まだ様子見…かな
『UQ、上限4980円の段階制定額プラン「UQ Step」』
『UQ、下限380円の新料金プラン導入――「基地局数、来年早々にイー・モバイルを抜く」』
同じことを扱っているのですが、取り扱い方がこうも違うというのも面白いです。Impressは事実のみを淡々を扱いますが、ITmediaは挑発的なキャプションを持って来ますからね。
私が今夏の試験期間中に使っていたときと比べて実感としてどうなっているのか知りませんが、少なくとも基地局の数だけは増えているようです。まぁ2.5GHz帯ですから、屋外基地局から屋内まで浸透させることは諦めたらしく、屋内にはリピータを置くことで対処するようですが、これが現実解でしょうね。私はもう少し様子見したいと思います。
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『ウィルコム、HYBRID W-ZERO3を2010年1月28日発売』
『ウィルコム、W-OAM typeG対応のW-SIM「RX430AL」発売』
昨日の夕刻にWILLCOMユーザにはE-mail NEWSが直接流れて来ました。
後者は前者にも含まれますが、単体でも買えますよという意味です。
しかし前者を見ると、殆ど“自棄のヤンパチ”としか思えないような料金体系です。これでWILLCOMがどの程度、上前を跳ねることができるのやら…DCMによるMVNOは、料金体系が日本通信に絡むニュースで公開されてるも同然で自ずと計算できてしまいますし、WILLCOMはヘヴィユーザを抱えているので、ほぼ全員が上限を越えたパケット通信量になると思うんですけどねぇ。
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『欧州委員会とMS、Windowsのブラウザ選択を巡る独禁法問題で和解』
『Mozilla、Opera、米司法省も欧州委員会の決定を歓迎』
結局、M$が提示した「ブラウザ選択画面方式」をEU側が飲んだようです。
ツマラン方式だなぁとも思うものの、かといって膨大な量のブラウザのCDROMを添付するのも時代遅れですし、なにより環境負荷を重視するEUでは受け入れられないでしょうから、これが現実的なのかもしれません。
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いかにも日本が主体的かのようなキャプションですが、読むと解るとおり、日本で関係するのは僅か8台。全体で数十カ国、数百台なので、寧ろ少ないほうでしょう。
サーバのOSや種別が明記されてないので何とも言えないのですが、自宅サーバを持っている私のような人も今まで以上に注意すべきでしょうな。
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『KDDIがベトナムにデータセンターを構築、国際IP-VPNの新サービスも』
オフショア先として人気がありますからね、ベトナムは。だからでしょう。
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『au、代用・譲渡端末が対象の不具合で29機種のソフト更新』
ショップで貸し出されたり、他人へ譲渡した場合だけが問題になる不具合ですが、29機種には私が使っているSH002も含まれてたので、先ほど更新しました。
対抗になってないような…?
スウェーデンのキャリアだそうですが、世界初のLTE網の商用化になります。ストックホルムとオスロでしかサービスを展開していない?ようですが、ストックホルムはEricsson、オスロはHuaweiが網構成装置を供給しているそうで、いちおうはマルチベンダ方式を採っている様子。どっちが壊れ難いのかは非常に興味があります。
ただ、月額料金が高い…スウェーデンでは7,500円、ノルウェーでは10,800円とは、いくら30GB分の通信量込みとはいえ気軽に試せる料金体系ではないですね。しかも12ヶ月縛りがあるようですし。今後の動向が日本で報道されるか分かりませんが、注意だけはしておきたいと思います。
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『米国の10代若者で、携帯によるいかがわしい画像の交換が問題に』
『性的な写メ送る「セクスティング」、15%の子供が受信経験あり』
異なる媒体で、異なる調査元から同じ内容が記事になっています。“セクスティング”なる言葉は初耳ですが、そんなことが流行ってるのか…。
ウソかホントか、ダメリカではブリトニー・スピアーズの妹で女優?のジェイミー・リン・スピアーズが17歳で出産したことをキッカケに、10代での妊娠・出産が流行ってるなんて話もあるので、さもありなんという感じがしないでもありません。
尤も、日本の高校生や大学生だって同じようなことをやってる可能性は微塵も否定できませんけどね。ただ調査されてないだけで。
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『goo.gl対抗:URL短縮サービスのbit.ly、ブランド名入りURLの有料サービスを発表』
ブランド名? と思ったら、そのブランドにちなんだドメインが取得可能な場合に限られるサービス体系ですね。まぁそりゃそうか。
しかし昨日もそうですが、今はURL短縮サービスが熱いんでしょうか?
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『バイドゥ、日本語入力ソフト「Baidu Type」を公開』
Googleに対抗するにしちゃぁ、随分と狭いところを狙ったものです。
少なくとも身の回りにBaiduを検索エンジンで使っている人は居ないですから、ただただインパクトを狙っただけに過ぎないような気がするんですけどねぇ…尤も、これがインパクトに繋がっているかどうか分からんのですが。
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『ウィルコム、京都でXGPとiPhone活用の観光ビジネス実証実験』
いやいやいやいや、こんなことする前にXGPのエリアを広げることを考えましょうよ。実証実験なんてやってる場合じゃないでしょうに。企業として迷走してるなぁ。
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さすがに1万円を切るとなるとスペックが貧弱になりますね。NetWalkerより低スペックです。
いくらNetbookとはいえ、このスペックでWindows CEを選択することは無いでしょう。対応しているブラウザやMUAが無いですから、事実上Linux一択になりそうです。
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『2008年発生の個人情報漏えい、ファイル共有ソフト関与は23%』
今年はもうちょっと上がってる気がします。
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なぜ3階以下という縛りがあるんだろう…まさか宅内配線がVDSLだからとか?
いずれにしても、複数固定IPアドレスじゃないサービスは対象の検討外ですが。
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『JR西とスルッとKANSAI、ICカード型の連絡定期券を導入へ』
都内に住んでいると、SuicaとPASMOが当たり前のように相互乗り入れし、連絡定期券は寧ろ1枚で済むように対応路線が広がっているのですが(磁気定期券だと分割しなければならない場合が多い)、関西はそうじゃなかったんですね。そのことに驚きです。そんなに移動圏内に多数の路線が無いから…って、そんなことないよなぁ。
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『Firefox 3.5.6/3.0.16が公開、重要度“最高”含む脆弱性を修正』
とりあえず自宅にある唯一のWindows機は上げておきました。
ここまで言われる義理は無い!
『“3ストライク法”検討すべき、Share一斉摘発で権利者団体が主張』
おいおい、何を言い出すのやら…成立させた当のフランスでさえ法の運用に慎重にならざるを得ない内容なのに。ちゃんと中身を読んでるんでしょうか?
確かに今回捕まった連中はアホなことをしていますが、それとInternetへ接続する権利は別物だろうに。なぜそこを一緒くたに考えるかなぁ。今回の一斉摘発のように、折に触れてアホどもを捕まえりゃぁ良いじゃないか。
こんな“やらずぼったくり”の連中にここまで言われる義理はありません。
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『WSJ日本版サイトがオープン、月額1980円で有料会員向け記事も』
『朝刊購読者は無料 富山の地方紙、Web新聞創刊へ』
いやぁ、報道されている媒体は違いますが好対照な記事が出ていてなかなか面白いですな。
前者はいくらダメリカでは成功しているらしいとはいえ、Web版だけで紙媒体もないのに月額1,980円も払う奇特な日本人は居るでしょうかねぇ? 私は居ないと思います。しかも日本法人社長がカバこと北尾大先生とはww
そう考えると後者の北日本新聞は良いところを突いてるなぁと思います。まがりなりにも正規の読者には無料でIDを付与するそうなので、紙媒体を補完する記事をWeb版に載せるようにすれば相互メリットも大きいでしょう。Kindleだの何だの言ってても、閲覧性では紙媒体に勝るものはありませんから。私は北日本新聞の取り組みを今後も期待して見守りたいと思います。
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以前から言われていたこととはいえ、1ヶ月前倒ししてまで急いでいたとは知りませんでした。もうNECと日立が合併すりゃぁ良いんじゃないでしょうか?
DRAM専業の親方日の丸企業・エルピーダも、実質台湾企業に身売りに近い状態ですから、日本の半導体企業が岐路に立たされているのは間違い無いんですが。
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『米Oracle、MySQLの扱いをめぐるEUの懸念を受けて10の約束を発表』
昨日の生みの親による救出作戦を受けてのリリースでしょう。Oracleもなかなか動きが速い。そこまでしてなんとか飼い殺しをしたいんでしょう。
しかも注目すべきは“有効期間は取引完了後最初の5年間”と区切っているところですね。その後はどうするか解らんぞ、とも取れます。そりゃ生みの親が救出しようと思うワケだ。
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『Google、「goo.gl」で独自のURL短縮サービス開始』
Twitter流行りでURL短縮サービスもいろいろ出て来てますが、遂にGoogleまでもが動き出したとは、それだけ成長性を見込める市場だということなんでしょう。でもどうやって儲けるんでしょうね?
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『NTTで過大請求2億3000万円・過小請求4億8900万円、1971年から』
『NTT西、Bフレッツ「ワイヤレスファミリータイプ」の新規受付停止』
『2010年上期のユニバーサルサービス料、1番号あたり月額8円に』
みかか関連を3連発。
最初のは専用線サービスでの話。38年間でこの金額だと、月額ではそれぞれ504,385円と1,072,368円になるので、そんなに大きくはないのですが、塵も積もれば何とやらで大きな数字になっています。
真ん中のは、やはり日本ではこんなことするよりファイバなり銅線なりを敷いたほうが安いんじゃないか…と思わずにはいられません。現時点でも3,000ユーザだそうですし。
後者は現在と変わりませんが、今後ジリジリ上げられることは言うまでもありません。100円ぐらいになったら大騒ぎになりそうです。
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『Googleの携帯電話「Nexus One」、米政府の認可取得』
なんだ、HTC製か…あまり食指は動かんなぁ。
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『「Googleによるデータ保有が人々の個性を奪う」――セキュリティ研究者シュナイアー氏』
ダメリカでは依然として、Googleのエリック・シュミットCEOのアホ発言が大々的に取り上げられている様子が目に浮かびます。そりゃそうだよなぁ。どこよりも個性だの人権だのに五月蝿い国ですからね。
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『ニフティ、大学の研究室や研究機関に高機能コンピュータを開放』
遂にISPがこんなことまでしないと食い繋げない時代になったとは…寒い時代です。
それは言わない約束?
『Googleが謎の携帯端末を社員に配布、ブログに思わせぶりな投稿も』
以前から言われていたことですが、Google Phoneだというのが世界的な見方?のようです。まぁそう思われても仕方無いでしょう。
ただ、これも以前から言ってますが、今のGoogleに与すると碌なことにならないような気がするので、私は使うことは無いと思います。過日もCEO自ら指摘してますが、もはやInternet上で何かをすれば、時間があれば追跡できてしまう時代ですし、その追跡結果が特定の政府に“献上”されてるようじゃ、安心して使えと言うほうが無理な話でしょう。
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あーあ。泥仕合ですね。わざわざリリース文面に countersue なんて使うところを見ると本気なんでしょう。下手に籠絡されるよりは遥かにマシではありますが、今後の成り行きは生暖かい目で見守りましょう。
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『リアル郵便局とDNSを連結、「.post」でICANNを郵便連合が合意』
.postというgTLDが作られようとしていることすら知りませんでしたが、それよりも、万国郵便連合の思惑どおりにコトが進むとはとても思えません。残念ながらE-mailは普及し過ぎました。
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gTLDについてもう1丁。EU圏内には23の公用語があるそうですが、それらで使われる全ての文字に対応したという主旨だと思うのですが、肝腎のこの文章が抜けており、エンジニアじゃなけりゃ「何のこと?」と思う記事ですね。
ただ、WindowsにしろLinuxにしろ、日本で使われるであろうOSでは、キリル文字だのギリシア文字だのは入力することすら難しいドメインなので、検索結果でお目に掛かることになるだけでしょう。
それにしても、EU圏内の住民のための努力を惜しまないところは、EUの平等さに懸ける情熱は凄いものがあるなぁと感心するのと同時に、これがEUの力強さの源泉だとは思います。
翻って「.日本」はどうやることやら…?
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『MySQL生みの親が「OracleからMySQLを救って」と呼び掛け』
EUと言えば、OracleによるSun Microsystemsの買収をまだ認めてないのですが、その間隙を縫って、遂に生みの親自らが動き出したようです。
私はLinuxで動かすDBと言えばMySQL一本槍な人間なので、これにはぜひ協力したいところです。
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ICQ…「まだあったのか」という驚きのほうが先に来る固有名詞ですが、AOLは自前でメッセンジャーを持ってますからねぇ。確かに要らんでしょう。
で、もし交渉が成立した場合、今更買ったロシアの投資企業はどうするつもりなんだろう? まさか高値で売り抜けられると思ってる?
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なんと、控訴しないとな…控訴しても負けると思ったのかもしれませんが、ここはぜひ控訴して欲しかった。儲けたのはアイツだけか…なんともはや。
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『Office 2003で著作権保護機能が利用不可能に、原因はデジタル証明書の期限切れ』
なんともマヌケな原因…さすがM$です。
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『UQ WiMAXが高速SA/PAをエリア化、関東4カ所からスタート』
うーむ、SA/PAだけエリア化してもねぇ…というのは言わない約束ですかね。本来であれば高速道路沿線にズラリと基地局を建てて、どこでも使えますというのがスマートなハズですから。
日本でWiMAXがマトモに使えるようになるには、あと2〜3年は掛かりそうです。
忘却の整理学
現在在籍している会社を今月いっぱいで退職することは以前ここでも触れたが、目出度く先週末で退職処理を全て終えたので、この週末から来年1月4日までの約3週間、好き勝手な生活ができる時間を手に入れることができた。尤も今はまだ後遺症のようなものが残っており、朝5時頃には目覚めて15時には寝てしまうのだが、今にそれも現代の人間らしい生活時間帯に戻ることになるだろう。
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以前から発売を楽しみにしていた本に『忘却の整理学』(外山滋比古・著、筑摩書房・刊)があった。
2007年春、今の会社(=今年いっぱいで辞める会社)のあまりの莫迦莫迦しさに愛想を尽かし、本を読むことで現実から逃避しようか等と考えていたのかどうか知らないが、時々行くようにしている紀伊国屋書店新宿本店をぶらぶらしていたとき、2階の文庫本コーナーに、帯にある“もっと若いときに読んでいれば” というキャッチーなコピーで、同著者による『思考の整理学』が平積みされていたのを見付け、思わず購入したのだ。
読み進むうちに「なるほど!」を膝を打つことが何度もあった。自分の経験から改めて確認できる点もあり、著者による「思考を整理する方法」も形こそ違えやっていたものの、それらを活用できていなかった理由も思い知らされ、確かに「もっと若いときに読んでいれば」と当時32歳の私は悔やんだ。丁度ゴールデンウィークに実家に帰ることになっていたので、その車中でも、また実家に帰ってからも読み返した。この歳になると実家に帰ったところで特段やることは無く、顔を見せることが用事なのだから、両親も私が文庫本を読んでいることについてとやかく言うことは無かった。
その続編が、今回発売された『忘却の整理学』である。私は遅読なので本書もまだ途中までしか読んでいないが、文庫化を待たずに購入して良かったと思える本であることは間違い無さそうだ。
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特に共感を覚えるのが「記憶と忘却で編集される過去」という節だ。製品のカスタマサポートなんてやっていると特に思うが、顧客というのは自分に都合の良いことはとにかくよく覚えているものの、こちらが何度も指摘する「やってはいけないこと」「ダメなこと」は覚えちゃくれないということだ。幸い今ではE-mailという武器があるので、過去の送受信履歴をそのまま顧客との応答に使えるため、この種のトラブルは少なくなりつつあるが、「急ぎで対応してくれ」と電話という口頭伝承のみでサポートする羽目に陥ると覿面にこの事象は現れる。それこそ「言った」「言わない」の水掛け論に終始することもあり、時として大問題に発展する。だからこそ、カスタマサポートの大原則は『「いつ・誰が・何を言った(伝えた)のか」を逐一記録しなければならない』ことなのだが、これは今までの数社での経験則で無理矢理体得させられていたし、今の会社(=今年いっぱいで辞める会社)でカスタマサポートの責任者らしきことをやらされていたときにも実際の担当者に口酸っぱく言い続け、まず最初に私が取り掛かった作業は、これらの履歴を全て保存できるデータベースシステムの構築だった(といってもそんなに大袈裟なものではなく、Webに転がっているCGIスクリプトを若干加工し、MySQLにぶち込むようにしただけだ)。
顧客ならまだ良い。暴言だが、こちらが謝れば済む場合が殆どだからだ。これが社内の人間ともなるともっとタチが悪い。私は今の会社(=今年いっぱいで辞める会社)で何度喧嘩したか知れない。あまりに幼稚な連中しか居ないからかもしれないが、電話越しとはいえ社内で怒鳴ったのは社会人13年目で初めての経験だった。
カスタマサポートなどという短期間でもそうなのだ、幼少の記憶がどうしてありのままに記憶されていようか。己の都合の良いように美化されるのも無理からぬ話だ。それに大きく寄与しているのが「忘却」であり、また「忘却している箇所」が「その人の個性に依る」というのも大きく頷けた。
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しかも著者が『「忘却」しないことには新しいことを産み出せない』ことを看破している(それが本書の主題でもある)ことも、私の経験と合致しており、非常に心強いものがあった。障害対応で妙案を出すには、最低限の知識は必要なものの、それ以外は頭の中を空っぽにしていないと浮かんで来ないものだ。
あらゆる知識は私より遥かに持つ優秀な部下が、傍から見たら非常に簡単な障害対応でうんうん唸りながら悩んでいることが何度もあったが、訊いてみると、己が持つ知識や常識が邪魔をして、そこが障害箇所である可能性を排除していたのだ。このときは「なんで俺より知ってるはずの彼が、あんな簡単なところで引っ掛かるんだろう?」と不思議に思っただけでやり過ごしてしまったが、本書を読むと、その理由がいとも簡単に何度も出て来る。ただ知識だけを頭に固めてコンソールと睨めっこしているだけでは障害対応はできないものなのだ。
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『思考の整理学』は、2008年の東大・京大の生協で最も売れた本だそうだ。四流理系単科大学を必要卒業単位スレスレで卒え、かれこれ13年経過した私よりは遥かに知識を持つであろう若者が、どういった視点でこの本を読んでいるのか知る由もないが、頭のなかに溜まった澱のようなものを取り除いたり、別の思考に昇華させるには恰好の著書であることは間違いない。
巷の、特に理系と分類される学科を出た人の中では「(この本の方法は)ちょっとノンビリし過ぎで、日進月歩どころか秒進分歩の現代では使えない」と断じる向きもあるようだが、決してそんなことはないと私は考える。切迫した状況だからこそ、どこかで頭を休めて「忘却」を進める必要があり、そのぐらいの時間は与えられるものである(それすら許されないような現場では、この本の内容を言うことすら憚られよう)。恐らくこれからも何度か読み返すことになろう両書は、しばらく手許から離れそうにない。
さて、続きを読もう。
そこまでして無線化したいのか?
またしても近距離無線規格の登場です。何て読むんだろ…ワイギグかな。
周波数帯は60GHz帯、HDTVコンテンツを10mまで飛ばせるという、HDTV周辺の屋内配線を無線化しちまおうというこれまでの同種の規格と同じ市場を目指しているようです。
つい最近も「WHDI 1.0」なる同じ市場を目指した規格が発表されたばかりですが、最近流行ってるんですかね…というか、HDMIケーブルが安くなればこんな問題は吹き飛ぶと思うんですけど。周波数帯で言えばやはり「WirelessHD 1.0」という規格と思いっきり被ります。無闇な規格の乱立は市場の成長を阻害するだけなんですけどねぇ…そもそも一般消費者はここまで気が回らんでしょうに。
我々のような技術者(というか好事家)しか喜ばないと思います。
それを言っちゃぁオシマイよ
『URL踏むと「こんにちは こんにちは!!」 AmebaなうのCSRF脆弱性で“意図しない投稿”広がる』
今まで敢えて取り上げてなかった、twitterのバッタモノである「Amebaなう」に、こんな基本的な脆弱性があるとは…さすが藤田晋のやるサービスは違いますな。
そもそもInternetで匿名性を維持するのは大変なので、mixiを始めとしたSNSや、twitterを始めとしたつぶやきblog(とでも言えば良いのか)には手を出さないことにしているのですが、それにしたってこの基本的脆弱性の穴が開きっ放しというのはいただけません。私が今後使うことは無いでしょう。
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『FirefoxユーザーはGoogleよりもBingを――Mozilla幹部が呼び掛け』
Googleが遂に本性を顕した、とも言えますし、以前から指摘されたことをオブラートに包まず言い放ったことが怒りを買ったとも言えます。でも、これを言っちゃぁオシマイだよなぁ。
ただここで問題なのは、Firefox財団の主たる財源が検索小窓をGoogleにすることで得られる収入であるという厳然たる事実でしょう。それとももう他から財源を賄える目鼻が立ったということなんでしょうかね? それは不明です。
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高ぇなぁ…だったら素直にマカフィーを買ってインストールしたほうが遥かに安上りなのは言うまでもありません。それだけシロートさんはアンチウィルスソフトを入れてないということなのかもしれませんが。
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『米Time Warnerによる米AOLのスピンオフ手続きが完了』
『浮川夫妻の新会社「MetaMoji」、ジャストシステムからの事業譲渡も』
両者に言えるのは、『はてさて、いつまで生き残れるのやら?』ということですね。どっちもどっちですな。
みかかは“上下分離”が望ましい
なんとも奇妙な不具合です。auはSIMロックはもとより、網に移動機のサブスクライバIDも登録しないと使えない(正確には、SIM IDとサブスクライバIDの組み合わせが登録される)のですが、そこで移動機側が以前挿してあったSIM IDを正常にクリアできないのが原因じゃないかなぁと推測されます。
しかし95機種ってのも凄い量ですが、これはKCP+とかいう統一開発プラットフォームが使われ出したものが対象になっていることからも、そこに問題があったんだろうなぁということが分かりますが…もちろん(?)私が使っているSH002も対象になっていますので、関係無さそうとはいえ更新しておきたいと思います。
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まぁ愚にも付かぬ会議とはこういうものを指すのでしょう。例によってNTT vs NCCという構図なのですが、NCC側が必ずしも一枚岩ではないところがポイントですね。
基本線は合っている(NTTをどうにかしろ)なのですが、その“どうにかする方法論”は各キャリアごとに色が出ているので面白いです。
私は何度も言ってますけど、英BTのように“上下分離”が望ましいと思っています。この記事でも指摘されてますが、インフラとサービス、言い換えれば下位レイヤと上位レイヤが分離されても問題無いのが今の通信ですからね。
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そんなイギリスでは、5歳以上の子供に対して「ネットの安全」を必修科目にするよう政府が決定したようです。尤も既に中学校では必須になってるうえに、小学校でも一部では教え始めているらしいので、それに対して政府がお墨付きを与える形なのでしょう。
そろそろ日本もそうすべきだと思いますけどね。少なくともMIAUなんて胡散臭い連中がNGOを巻き込んで講義するより遥かにマシになりそうです。
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最後はオマケ
『「USB版Windows 7」作成ツール、オープンソースで公開』
M$もヤル気になればオープンソースで公開できるじゃないか…まぁ今回は自分たちのミスで“公開せざるを得なくなった”んですが。
無闇な規格乱立は市場の形成を阻害する
また何やら謎めいた規格が登場して来ました。現在PCやHDTVなんかに付いてるHDMIと混同しそうな規格名ですが、HDMIが有線なのに対し、こちらは無線です。そして目指している方向もほぼ同じように読めますが、どうやらこちらは映像のみしか伝送できない?ようです。
ただ、同じような目的の規格に「WirelessHD」というのも既に存在しており、今後どうなるのか判りません。WDMIが5GHz帯なのに対してWirelessHDが60GHz帯というのがまず大きな差になりますが、この差は恐らく「後者が家の壁越しに伝送できない」ぐらいなもので、あとは特に差が無いんですよねぇ…ま、生暖かい目で見守りたいと思います。個人的にはなんでもかんでも無線で飛ばすのは反対です。
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『日立、NortelのLTE関連ネットワーク機器開発ソフト資産を1000万ドルで買収』
破産法を申請したNortelはいよいよ個別の売却が進んでいるようで、LTE関連のソフト部分を日立に売却したというのが今回の記事。日立はKDDIにガッチリ入り込んでいますが、それ以外のキャリアにも売れるかもしれませんね。少なくともキャリアには、Nortelブランドというものはそれなりに価値がありましたし。
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『ジャストシステム創業者の浮川夫妻、新会社「MetaMoji」を設立』
頭の悪い私には、この会社の挨拶文が何を言ってるのかサッパリ理解できないのですが、つまりは日本版Googleのようなものを目指したいんでしょうか?
それとも既に数種類出ている、日本語の文章を単語に区切るためのソフト群である「分かち書き」をもっと進化させたいと言ってるんでしょうか?
いずれにしても、これも生暖かい目で見守るしかありません。
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『Windows 2000とXP SP2のサポート、2010年7月で終了』
まだWindows2kをサポートしていたことに驚きです…と言いつつも、今居る会社にはWin2kで動いているものがあることを知ってますが、私の管轄ではないので、情報の提供はするものの、それ以上に進言はしないつもりです。
λを個人で使い切る時代が来る…のか?
『TikiTiki、個人向け衛星ブロードバンドサービスを開始』
これまでタイの通信衛星会社を使ってどうこうしようというサービスはありましたが、今回は衛星回線も日本のもの(スカパーJSATの空きトラポンを使っているらしい)で機器使用料もそれなりに抑えられているうえ、TikiTikiもそれなりに歴史のあるISPですから、僻地でのブロードバンド回線として需要が掘り起こせるかもしれません。
それにしてもDelayはどんなもんなんだろうなぁ。かつてDCMで衛星回線を通じたパケット通信をやったことがありますが、地上局−衛星−地上局で0.5秒ほどありましたが…?
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『映画1本を1秒で配信、複数波長を束ねた最大40Gbpsの通信実験成功』
なんともはやという実験です。肝はλの数をキャリアではなくユーザが制御できることのようですが、それにしたって現状では数千万円単位のカネが掛かる設備ですし、そうそうISPやキャリアに広まるとは思えません。ましてや一般ユーザをや。
先日の東大の実験と同じで、殆ど無意味の実験です。いずれこうなるのは判り切ってるんですし。
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『KDDI、「ひかりone」の旧「TEPCOひかり」サービスを提供終了へ』
ここで驚くべきは、旧東電のFTTHサービスに17万加入“しか”ユーザが付いていなかったことでしょうか。一時期は執拗なまでにCMや広告を打っていたのに17万じゃぁ、そりゃいくら東電でも手放すわな…というのが今の感想です。
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『Oracle、「欧州委員会の承認を得るためMySQLで妥協」との報道を否定』
ほほぉ、あくまでOracleはMySQLを飼い殺しにしたいようですね。そりゃそうでしょうなぁ。そうすればOracleが売れますから。ただ恐らくこのままではEUは買収を承認しないでしょうし(MySQLはヨーロッパで開発されており、ユーザ数もヨーロッパがいちばん多いと言われている)、今後の動向は注視しなくれはならないかもしれません。
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『2009年クリスマスギフトの主役はKindle──Netbookは投げ売り』
ダメリカでの話です。Kindleってそんなに良いものなんですかねぇ。日本語フォントが表示できないので日本では使い物にならなず、感覚として掴み切れません。
しかしNetbookの投げ売りっぷりは凄まじい…日本でもそうなりかねない?