タダより高いものは無い

Posted at Thu, 04 Sep 2008 08:24:55 +0900 (JST)

『総務省、嶺南ケーブルネットワークに地域WiMAX初の包括免許を認定』

恐らくUQよりも先に、ここがモバイルWiMAXをサービスインするでしょう。地域限定(福井県南部)ですし、機器もよりによってHuaweiらしいですが決まってるようですし、包括免許が下りたことで移動機側も売れるということですし…どのぐらいのベアラ速度となるのか、実効値をぜひ知りたいところです。
それによって唯一全国展開するWiMAX事業者であるUQがどの程度となるか判断できるでしょう。

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『UQがWiMAXの端末認証方式を公表
SIMカードは採用せず,設定は無線LANよりも容易に』

そのUQがどのように移動局を認証するのかをリリースしたようです。
オンラインサインアップ方式とし、SIMを採用しなかったのは妥当でしょう。組み込み系ではSIMはウザいだけですからね。小さくできませんし、スロットをどこに設けるかで使い勝手も変わります。
壊れかけている初代W-ZERO3の代替としてHP 2133を持ち歩き始めて4日経ちますが、W-SIMではつくづく回線の細さが問題になるなぁ…と感じているところです。
それまでのW-ZERO3では機能が制限されていたこともあって204kbpsで充分だったんですが、HP 2133はUMとはいえPCなので、ようつべなどのFlashコンテンツがふつーに観れちゃうんですよね。でもW-SIMは最大でも204kbpsなので、もし5MBのflvをDLすると数十分掛かり非現実的…うーん、WiMAXを待つべきなんでしょうかね?
ちょっと期待してしまっています。

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『フェムトセル導入に向けた諸規則改正案、電監審が答申』
『総務省、HSPA+方式に向け告示改正案公表』

総務省周辺の2題。
前者は本気なんでしょうかね。却って電波通信環境が悪くなりそうです。現時点ではSBMが積極導入を目指していますが、1つのマンションに、通信方式が同じ3キャリアのフェムトセル基地局が設置されでもしたら、目も当てられない惨状になりそうです。
なお、DCMのフェムトセル関連では

『三菱、ドコモに高性能フェムトセル用基地局装置供給へ』

なんて記事もあります。
後者は現行3Gを高速化するために通信方式を追加すべく行われるもの。それにしてもHSPA+はADSLばりの通信速度非対称ぶりです。まぁ今のようなInternetのトラフィックパターンがある以上、しょうがないのかもしれませんが。

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『ソフトバンクテレコム、メール送受信できない障害が復旧』

どうにもこのリリース文面は信用できませんね。大本営発表でしょうか。たかがディスクシステムが1つ飛んだ程度でここまで被害は拡大しないでしょうし。
もしこれが事実だとしたら、相当ショボいシステムだということになります。とでもじゃないですがお客様を収容することなんでしちゃイカンですし、あまつさえ利用料金を頂戴するようなものじゃないです。
問い合わせ件数が3,411件だそうですが、案外少ないのも気になります。

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『iPhone 3Gの電波受信感度の問題、電力制御ソフトウェアが原因の可能性』

iPhoneは海外で総務省と同等の官庁が許認可したものなので、国内ではJATEなどの認証を経ずに包括免許が下りて販売されていますが、もしこの記事が事実だとすれば、日本では完璧な電波法違反です。
CDMAはかなり厳密に送信出力を調整するプロトコルが決められているので、Appleはそれすらマトモに実装できない技術力だということになりますし、USではそんなところまで検査せずに免許が下りていることになります。CDMAのテストは面倒ですからねぇ。私も横須賀で何度かやりましたが。
いずれにしても、国内で使うのは止めてもらいたいものです。ただでさえ繋がりにくいであろうSBMで、更に悪影響が出ます。ちなみに

『iPhoneユーザー、約7割が“2台持ち”』

なんだそうです。まぁあれで喋ろうとは思わんでしょうな。
液晶面が汚れるのを極端に嫌う、綺麗好きの日本人では。

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『Sophosブログが伝える:北朝鮮がスパイ活動にマルウェア活用か』

さもありなん、という感じですね。
どーせ彼の国ではInternetは偉大なる将軍様周辺の連中しか使えないんでしょうし。

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最後はオマケ

『Googleが独自ブラウザを開発した理由、開発責任者が語る』

予想通りというか、巷では方々で“触ってみたレポ”が出ています。
レスポンスが速くなるのは嬉しいですけど、それを理由にどこまで個人情報を提供すりゃぁ良いのかを冷静に判断できない人は、使っちゃマズいでしょうね。
昔の人は上手いこと言ったもんです、「タダより高いものは無い」と。