反論になってない

Posted at Mon, 18 May 2009 07:56:25 +0900 (JST)

『周波数/シェアで接続料格差はあって当然、ソフトバンクが反論』

いろいろツッコミどころがあり過ぎて笑ってしまう記事です。反論が反論になってないところは、さすがSBMという感じですが、まずは
「さんざんゴネてゴネて割り当てられた1.7GHz帯を放棄=塩漬けにしたお前が、今更のようにそんなことを言える立場か!」
と強く言いたいです。そこまで言うならE悪と同様、1.7GHz帯でゼロからインフラを作れば良かったんです。それを今更のように
「2GHz帯は不公平だ」
「リピーターの何が悪い」

と、ガキがダダをこねるように反論するのは大間違いです。
ちなみにリピータとは、既存の基地局が届かないエリアを無理矢理広げるもので、収容できる回線数が上がるものではないため、本質的にまったく別物です。多量のトラフィックを捌くのであれば交換機に直結された基地局を増設すべきなのは、この業界に居らずとも判る論理で、基地局からの電波を遠くに飛ばすだけのリピータでは何の解決にもなりません。また、
“「ホワイトプランの自網内通話にかかるコストは、他社への接続料でまかなっていないのか」と尋ねたところ、同氏は「よく言われるが、ホワイトプランのコストは接続料に含まれていない」と回答し、他社が抱く疑惑を否定した”
とありますが、これはどう考えても詭弁でしょう。じゃなれりゃ逆ザヤになります。

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『イー・モバイル、純増の5割は100円PC同時購入、うち1割が未接続』

そのE悪ですが、かなり際疾い商売の仕方で今はどうにかなってるものの、UMPCとの同時購入者の10%が回線を使ってないというのは凄い数字です。E悪にとっては毎月の収入があるのに回線が使われないので嬉しいでしょうけど、先日来打ってますけど、E悪は解約者に無理矢理プリペイドのSIMを渡しているので、毎月出されるTCAの加入者数速報はますます無意味だということになります。
そろそろキャリアも品質(通信やCS)で競う時代にならざるを得ないということでしょうね。DCMやKDDIは遥か前からそうしてますけど。

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『ドコモ、「HTC製Android端末発売」にコメント』

先週から急に話が出てきた、DCMでのAndroid搭載移動機。
ベンダがHTCだそうなので売れるかどうかは正直微妙ではありますが、とりあえず成り行きぐらいは注目しておこうと思います。

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『NTT社長会見「2010年度末で光契約2000万達成は困難」』
『イー・アクセス、ADSLが年間72万契約増、アッカ統合と景気悪化で』

なかなか好対照な記事ではないでしょうか。
前者はみかからしい高コスト構造がそうさせているとも言えそうですが、GE-PONなどというイカサマなFTTHを売ってる限り、私はみかかの光回線は使いません。
後者は悪化との統合効果があるにせよ、「不況だからADSL」という選択肢にホントになり得るんでしょうかね?
一般ユーザにとっては、いつ切れてもおかしくないような回線でも、多少太けりゃ良いということなのかもしれませんが、逸般人たる私は、固定IPかつ光ファイバじゃないとやってられませんけどね。家庭内LANをその前提で構築してますから。

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『気象庁、XML形式で防災情報を配信する仕様を策定』

地上波ディジタルテレビ放送では約2秒のディレイがある以上、この種の配信も重要になるとは思いますが、いかんせんXMLなので、情報収集がPull型になるんじゃないかという懸念がありますけど…大丈夫なんでしょうかね?
地上波テレビがディジタル化されれば、ほぼディレイなしで緊急放送が流せるのはAM/FMラジオだけになります(衛星ディジタル放送でも0.5秒以上のディレイがある)。日頃から携帯ラジオを持っているようにしないとイカンということでしょうね。私は高校生の頃からの習慣で、外に出るときは今も持って行きます。