議論が捻じ曲げられている
『イー・アクセス、アッカ株式の87%取得でアッカ吸収合併へ』
これでマトモなxDSL事業者は、みかか東西とSBTとE悪だけになります。
資本金の関係で元職の某国際キャリアが悪化と組もうとしていたのは2000年の今頃の話。結局は止めてE悪と組んだのですが、以前も指摘しましたように、こういう流れになったのは、2社の網の作り方の問題でした。
悪化は都道府県単位にAPがあるので、全国規模でサービスインさせるには最大で47個のPOIを相接側でも用意せねばなりませんでしたが、E悪は東京と大阪にのみPOIを用意するだけで全国展開ができたので、相接するキャリアの負担は段違いでした。
ただでさえ当時から「光ファイバまでの繋ぎの技術」と言われていたものです、網の設計を誤ると会社の存続にも影響する…当然のことではありますが、今更ながらキャリアという商売の恐ろしさを感じます。
はてさて、ただでさえカネが不足気味のE悪が、いつまでxDSLサービスを維持できるのか? これが今後のポイントでしょうか。
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『Yahoo! BB、基本料980円からの2段階定額「ホワイトプラン」』
その一角であるSBTは、なんとか維持しようと必死という感じですな。
ただ、各回線のトラフィックをいちいち監視する設備を導入するほうが遥かに高価な気はしますな。きっと気のせいなんでしょう?
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『青少年ネット規制法では「iPhone想定してなかった」と総務省の人』
この週末は恐ろしい記事がいくつも並んでいますが、その1です。
ここで注目すべきは
“「容易に携帯電話を子供に渡すべきではない」「親がもっと勉強すべき」など、親の責任を指摘する声が高まっていることに対して、「いい意見もあるが、本来のゴールとは違うものもある」と指摘。立法・政策、技術、教育が並列に語られるべきと強調した”
という文言。どうやら総務省では規制ありきで動いているようで、「移動体電話を持たない」という選択肢が『有り得ない』そうです。
誰がどう考えたって、まずは情報リテラシに関する教育ありきでしょう。それが根付いた人間以外は持たせないようにしないと、この話はいつまでも前に進まないんじゃないでしょうか。
それと、今後の社会インフラは日本国民が全員持つであろう移動体電話ありきで構築されるんじゃないかとも受け取れますが、もちろんこれもとんでもない話です。
…うーん、どうも妙な方向に話を進めたがっているようにしか見えないですなぁ。
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『児童ポルノの閲覧をISPが一律ブロック、2009年度に実証実験を』
恐ろしい記事、その2です。
どこの国の話かと思ったら日本だそうで…これなんてグレートファイアウォール?
これも先ほどの「その1」と同じで、まずは教育ありきでしょう。
DNSで無関係なサイトへリダイレクトするとか、パケットを叩き落とすとか、本来のInternetからかけ離れた、なんとも物騒なフィルタリング手法です。
もちろん犯罪は許されるべきではありませんが、どのような理由にしろ、民間主導だろうと国が追認しようと、このようなフィルタリング手法の存在を許してしまうと、他の理由へ拡大されることが多いに懸念されます。今の日本国民は想像以上に国そのものを信頼してないですからね。たとえそれに警察が絡もうと。
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恐ろしい記事、その3です。
少なくともヨーロッパには、こんな市場があるんですね。合法的に養子縁組すれば良かったものを…とは思いますが、オランダの養子縁組は規制が厳しいのかもしれないので何とも言えません。
代理出産を一律に認めるわけにも行かんでしょうし、なかな難しい問題ではあります。
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『NTT東西、「ひかりソフトフォン」動作不具合でサービス延期』
いきなり延期…やっぱりみかか東西はソフトフォンに本気じゃなかった?
こんな判りやすい不具合は、事前の受入検査で抽出できそうですけどねぇ。
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『「暗号の2010年問題」は、日本の携帯電話に大きな影響?』
暗号の2010年問題は、この業界では知っていなければならない話ではありますが、これを移動体通信に広げるのはいささか無理があるでしょう。
移動機に実装させたブラウザからアクセスすると、そのUAには機種名が載っているので、機種ごとに使うべき暗号方式は選択できますし、いざとなれば特定機種からは使用できないようにするか、その機種をキャリアが強引に機種変すれば良いだけの話ですからね。