己が莫迦であることを自覚する難しさ

Posted at Thu, 20 Nov 2008 08:19:27 +0900 (JST)

『毎日新聞「ウィキペディアで犯行示唆」と誤報、実際は事件後の記述』

昨日午前から出始めていますが、中身が詳細に解るにつれて、これにはもう爆笑するしかありませんでした。毎日新聞は自分で、1次情報を正確に把握・分析する能力が皆無だということを世間に晒しただけですね。こういう連中はネットに進出すべきじゃないでしょう。
しかも、またしても詫びるベクトルも間違えています。あくまで「Wikipediaにこういうことを書いたことが悪い」というスタンスは、一体どこをどう咀嚼すれば取ることができるのか…まったくもって不思議ですが、「ネット君臨」という史上稀にみる迷著を出すだけのことはあります。己が莫迦であることを自覚する難しさが出てるとでも言えば良いんでしょうか。
個人的にはかれこれ3年ぐらい、毎日新聞のURLを踏んでいません。こんなことを平気で垂れ流すメディアに触れたくないですから。ただ、Google Newsはニュースのチェックに便利なので使っていると、なぜかGoogleの検索エンジンは毎日新聞の記事をよくピックアップするので危うく踏みそうになってしまうため、今まで以上に慎重に、踏む前にURLを確認するクセが付いたのは有難いのかもしれません。

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『NASA、“深宇宙インターネット”実験に初めて成功』

大学を、深宇宙を航行する人工衛星の軌道決定で卒業した者として、そして今は、通信プロトコルの解析と主たる業務としている者として、この記事はなかなか興味深いものがあります。
インターネットなんぞ影も形も無かった頃から、深宇宙との通信では「時間」と「遅延」が問題になりますが(例えば、火星周回軌道を航行する人工衛星と通信する際、電波で往復10分掛かる距離に居るという事実は、その衛星と往復の通信を成立させるためには、地球からコマンドを送った後、衛星が返答する信号を受信するには、地球では信号を受信するアンテナの向きを衛星が10分経って移動する位置を推定して変えなければならない…など、地上とは趣きが相当異なる)それを多少なりとも解消するためのプロトコルのようです。UDPは投げっ放し、TCPは送信失敗後に再送するものの数度の失敗でパケットを破棄してしまいますからね。
ただ、「時間」はこれで多少なりとも解放されるとはいえ、「遅延」は如何ともし難いでしょう。通信媒体として電磁波を使う以上、物理的距離が天文学単位になるならそうなってしまいます。
しかしこの実験、面白そうだなぁ。参加できるなら是非ともお願いしたいです。
そう言えば昨日はこんな記事もありました。

『エンデバー乗員、船外活動でカバンふわり 宇宙ゴミに』

ISS組み立て用の工具カバンが手元から離れてしまい、スペースデブリになってしまったようです。
ちょっと前にもデジカメが同じ運命を辿りましたが、今回はデジカメなんぞ比じゃないぐらい大きいので、NASA(というかNORAD)も監視せざるを得ないでしょう。もし既存の人工衛星なんかに衝突したら、甚大な影響が出ます。

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『BTが先行,通信サービスの“開放”進展
APIの提供を進める欧州通信事業者』

なんでもかんでも海外に倣えとは言いませんが、みかかはぜひBTを見習って欲しいものです。
でもなぁ…みかかがAPIを作ると碌なものにならないでしょう。妙にガチガチで、結局は何もできない代物が出て来そう。
現在置かれているキャリアという商売の立ち位置を考慮すると、BTやOrangeの取り組みは興味深いです。

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『エプソン、46,800円の10.2型ネットブック「Endeavor Na01 mini」』

いやはや、ネットブックは想像を絶するスピードで売価が暴落しています。
これで利益が出るんでしょうかねぇ。他人事ながら心配になります。
国内メーカ先行するT芝や日電も戦々恐々としていることでしょう。

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『au、W62Pベースの「島耕作ケータイ」を3000台限定販売』

なんじゃこりゃ…auはどこに向かっているのやら。

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『WILLCOM D4で動作するカーナビソフト、11月27日発売』

うーん、何か惜しい気がするのは何故でしょう?

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『将来は必要な情報が自動的に届く,日本でいち早く実現
 —日本通信 代表取締役社長 三田 聖二氏』

昨日の続き、後編ですが…なんともはや。
言葉もありません。