OMEGA “The Royal Air Force” Ref.ST2777、修理から戻る
予想より異常に早く、OMEGA “The Royal Air Force” Ref.ST2777が修理から戻って来た。
仕事中の19日、電話帳未登録の見覚えのない番号から携帯電話に着信があった。設定でこの種の番号からの着信は無条件で留守電へ飛ばしているが、やがて留守電に録音された通知も来たため再生すると、スウォッチジャパン銀座からの「修理が完了したので宅配便で送った」という内容だった。3月4日に修理に出して46日、7週間弱で戻って来るとは思いもしなかっただけに、この留守電にはかなり驚いた。
しかし、翌20日に帰宅しても、マンションの宅配ボックスには入っておらず、代わりに郵便受へ飛脚からの不在通知が投げ込まれていた。「貴重品扱いなので宅配ボックス使用不可」らしい。そもそも精密機械たる手巻き式腕時計を飛脚で送るとは…という思いもあったが、飛脚もそれなりの扱いをしているらしいことが読める。
そして今日、やっと手許に届いた。修理料金ゼロ円の修理明細書と、封筒に入れられた再修理の詫び状が同梱されていた。詫び状には故障原因として「巻上げ機構一式交換しメンテナンスにて時計機能を確認しましたのでお試し下さい。」との記述があるので、キャリバの一部を丸ごと交換しているようだ。こんなに古いキャリバでも部品があるところが機械式の凄いところである。
早速取り出してリューズを巻いてみると、修理前とはゼンマイ巻き上げの感触が若干異なる。「コハゼ」から鳴る音が大きく、ゼンマイの反発力にも熟れてない若さがあるのだ。ひとまず一杯まで巻き上げて、この土日はふつうに時を刻ませてみたいと思う。修理前は1日に20秒ほど進んでいたが(新品で買ったスピードマスターは1日に3秒ほど進んでいる)、それがどうなったかも確認したい。