Archive for November, 2011
一枚岩ではないNCC
『電力系通信事業者9社、光ファイバーの「1分岐単位接続」に反対意見』
以前から損とK-Optiの間には温度差があったのですが、損が独占禁止法を盾に訴訟に出たことに対し、K-Optiは正式に反旗を翻したことになります。NCC(という言い方自体が古いのかもしれませんが)の間でもこの問題は一枚岩ではないということでしょう。ただでさえ今後人口が減りまくることが確定しているような国で、既にあるインフラに対抗して大規模なインフラを打つのは非効率にも程があるので、個人的にはK-Optiの主張は概ね理解できます。
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『新gTLDの申請は急がないで――「2回目の募集ある」ICANN理事が強調』
ホントですかね? 俄かには信じられません。ルートDNSをどう持たせるのか知りませんが、1度作ったgTLDはなかなか消せませんから、企業が作るのはかなり慎重にならざるを得ないと考えるのですが…さりとて都市名が良いのかと言えば、天変地異でその土地が消える可能性が有り得ることは今回の震災でも充分証明されたような気もしますし…うーん。
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なんだこりゃ。結局、あまり直近では儲からないであろう法人向けMVNOを、日本通信が丸紅に押し付けだだけですね。ブランド大好きな日本ではMVNOはあまり流行らないでしょうし、今後の成り行きは生暖かく見守るしかありません。
災害への備えはラジオが一番
『セブン&アイ、無料公衆無線LANサービス「セブンスポット」を12月1日開始』
セブンイレブンはみかか東と組んで、街中にある店を災害時の緊急避難場所のように組み上げる取り組みをしていますが、今回もその一環のようです。私も徒歩1分圏内に店があるので、会員登録ぐらいはしても良いかなぁとは思ってます。まぁその店が現時点でサービスインしてるかどうか知らんのですが。明日にでも確認したいと思います。
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ファーストインプレッションは“高い”ですね。当然、提供される番組の質にも依るのですが、現時点で地上波があの体たらくです、そんなに高望みはできないと思います。
“基幹放送の1つとして災害放送も実施する”
そうですが、災害放送を受信するのも月額料金を取るんでしょうかねぇ? 地上波は災害報道ではB-CASがなくとも受信できるよう暗号化を解除することがありますが…もしカネを払わねば受信できないなら、日頃からポケットラジオを持ってるほうが遥かに利便性が高いですね。
今更ながらの戒め
以前から触れているPTTもどきなサービスが、国内では統一された名称で提供される見込になりました…が、これに対応する移動機はいつ出るんでしょうね?
ただの音声圧縮ファイルを再生させるだけだから、現行機種でも大丈夫なよう、そんな小難しいことはしないのかもしれません。
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『韓国の「メイプルストーリー」会員情報1320万件が流出、日本は別サーバー』
ま、こんなもんでしょう。怪し気なサービスは勿論、現時点でも、個人情報は極力預けるなという今更ながらの戒めです。
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タイの洪水は様々なところに影響が出ていますが、この業界ではHDDが足りなくなっています。秋葉原では“時価”扱いですが、それにしれもこの値上げ幅は尋常ではありません。2倍ですからね。HDDについては来春まで影響が続くと言われているので注視しなければなりません。
サイバー戦争
『「.tokyo」の管理運営事業者にGMOドメインレジストリ、東京都が支持表明』
もともと出来レースですから、事業者がGMOになるのは判り切ったことですが…費用対効果はどんなもんなんでしょうかねぇ。申請だけで185,000ドル掛かり、認められない場合もあるのですが。
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『地下鉄に基地局、WiMAXスマホの電池対策――UQの最新戦略』
2.5GHz帯を使っている宿命とはいえ、高密度かつ稠密に基地局を打たねばならないUQは、今後この種の施策を続けなければならないのでしょう。それにしても
“スマートフォンに搭載される受信機が通信する間隔を、現行の1.28秒間隔から、5.12秒間隔にすると、待受時間が2倍に拡大した”
というのは本当でしょうか…というか、何を1.28秒間隔で出しているのか知りたいですね。モバイルWiMAXゆえ、移動局が基地局をハンドオーバするために必要なのかもしれませんが。
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『米下院情報委員会、HuaweiやZTEなど中国企業をスパイ疑惑で調査』
これは笑えます。ZTEはどうだか知りませんが、少なくともHuaweiはCiscoのバッタモンを作ったりしているので、疑われて当然かもしれません。ダメリカと支那のサイバー戦争となるのでしょう。ダメリカはサイバー戦争を正式に定義してますしね。
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『グリーがDeNAに10.5億円の損害賠償請求、違法行為の継続を非難』
株主への説明責任を果たすためとはいえ、10.5億円の損害賠償請求ですか。原告には親会社たるKDDIも入っているそうですが、なかなかの泥沼っぷりです。今後の成り行きは生暖かく見守ることになります。
先立つモノが無い?
『ドコモ、「REGZA Phone T-01D」の販売中止』
なんだこれ…事前に網接続試験をやらなかったのでしょうか? しかも網には関係無いであろう無線LAN接続も怪しいとか。DCMはどんな検収の上げ方をしてるんでしょうかねぇ。発売当日に5,200台ほど売れているということは、ユーザ側には期待されている移動機だと思うのですが。最近では珍しい事象です。
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『ソフトバンク、NTT東西を提訴 FTTH回線貸し出しに絡み独禁法違反を主張』
『ソフトバンクがNTT東西を提訴、FTTHの「1分岐単位接続」など請求』
昨年3月、KDDIやE悪を含めて貸出単位とも換言できるOSUを他キャリアで共用しての接続試験を行い、保守も含めて問題ないことが確認され、総務省をそれを容認するようみかか東西に言っていたものの、それが実現しないことから、SBM単独で提訴に踏み切ったようです。
世間で言われているところの“3大キャリア”で唯一、自社でFTTH網を持ってないのがSBMなので、こういうことをするのは解らんでもないですが、SBMが自社でFTTH網を構築する意思がほぼ見えないことも気になります。他社は買収やみかかに依存しない網構築をしているにもかかわらず…まぁ先立つモノが無いんでしょうけどね。
待つしかない
ほほぉ、これは知りませんでした。この鯖で動いているDebianでもセキュリティパッチ版がリリースされているので適用済です。DNSが死ぬことはInternetにとって致命傷ですし、私のように言語ができない鯖運用者は有志による問題解決を待つしかありません。
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『シャープ、WiMAX対応の7インチAndroidタブレットを発表』
昨日の記事ですが…売れるんでしょうかね?
隔世の感
『NTT東西、ダイヤルQ2サービスを2014年2月末に終了』
みかか流に言うところの“地方へ仕事を落とす”一環として、本来は九州地方の市外局番の1つに過ぎなかった0990を有料課金サービスにすることで、その呼を処理する交換機の保守やら何やらの仕事を増大させようという目論見だったダイヤルQ2ですが、やっと終わりを迎えたようです。サービスインから丸25年か…回線交換のサービスとしては長生きしたほうだと思いますし、一時期は仕事も多かったのではないでしょうか。これだけInternetが普及すれば需要も減るでしょう。隔世の感がありますね。
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なかなか良くできたマルウェアだと思いますが、それ以前にマレーシア政府機関がこの証明書を盗まれたときに何か対策を打たなかったのかが大いに気になります。“以前盗まれたものだ”とシレッと言ってますが、かなり重大な問題だと思うんですけどねぇ?
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『Windows Phoneへの開発者の関心がBlackBerryを上回る――Appcelerator/IDC調べ』
意外な結果ですね。黒苺は、北米ではまだまだ根強い需要があると思っていたのですが。M$がWindows Phoneについて提携したNokiaって、開発者を呼び込むほどの魅力があるのでしょうか。
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『ハードウェア製品のサポート市場は縮小傾向、ソフトは拡大――IDC調査』
日々の糊口を凌ぐ手段がハードウェアのテクニカルサポートである私としては、ちょっと衝撃的でもありますし、納得できる内容でもあります。特にネットワーク分野は急速に仮想化が進んでますからねぇ。今後の身の処し方を考えたいと思います。
見直される技術
『災害時にスマホから音声メッセージを配信、“確実”にやり取りできるシステムをNECが開発』
以前も指摘しましたけど、かつて各キャリアがダメリカで流行ってるからと2005年頃に一斉に導入してまったくユーザ数が伸びずあっと言う間に消えたPTT(Push to Talk)と何が違うのか、私には差が見えません。ほぼ同じなんですよねぇ。
2005年からはや6年、毎年の年末年始とは比べものにならないトラフィックと音声通話需要を経験した今年3月11日を契機に見直されたと言うべきなのでしょう。回線交換の限界とも言えますが。
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高速化と電波浸透度はバーターの関係にあるので、2.5GHz帯を使っているUQでこの恩恵に与かれるユーザ数がどの程度居るのか知りたいですね。かなり少なそうです。
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先ほどから各紙一斉に伝えていますが、本当なんでしょうか。制度の内容に関する解説があまり無いため詳細は不明ですが、結局その費用はユーザが払うことになるので、慎重な運用が求められると思います。
周知は日本語で
『総務省がグーグルに行政指導、ストリートビューの無線LAN通信無断記録で
日本でも2007年12月から通信を収集・記録』
今更ですが、総務省は海外と比べると規制が緩いですね。行政指導止まりか…笑えるのが
“現在サーバーに保管されている記録の削除と、再発防止および今後の法令遵守の方策の策定を早期に実施することと、この件に関する経緯や対応状況、再発防止策などの日本語による周知を行うよう求めている”
と、わざわざ日本語でと言っているところでしょうか。確かにGoogleは英語でしか言わない可能性が高いです。
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『総務省が感染したトロイの木馬は新種、ウイルス対策ソフトで検知できず』
最近は行政機関がDoSを食らわされているようですが、総務省もその例外では無いらしく、こんなことになっているようです。まぁ日本の行政機関はこんなもんでしょう。
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懲りないというか何というか…そう遠くない未来には売却されているに10ペリカですね。
先見の明
『米Adobe、モバイル版「Flash Player」の開発を中止、今後はHTML5に注力』
世間的には“Jobsは先見の明があった”と言われる結果になりました。まぁそうだよなぁ。
スマートフォンやモバイルガシェットを使っていると判りますが、Flashはバッテリとリソースとパケット転送量を消費します。そういう意味では良いことなのかもしれません。ただAdobeはPC向けには開発を続けるそうなので、完全撤退というわけではありません。
そうすると、Webサイトを運営する側は、PC向けとモバイル向けで異なる画面を提供しなければならないことになりますが、昨今のモバイル向けトラフィックの急成長ぶりと、巷ではどうやたPCを持たない世代が増えているらしいことを考えれば、PC向けもいずれは終息せざるを得ない恰好になるのでしょう。