次世代はダイヤルアップ接続しないらしい

Posted at Mon, 26 Jan 2009 08:18:23 +0900 (JST)

『KDDI四半期決算、増益なるも通信事業売上減に「ショック」』

この記事で読むべきは、キャプションにあるような数字ではありません。チャーンレートも含むKDDIの数字は大方の予想どおりですから。
読むべきはUQのネットワークがどうなっているかが端的に判る発言。LTEとユニバーサルサービス料金について以下のような内容があったようです。
“LTEは、キャリアが提供する電話番号で認識し、ユニバーサルサービスの費用がかかるが、モバイルWiMAXはマックアドレスで認識し、その費用がかからず、誰でも利用できる”
つまり、UQが来月からトライアル展開するモバイルWiMAXは、端末(移動局)をMACアドレスで認証するようなのです。
MACアドレスなんぞいくらでも詐称できますから、そうされたらどうなるのか等興味は尽きませんが、同じく2.5G帯で次世代PHSを展開しようとしているWILLCOMもだいぶ前の公式Blogにて以下のようなエントリがあります。
“WILLCOM COREの場合、概念的に言うとWILLCOM COREの通信アダプターをオンにすると通信が始まります。たとえて言うと、無線LANアダプターをオンにするとアクセスポイントにつながり、オフにすると接続が切れるのと同じような感覚です”
次世代と言われるこれらの無線ネットワークでは、ダイヤルアップという概念は存在しなくなり、そこに基地局があるならば、電源さえ入れれば使えるような接続形態になるようです。
うーむ、やはり使ってみたいですね。どんな認証方式なのか、特にUQはMACアドレスを詐称させたらどうなるのかも含めて確認したいです。

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『[UQコミュニケーションズ]高いMVNO向け料金,苦戦が濃厚?』

まだ運用の経験すらなく、正式に計算する前の概算値を取り上げといて「高いんじゃないの?」と苛める必要は無いでしょう。
UQは今後当面、置局で莫大な設備投資が必要なんですから尚更でしょう。

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『総務省が3.9Gの開設指針案を公表、意見募集を実施』

1.5GHz帯は10MHz幅が2個と15MHz幅が1個、1.7GHz帯は10MHz帯が1個だそうですが、1.5GHzの15MHz帯は完全に移行が済んでないので使い勝手も悪いので、どれもあまり旨味は無いでしょうね。
もっと言えば、DCMやKDDIは3.9Gを800MHz帯で展開したいのが本音でしょう。到達性能が違いますからね。
どうやら2011年の地上波ディジタル放送の完全移行も危ういようですし、国内移動体キャリアは800MHz帯が勝負どころでしょうな。

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『著作者検索ポータル、権利者団体が開設 保護期間延長は「金の問題ではない」』

「プライドの問題」だそうですが、そんなワケがない。カネの問題でしょう。最近の松本零士の発言なんか聞いてると、そうとしか思えません。
自分たちが好きで踏み込んだ道が先細りだと判ったらこんな運動をするんです、とんだ御門違いでしょう。そりゃ世間の同意を得られないわなぁ。
300万も突っ込んで作り、年間200万で運用するこの検索ポータルが、どの程度使われるか見物ではありますね。

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『NTT東、フレッツ 光ネクストのひかり電話が江東・江戸川区で障害』

SIP Proxyの再起動で復旧したようですが、まだまだ熟れてませんね。
というか、約2300回線を捌く装置が約10時間も止まっていたのに問い合わせ件数が350件しかないところに、ひかり電話の使用頻度が見て取れます。
NGNとか言っても、IPパケットの伝送にしか使われてないということでしょう。