)

最近はいろいろと碌なことしか起きてなかったのだが、今日は非常に嬉しいことが起きた。

モヤさまコレクターズDISC

震災発生から2週間、どうやら今日も放送されないようだが、「モヤさま」ファンとしてこれが貰えるのは嬉しい限り。いちおう本放送も、B面も含めてBlu-rayで焼いて保存しているものの、こうしてちゃんとパッケージ化されたものが手に入る喜びは一入だなぁ。応募シールの塗り絵を色鉛筆で綺麗に仕上げたことが良かったのかな?!

負け戦では?

Posted at Sat, 26 Mar 2011 07:26:49 +0900 (JST)

『SSL認証局が偽の証明書を発行、大手サイトに影響の恐れ』

この認証局は以前にも問題を起こしてますから、そもそもこの認証局を許可しないように自衛したほうが良いのかもしれません。なおこの影響で、M$やMozillaが緊急セキュリティパッチをリリースしています。

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『BaiduとMotorola、独自にモバイルOSを開発』

眉に唾を塗りたくったほうが良いかもしれない噂レベルの話ですが、もし本当ならばこれだけAndroidやiOSが出まくってるご時世に「なぜ負け戦に打って出るのか…」という感じがします。HPの「webOS」だって、製品は出たものの聞きませんからねぇ。今後は頭の片隅で生暖かく見守りましょう。

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『Oracle、Itanium向けソフトの開発を打ち切り』
『IntelとHP、Itanium支持のコメント HPはOracleを批判』

IntelのCPUで負け戦が続いているItaniumですが、いよいよ終息に向かうのかもしれません。記憶が確かなら、東京証券取引所のArrowheadには、確かItaniumが使われていたと思うのですが…またしても保守コストが上がりますなぁ。不治痛は大変ですな。

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『GALAXY Tab過剰在庫のうわさ、Samsungが「事実無根」と否定』

あはは、これは笑えます。恐らく事実でしょう。一時期DCMが都内の主要なJR駅と路線で大々的にGALAXY Tabの広告を打ってましたが、あれで売れたという話は聞きません。恐らくDCMも大量に在庫を抱えていることでしょう。

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『ソニエリが方針転換、Xperia X10をAndroid 2.3にアップグレード』

ほほぉ、個人的にはこれは楽しみです。Xperia X10 mini proも上がるのでしょう。

恐ろしい国

Posted at Wed, 23 Mar 2011 20:02:57 +0900 (JST)

『Mozilla、Firefox 4の正式版を公開 “6倍高速”でUIも刷新』

リリース直前に複数の致命的なバグが出たお陰で遅れていましたが、今朝ほど出たようです。
私は仕事でもプライベートでも「Auto Copy」というアドオンをよく使うので、これが使えないようだとアップデートを躊躇ってしまうのですが、近々試してみようと思います。そんなに速いのかなぁ。

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『RSAのシステムに攻撃 SecurIDに関する情報盗まれる』

これは由々しき事態ですね…というか、RSAともあろうところがAPTで陥落してしまうのは問題なような気がします。今後何かしらの影響が出て来るかもしれません。

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『「反抗」と言ったら電話が切れた――中国が検閲を強化』

チュニジア・エジプト・リビア・イエメンと続いている革命がInternetを核に進められているだけに、中国(というか中国共産党)がセンシティブになるのは解らんでもありません。まぁ無駄に人口だけは抱えているので、こんな検閲が成立するのでしょう。つくづく恐ろしい国です。

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『アダルトサイト用ドメイン「.xxx」が正式に承認』

一旦却下されたはずですが、いつの間にか承認されたようです。それにしてもなんと解り易い…まぁコンテンツフィルタにはあまり有効ではないでしょうね。世界中のエロコンテンツをこのgTLD配下に強制的に置くわけではないですから。

ひっそりと重要な記事

Posted at Tue, 22 Mar 2011 16:28:09 +0900 (JST)

『AT&T、T-モバイルUSAを買収へ – ドイツテレコムから390億ドルで』

表立った記事にはあまりなってないようですが、ひっそりとこんな重要な記事が出ています。
iPhoneで息を吹き返したかもしれないAT&Tがここにきて攻勢を掛けるということなのかもしれませんが、この買収が成立するかどうかは不透明です。なにしろ寡占を嫌いますからね、ダメリカでは。

『AT&TによるT-モバイルUSA買収、米司法省とFCCの出方が焦点に』

という指摘が当然のように出ています。

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『ドコモ、「Xperia arc」を3月24日発売』

ほほぉ、明後日か…割と早いですね。DCMユーザには割と人気ですから売れるかもしれません。

今後の災害へ備えるために

Posted at Sun, 20 Mar 2011 13:26:34 +0900 (JST)

今回の地震はあまりに被害が大きい。被害に遭われた皆様には慎んでお見舞いを申し上げる。

地震から1週間以上経過した昨日、やっと部屋の片付けを終えた。仕事の都合で地震当日は一旦帰宅したものの再度出社→また帰宅したりしており、なかなか時間を確保できなかったのだが、昨日でとりあえず一段落した。

今のマンションに引っ越す際、地震対策の一環として、天井への突っ張り棒機能を備えたスチール製本棚を購入したお陰で、本棚そのものが倒れるようなことは無かったものの、本棚の中身の6割が床一面にぶちまけらると、人はその光景を前に呆然とせざるを得ないことと、その片付けには丸1日必要だということを、今回の地震で学んだ。当然のことだが一部の本が損傷したこともショックだ。やはりこれからも別売のビニール製カバーを実装したほうが良いらしい。今までも学術系の稀覯本はそうしていたが、これからもそれは継続していこうと思う。カバーを付けた本は、本棚から落下しても損傷が無かったのだ。

幸いなことに、現在は東京都内で比較的安穏とした生活を送ることができている。しかし、平時の生活を送る際にも貴重な教訓を今回の地震は残した。それまでの私の災害に対する備えの感覚を根本から変えさせられたと言って良い。

石原慎太郎の“我欲”発言ではないが、一部の人間の我欲による買占めがこうまで悪影響を及ぼすことが判ってしまった以上、今後も起きるであろう災害に対応するには、平時から自分の食糧確保に余裕を持たせなければならないだろう。

私はそれまで、このような事態を考慮し、即席の袋麺ならば常に10食程度を確保していたが、そればかりを食うのはストレスが溜まるし、勤務先での食糧として使えないことが判った。平時は昼飯をコンビニで適当に購入しているが、そもそも商品が入荷しそうにない、または入荷したとしても極めて少量である現在の状況ではそうも行かない。こういうときは電力が供給されている間に米を炊いて握り飯なんかを持参するのがベストなのだろうが、肝心の米が無ければどうしようもないのだ。

今まで米は、切れそうになったら買い足すようにしていたが、今後は常に5kg〜10kg程度を自宅に確保するようにしなければならないだろう。これは水と塩も同様だ。10〜20リットル程度の水と1kg程度の塩は蓄えておかねばならない。電力が無くとも別の手段で火を起こせば米が炊けるのだから。「『飯が食える』という安心感」は何にも勝るものであることを改めて認識させられた。

これまで政府や地方自治体は「災害発生後3日間は自分でサバイバルせよ。概ね3日経てば救援の手が伸びる」ということを盛んに喧伝していたが、今回の地震は『それでは不充分』ということを如実に示した。もし災害発生後も自分が生存していた場合、そのときの首相や地方自治体首長次第では、また被害の程度次第では、たった3日間ぽっちでは被災者に救援の手が伸びない可能性が充分あり、その間は自分の手で生き伸びることができるような準備をしていなければ、それは無駄死にを意味するのだ。

また私はふだんの外出時からポケットラジオを持参していた。今回の地震でも同僚がケータイでワンセグ放送を見ている中、ひとりラジオを聴いていたのだが、情報の正確性ではラジオに勝るものは無かった。テレビは映像を伴うためか、センセーショナルな映像とニュースソースを優先して放送する傾向にある。今回で言えば震源地に近い被災地の津波の映像が繰り返し放送されていたが、発生直後、首都圏に居る我々が欲していた情報は「鉄道が再開するか否か」「帰宅する術はあるのか否か」である。結局その情報が最も早かったのはラジオであった。AMにしろFMにしろ、ラジオ放送は災害時の迅速な情報提供のために今後もアナログ放送で運営されることになっているのだから、その特性をフルに生かしたものだと言える。

また今回は地震発生時に停電しなかったためケータイを充電しながらワンセグ放送を継続して受信できたものの、停電した場合はそうは行かない。ケータイはあくまで通信機器で、オマケ機能であるワンセグ放送は受信に演算を伴うためバッテリの消費が早いのだ。下手をすれば最後の生命線を握っている可能性がある通信機器を1秒でも長く生かすにはワンセグ放送受信なんぞにバッテリを使っている場合ではない。こういうときにはラジオが勝るのだ。私のジャケットは常にポケットの1つをラジオと替えの電池に占領されているが、その思いは今回の地震で更に強くなった。

現在の物流の混乱が落ち付いたら、災害に対する備えを大幅に見直すことにしている。今それをやっても物流の混乱に拍車が掛かるだけだ。まずは被災地への物流を優先しなければならない。ここは大して被害がない住民の我慢のしどころだ。

とりあえず元気です

Posted at Tue, 15 Mar 2011 20:52:59 +0900 (JST)

他にも取り上げたい記事があるのですが、今やると長くなりそうですし、この輪番停電のお陰で、寝る前に明日の鉄道の状況を確認しなければならないという事情から、今日は軽く。

『輪番停電で電話やインターネット、WiMAXにも影響』
『輪番停電の検索サイト、続々登場』

いやぁ、まさか自分が生きている間にこんなことが起きるとは思いもしませんでした。いつの戦時体制なんだ、と。現行の電気事業法が施行されて初だそうですが、そりゃそうでしょうね。首都圏は特に昨日は鉄道をメインに大混乱でした。自宅の目の前を走る某私鉄もかなりの間引き運転で、昨日は出社できませんでした。
現代が如何に電力に頼っているのかを改めてまざまざと見せ付けられた恰好ですが、恐らくこれはあと半年は続くのでしょう…もし今夏が昨夏のような猛暑になったら、本気で死人が出そうです。

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『地震による携帯電話への影響、15日の状況』

地震発生直後から各キャリアともかなりキツめの規制が入っていますが、あの被害状況からすればそれも致し方ないですね。呼量が爆発します。回線交換は今でも時々失敗しますが、パケット交換が完全に死んでないだけマシなのかもしれません。
とりあえず仙台に住む親友とは既に連絡が取れたので安心はしていますが、被災地を思うとそうも言ってられません。復興までは10年単位の期間が必要になるのでしょう。

『AT&TとVerizon、日本への通話とテキストメッセージを無料に』

なんて記事は、私が知る限り初めて見ました。それだけ世界的にも衝撃が走ったのだと思います。