日本のMVNOは死んだ

Posted at Fri, 27 Feb 2009 07:49:34 +0900 (JST)

『「UQ WiMAX」が開始。「真のモバイルブロードバンドを目指す」』

私もモニタに当選したUQ WiMAXが、昨日からサービスインしたようです。
モニタ応募者が20,000名だったそうで、当選確率は25%だったのか…結構高いな。基地局はこの時点で500局程度だそうなので、5,000ユーザを500局で捌くというスタートとしては非常にゆったりした網構成です。
早速各紙でトライアルの記事が出ていますが、軒並視点がズレていますね。

『速報レビュー
本日スタートのUQ WiMAXの実機を試す』

『開通初日の“UQ WiMAX”は「アンテナ何本?」』

なぜか基地局からの電波がどの程度入感するかしか触れていませんが、通信は放送と違って、双方の電波が届かないと成立しません。つまり、いくら基地局→移動局からの電波が届いても、移動局→基地局への電波が届かないことには通信できないので、基地局からの入感もさることながら、ここで注目すべきは、ユーザに配られた移動局(USBタイプのもののようですが)からの電波出力がどの程度なのか、その説明書にある記述です。
2.5GHz帯は電子レンジより上で、金属による遮蔽がかなりあるものと推測され、ベランダなんかのアルミサッシが遮蔽アンテナ状に働いてしまい、「開ければ通信可能だけど、閉めるとダメ」という状況も考えられます。それを打破できる方法はいくつかありますが、1つが電波出力なのですから。
ちなみに、過去記事を漁ると、屋外に設置している基地局は1波あたり10Wが2波、屋内に設置するリピータは1波あたり0.2Wが2波だそうで、このような電波特性を考えると、ちょいと出力が足りないかもしれません。

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『ソフトバンク、イー・モバイル網利用の定額データ通信サービス』

あれだけ批判があっても始めるところは、さすがSBMです。これで日本のMVNOは終わったと見るべきでしょう。己れで努力しなくともサービスを展開するキャリアなんて聞いたことありません。さすが“派遣インフラ”が多数を占めるSBグループですな。
この件についてE悪がダンマリなのも気になります。千本のオッサンあたりは何か言いそうなものを…目の前の数字を見て黙ってるのかもしれませんなぁ。

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『電源コンセントにつないで使うLinux搭載「Plug Computing」が登場』

こりゃまた面白いものが出て来ました。かなりそそられるなぁ。
発売元のサイトを見ると、CPUは独自開発のものですが、アーキテクチャはARMのようです。Debianならあっさりインストール可能でしょう。
SDIO(SDメモリカードのインタフェース規格)も実装されていますが、ここにSDメモリを挿せばHDDとして認識してくれるのかどうかなど、興味は尽きません。誰か人柱になってはくれないかなぁ。99ドルかぁ…うーむ。

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『「Android」をx86パソコンで動かしてみよう』

ほほぉ。遂に日本でもこんな記事が出ましたか。USBメモリ内に構築して、PCをUSBブートさせて使うようにするみたいですね。
「そこまでして使いたいか?」というのはありますが、暇潰しにはなるかもしれません。

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『Gmail大規模障害の原因は欧州データセンターのメンテナンス失敗』

昨日の続きです。Googleが公表するとは珍しいですな。
それだけ非難や批判が大きかったんでしょうか。

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『B-CAS見直し案が具体化。ソフトウェア/チップなど検討
−6月の取りまとめを目標。小型カード規格化も』

いやいやいやいや、こんなことする前にB-CASなんてものを廃止しないと。世界でも日本だけですからね、こんな妙なコピー制御が掛かったデジタル放送なんてのは。権利に五月蝿いダメリカですら、当初は実装しようとして止めたんですし…真っ当にしてても、日本は生活し難い国になりましたなぁ。