こう来たか

Posted at Wed, 08 Jun 2011 20˚01ʹ02ʺ +0900 (JST)

『任天堂、Wii後継機「Wii U」を披露 タブレット型コントローラ採用』

昨日の次世代PSPに次いで、次世代Wiiがリリースされました。ほほぉ、こう来ますか。まさかコントローラがタブレット型Androidモドキになるとは思いませんでした。据置型ゲームがPS2で止まっている(そしてそれで充分だった)私には脅威の進化ですが欲しいかどうかは相変らずソフト次第でしょうか。もっと言えば次のドラクエがどのプラットフォームで出るかに依りますね。確か据置型の任天堂機だったはずです。

『RSA、SecurIDのトークン交換を申し出――攻撃に対する不安の高まりに対応』

3月に攻撃を受けてからはや3ヶ月、話はここまで進んでしまいました。仕方無いですね。RSAがまさか攻撃に陥落するとは…というのが、この業界に居る人間の思いでしょう。前に居た会社でこのトークンを使ってて勝手はある程度知っていますが、総取り替えとなるとRSAはかなりの費用を持ち出すことになりますね。

『「Interop Tokyo 2011」展示会が開幕』

そう言えば今日から開幕ですか。以前はこの業界でも結構な人出があったと思いますが、今じゃ以前と代わり映えしないものしか無いので、行かなくなって久しいです。規模も小さくなってますしね。今年は何か目玉があるのかなぁ?

価値観が解らん

Posted at Tue, 07 Jun 2011 17˚52ʹ22ʺ +0900 (JST)

『“NGP”は「PlayStation Vita」に 価格は2万4980円/2万9980円』

次世代PSPですが、大方の予想どおり? 3万を切って来ましたね。これに3G契約は要らんと思いますので、無線LANモデルが売れるんでしょう。まぁこんなことよりチョニーはPSNを始めとする自社のIPサービスのセキュリティをどうにかしろという感じですね。

『AdobeがFlash Playerの脆弱性に対処、既に攻撃が横行』

それにしてもFlashは狙われ易いですね。Windowsの次くらいかもしれません。

『中国の高校生 iPad 2のために腎臓売る』

恐ろしい状況ですね。そこまでしてiPad2が欲しいのか…高校生の価値観が良く判りません。腎臓1個で27万円とは安過ぎです。バイトすりゃ良いのにと考えるのは私が日本人だからかもしれません。彼の国の高校生バイトはそんなに稼げないのかなぁ。

『5月の携帯・PHS契約数、ウィルコムが純増10万件超に』

もはや何が何だか。WILLCOMは1契約で3台まで無料というアホみたいな施策を打っている以上、このぐらい純増にならないとダメでしょうしね…というか、WILLCOMがSBMグループに入った以上、金融機関からの融資条件がSBMと同じようなスキーム(契約数と利子が反比例)である可能性がありますね。

そこまで重要か?

Posted at Mon, 06 Jun 2011 18˚48ʹ37ʺ +0900 (JST)

『「国家によるインターネット遮断は国際法違反」――国連報告書』

ほほぉ、ここまで言いますか。今の国連事務総長が普及率世界一を自認する南朝鮮人だからかもしれませんが、なかなか思い切ったものです。述べられている国家観もいかにもダメリカナイズされています。もしかすると「Internetを遮断した」という咎で国連平和維持軍が出張る未来がそう遠くないときに来るのかもしれません。

『Sony Picturesに侵入のハッカーグループ、任天堂やFBI関連組織も標的に』
『ハッカー集団の次の標的はFBI、Sony Picturesは不正侵入の被害認める』

その一方、こんな事件?も起きていますから、まさに“莫迦と鋏は使い様”です。チョニーはまぁヤられて然るべきなのかもしれませんが、FBIが狙われるというのは国家間で無用な問題を広げる可能性があるので、メリットとデメリットを比較するとデメリットのほうが大きいかもしれません。MI6もそのうちターゲットにされるのでしょう。

『ICT総研が東日本で通信速度調査、スマートフォンはauが最速に』

うーん、よっぽど暇なんですね。ほぼ自明だと思うのですが。一般ユーザがこのニュースに触れることでKDDIに流れる可能性があるのかもしれません。それにしてもiPhoneの低速ぶりは目に余ります。実装にも問題があるのかもしれませんし、SBMが絞ってるのかもしれません。

『ドコモの関東甲信越契約者に通信障害、172万人に影響』

障害の内容からして、位置情報システム(M-SCP)に故障が起きているようです。かなり多重に作られているからこそ、これぐらいで済んでいると思います。

『「World IPv6 Day」、KDDIはauスマートフォンやau one netに影響の可能性』

いくらKDDIブランドでも、みかか東西のフレッツ回線を使う以上、障害は避けられないということでしょう。これはひとえにみかかの網設計が悪いです。

『GmailやGoogle Calender、IE7など旧版ブラウザのサポート打ち切り』

旧版ソフトとの互換性維持やセキィリティ対策へのコストを考えると、こういう施策は一概に悪いと断じることはできません。寧ろ他ベンダも参考にすることでしょう。“Operaのことも忘れないでください”という投稿は苦笑してしまいますが。

『透けるカラー有機ELディスプレイ搭載の携帯電話「S800」』

いやまぁ、採用するのは構いませんが、以前も指摘しましたけど、これはプライバシも何もあったもんじゃないので、ユーザが付くかどうか疑問です。打ったり読んだりしてるメールやコンテンツが傍から丸見えですからね、これ。

脇が甘過ぎる

Posted at Sat, 04 Jun 2011 07˚53ʹ47ʺ +0900 (JST)

『今度はSony Picturesから個人情報流出か? ハッカーグループが声明』

いやはや、チョニーグループの情報漏洩が止まりません。こうまで脇が甘いかな…ふつうは情報漏洩が起きたなら、確認と対策が終わるまでサービスを止めるものだと思うのですが、チョニーはそうじゃないようです。ここまで好きなようにやられるのも珍しいかもしれません。そりゃ挑発のひとつもするでしょう。

『一部のスマートフォン、一定条件で「World IPv6 Day」の影響』

無線LAN接続経由で問題があるようです。まぁ問題を洗い出すためにやるとはいえ、影響範囲はそれなりに大きいですね。

『総務省、WCPによるXGP開設計画の変更を認定』

いざ周波数帯を獲得して、こうまで計画を変更することになっても、1度獲得した周波数帯を返却させるようなスキームが無いのは問題でしょう。こんな状況下で周波数オークションなんてやったって無意味なのは言うまでもありません。最近は1.7GHz帯にしろ2.5GHz帯にしろ、マトモにサービスインしたキャリアは半分以下ですね。それだけ事業としての不確定要素が大きいということでしょう。

『NHK、日本最大級ラジオ放送所の電力を太陽光発電で メガソーラー導入』

今回の震災で各事業者が意識改革を求められたのが「いかにして電力を確保するか」だと思いますが、それまでは不安定ということで余り省みられなかった太陽電池発電の導入が一気に進むことになること自体が、良いことなのか悪いことなのか、現時点ではなんとも判断できません。天候に左右されまくりますからね。この記事も、背景には「不足分や夜間は今までどおり電力会社から買う」ことが前提になってますが、今後はそれすら怪しくなることも考えなければならないのでしょう。

『米Grouponが株式上場を申請、最大7億5000万ドルの調達見込む』
『Amazonもクーポンサービス「AmazonLocal」を開始』

今年の正月に起きた「スカスカおせち問題」もどこ吹く風という感じなのか、はたまた日本特有の問題として処理されたのか知りませんが、まだネット界隈ではクーポンサービスは収益になると判断されているようです。少なくとも私は使おうとは思いませんし、身の周りでも使っているのを見たことないので何とも判断しようがないですが、需要はそれなりに有るんでしょう。今後どうなるかは分かりませんが。

予想どおり

Posted at Thu, 02 Jun 2011 19˚59ʹ45ʺ +0900 (JST)

『6月8日実施の「World IPv6 Day」、フレッツ利用者は注意を
 JAIPAやマイクロソフトなどが障害の回避策を案内』

『IPv4の枯渇に備え:IPv6の検証環境サービスを提供 ビットアイル』

この2つの記事を読むにつけ、IPv4からIPv6への移行は容易ではないことが想像できますね。予想どおりではあります。ましてやアドレスのことなんぞ気にしないであろう大半のユーザにとって、これらは意味不明の出来事でしょう。なんでIPアドレス体系を下位互換にしなかったかなぁ…まだまだ混乱は出るでしょうし、続くことになると思います。

『ドコモ、「ポケットU」を終了へ』

まだサービスしていたことと、最大でユーザ数が2,684契約も付いていたことに驚きです。これの終了も予想どおりですし、当然でしょう。

『NHKラジオがネット配信、Androidアプリから順次展開』

そして、既にプラットフォームがあるにもかかわらず独自路線を突き進むNHK…まぁこれも予想どおりです。首都圏ではNHK第1が300kW、第2は国内最大出力の500kWですから、よっぽどの環境じゃない限り、ふつうにラジオ受信機で受信するほうが速いと思います。

騒ぎ出すだろう

Posted at Wed, 01 Jun 2011 20˚21ʹ29ʺ +0900 (JST)

『携帯各社、SMSの相互接続サービスを7月13日スタート』

かなり前にこんな話が出ていましたが、やっと実現するようです。なんでもかんでもE-mailというのよりはスマートですし速いはずです。回線交換ですからね。1通3.15円か…まぁ妥当な金額ではないでしょうか。

『携帯電話の電磁波に脳腫瘍リスク WHO組織が指摘』

一部ではなかなか衝撃的な記事として取り上げられているようです。人類は未だかつてないほど生活環境を電磁波に囲まれていますから、言わば壮大な人体実験を全世界でやっていたようなものなのですが。コーヒー・ウレタン・ガソリンと同レベルというのは、まだ低いほうなのかもしれません。どこかで莫迦が騒ぎそうなネタではあります。

『100GbEのIX実証実験に世界で初めて成功、インターネットマルチフィードなど』

まだ市場に出たばかりの100GbEについて相互接続試験が成功したというだけの記事ですね。いずれエンプラ向けには100GbEがデフォルトになるので、IXには当たり前のように導入されることになるでしょう。

『IRCが無法地帯に? 「ngrBot」のボットネット管理にサイバー犯罪者が悪用』

そこまでして得たい情報とは、一体何なんでしょうか。労力に比べて稼ぎが少ないように思えるんですけどねぇ。そう言えば専用クライアントでチャットをしなくなったなぁ。

『透ける有機ELディスプレイ、TDKが量産』

なかなか面白いですが、どこに使うのかと訊かれると困ります。
“デザイン性を重視した携帯電話のメインディスプレイといった用途を想定している”
そうですが、もし本当に実装されると、プライバシも何もあったもんじゃないでしょうし…?

『「au one ガジェット」が来年3月終了、ユーザー数減少』

少なくとも私の周りのKDDIユーザでこの機能を有効にしている人を見たことがありません。私もです。

真剣に考えざるを得ない

Posted at Tue, 31 May 2011 20˚20ʹ09ʺ +0900 (JST)

『Linux 3.0 RC1リリース――「20周年記念」とトーバルズ氏』

Linuxのカーネルが2.6系になったのは社会人5年目ぐらいだったので、かれこれ9年ぐらい前です。このまま2.6のままだと思っていたら、優しい独裁者が「20周年だし、次のリビジョンが40というのはいかにも数字が大きい」という理由で、次から3.0にすることに決めたようです。
まぁ最近はChromeなんかも無意味にヴァージョンナンバが大きいですから、それを意識している可能性も無きにしも非ずですが、とにかく次からは3.0だそうです。尤も、Debian使いの私が3.0を使うようになるのは当分先だと思います。

『Chrome OSはAndroidと統合しない──Google幹部』

傍から見ると大差無いように見えるこれらも、Googleの中ではちゃんと分かれているようです。それだけ潤沢な開発リソースを抱えている証拠なのでしょう。いつまで続くかも分かりませんが。

『UQの基地局、全国で1万5000局に』

結構なハイペースです。SBMの基地局数を越えるのも、そう遠くないですね。

『ウィルコムの「もう1台無料キャンペーン」、3台目も無料に』

もはや何が何だか。キャリアのコストとは一体何なのか、真剣に考えなければならないでしょう。今まで使っていた、もしくは今でも使い続けているユーザから見ると「アホくさ」としか言えません。

『民事再生のハギワラシスコム、エレコムが事業継承へ』

以前からこの噂はありましたが、どうやら本当のようです。

由々しき問題

Posted at Mon, 30 May 2011 20˚11ʹ00ʺ +0900 (JST)

『LTEから4Gへ、発展のシナリオ・周波数再編の動きを総務省・ドコモが語る』

なかなか興味深い記事です。総務省とDCMが密接に絡んでいることが丸判りですね。元国策キャリアの一部門ですし、なんだかんだで過半数以上のシェアを握っているんですから当然と言えばそれまでですが、SBMあたりは何か言いそうです。

『ドコモの「Xi」、7月より全国主要6都市でサービス開始』

そのDCMも、4Gのエリアを順調に拡大しているようです。従量制課金じゃなけりゃ試してみたいんですけどねぇ。

『ソフトバンクテレコムと韓国KTが合弁会社設立、釜山にデータセンターを設置』

対するSBは、南朝鮮の元国策キャリアであるKTと組むんだそうです。いやぁ、双方とも今の仕事で付き合いがありますけど、どっちもなかなか技術的には笑えるキャリアなので、中身は推して知るべしという感じですね。ニヤニヤしながら見守ることになると思います。

『米防衛大手ロッキードにサイバー攻撃 「SecurID」情報悪用か』

この記事は注目しなければなりません。由々しき問題です。以前も取り上げたRSAからの情報漏洩が、事前に指摘されていたとはいえ、実際にこんな形で影響が出たということは、肝に銘じておくべきでしょう。暗号が暗号ではなくなり、ちっともセキュアではなくなったのかもしれません。

『PlayStation Network日本でも一部再開、パスワード変更呼びかけ』

経産省から報告要求があったハズですが、それをクリアしたということなのでしょうか?
今まで使ったことは無いですが、今後も使いたいとは思えません。

『NHK教育テレビが「Eテレ」に名称変更』

なぜこの時期に名称を変えるのか、意味が理解できません。国鉄からJRになったときの愛称としてJR東日本が付けたものの微塵も定着しなかった「E電」彷彿とさせますね。

続・2本の腕時計

Posted at Sun, 29 May 2011 10˚06ʹ57ʺ +0900 (JST)

暇は善し悪しである。暇に飽かせて様々な文献に触れるにつけ、余計な情報が目に入るからだ。


腕時計をつけるようになって早半年、その間にスピードマスタや、それに派生する軍用時計のことを調べるにつけ、妙な森に迷い込んでしまった。

スピードマスタはオメガ社が発売しているが、機械式時計の心臓部であるキャリバはオメガ社製ではない。キャリバはレマニア社(現ヌーヴェル・レマニア社)が設計・製作したものをOEM製品として供給を受け、オメガ社はケースやダイアル等それ以外の部分を製作、製品として組み上げて販売しているのだ。もちろんオメガ社自らキャリバも含め全て自社設計・製作した製品もあるが、少なくともスピードマスタは異なる。

この事実はスピードマスタを購入する前から知っていたものの、そんなに気にしてはいなかった。しかし、同じオメガ社製のRAF 1953 Fat Arrowを購入したことをキッカケに、軍用時計について調べたり文献を読み漁ったりしたところ、いつもはOEM製品として各時計ブランドへメカ部分を供給するのみで表に出ないレマニア社が、数は少ないものの自社名をブランドとしていくつかを製作、複数の軍に供給していることを知ってしまった。しかも現在でも購入できる場合があるという。

私の悪い癖だが、こういった裏を知ってしまうと、どうしてもオリジナルを手に入れたくなってしまう。伝統的にクロノグラフのキャリバに強いレマニア社が、他社にも大量に供給している自前のキャリバを使い、自社ブランドで全てを組み上げたクロノグラフは、ぜひ手に取ってみたいと考えるようになった。今の自分の仕事でもつくづく思うが、OEMとして製品を供給しても、供給先では必ずしも製品の力を100%発揮できるように作られてないことが結構あるのだ。ぜひスピードマスタと比較してみたい。

そして、こういった歴史を持ったもので自分の誕生年のものが存在し得る場合、それも買っておきたくなってしまう。今でもそうだが、Zippoは自分の生年のもので面白そうな物は結構買ってしまう。私は1975年生まれなので、今回で言えば1975年製の軍用時計となる。この年に製造された軍用時計で比較的コンディションが良いものとして何があるのかを調べたところ、CWC社が出したクロノグラフがあることが判明した。CWCは“Cabot Watch Company”の略で、1972年に設立されたイギリス政府推奨の軍需企業だ。


前置きがかなり長くなったが、こうしてまた、手許に2本の腕時計が増えた。

Front_View

Rear_View

左の黒いダイアルが、CWC社が1975年にイギリス海軍向けに供給したクロノグラフ、右の白いダイアルが、レマニア社が1945〜46年頃にイギリス海軍向けに供給したクロノグラフである。どちらもクロノグラフ機能も含め完動品だ。

CWC Chronograph

CWC社のクロノグラフは1974年〜1984年までイギリス三軍のパイロットや航法士に支給されたものだが、私の手許にあるのは裏蓋に刻まれたマーキングからイギリス海軍へ1975年に支給されたものであることが判る。

0552 — イギリス海軍を示すNATO支給品コード
924-3306 — 「クロノグラフ、17石、耐衝撃装置あり」を示すNATO管理番号
↑ — イギリス政府官給品であることを示すブロード・アロー
XXXX/75 — シリアル番号と支給年の西暦下2桁(1975年)

キャリバはヴァルジュー社製の7733で17石。裏蓋は捩じ込み式で防水も考慮されている。クロノグラフとしての使い方はスピードマスタと同じで、2時方向のボタンでスタート・ストップ・リスタート、4時方向のボタンでリセットする。耐磁機能が無いためか、RAF 1953 Fat Arrowと比べると、ケースの直径は大きいものの重量は軽い。ダイアルにはRAF 1953 Fat Arrowと同じくブロード・アローと丸T記号があり、時針・分針・ダイアルはトリチウムで発光するようになっているが、経年劣化で現在はあまり光らない。またケースはプッシュボタンとリューズを保護するために左右非対称(右側が膨らんでいる)となっている。

Lemania Chronograph

レマニア社のクロノグラフは、正確な年代は判らない。しかし、裏蓋に刻まれたマーキングの形式が1939〜1946年に使われたものであること、このクロノグラグが1945年〜1965年にかけていくつかのタイプが製造されていること、ダイアルが白かつプッシュボタンが2時方向に1つしかないモデル(ワンプッシュクロノと呼ばれる)はごく初期のタイプでイギリス海軍航空隊のパイロットに支給されたという文献があることから、凡そ1945年〜1946年であろうと判断している。

H.S.↑9 — イギリス海軍水路部(Hydrographic Service)支給のクロノグラフ腕時計
XXXX — シリアル番号

キャリバは自社製の2210で17石。先述のとおりプッシュボタンが2時方向に1つしかなく、押す度にスタート→ストップ→リセットを繰り返す。ダイアルのブロード・アローと共にあるINCABLOCの文字が示すとおり耐衝撃装置は実装されているが、耐磁機能は無い。裏蓋は捩じ込み式ではあるものの防水は考慮されてないようで薄く、キャリバの駆動音が心地良く聴こえる。これもRAF 1953 Fat Arrowと比べると、ケースの直径は大きいものの重量は軽い。ダイアルと時針・分針は、恐らくラジウムで光るようになっているのだろうが、さすがに65年以上経過しているためか、ほぼ光らない(部屋を真っ暗にし、よーく観察して、うっすら光っていることが確認できる程度)。


今回購入した両者とも、先述のとおり耐衝撃装置が実装されているため、ふだん使いできるものと考えている。遅れや進みも問題ないレベルに収まっている。これからしばらくは梅雨なので、これらを付けての外出はできないかもしれないが、出梅すれば活躍できるだろう。尤も、問題はこれらのメンテナンスで、いずれのメーカもオメガと違って直営の窓口を設けているわけではない。専門の業者に任せることになるだろうが、数年後に業者が生き残っているかどうか…気になるのはその点だけである。


【参考文献】
『軍用時計のすべて』ジグマント・M・ウェソロウスキー, 並木書房
『世界の軍用時計』ワールド・ムック―世界の傑作品(491), ワールドフォトプレス

比較対象がオカシイ

Posted at Sat, 28 May 2011 07˚12ʹ04ʺ +0900 (JST)

『「フレッツ 光ネクスト」のIPv6接続サービス、トンネル方式は6月1日開始』

敢えてルータを取り替えてまで“トンネル方式”というインチキIPv6を使うユーザが出て来るかは甚だ不明ですが、いよいよ国内でも最大の網を持つキャリアでIPv6が大手を振ってサービスインします。ISPとしては追加料金不要らしいので、ユーザの負担はルータの買い替えのみではあるものの、v4/v6デュアルスタックで動かしている各サービスが多いとは言えない現状では面白味はあまり無いですね。ちゃんと普及するにはまだ時間が掛かるでしょう。

『Google、モバイル決済サービス「Google Wallet」を発表』
『PayPal、Googleが電子決済関連の企業秘密を悪用したとして提訴』

日本では割と普及しているものの、少なくとも北米ではそうじゃないですからね。こうして大々的にリリースするのは良いですが、後者の記事はなかなか興味深いです。なるほど、ネット上の少額決済はPayPalが圧倒的シェアを誇ってるんでしょう。そして日本やアジア圏で普及しているFeliCa規格はまたしてもガラパゴス化するのかもしれません。

『周波数オークション懇談会、各キャリアからヒアリング』

いやはや、ここまで噛み合わない議論も珍しい。なぜ通信事業とコンビニエンスストア事業を並列に語るのか意味が理解できません。有限であることが判り切っている資源をやりくりして広くあまねくサービスを提供する義務があるものと、資本次第で営業も休業も自由なものは比較の対象にすらならんだろうに。どうも民主党の政策はトンチンカンです。

最後はオマケ

『ソフトバンク、関西のネットワーク障害はソフトウェアが原因』

ATM伝送装置の制御ソフト…またひどくマニアックな。壊れようが無いと思いますけどねぇ?
いずれにしろSBのATM網で冗長構成を取ってないことは、これでバレました。