会話にならないと思う

Posted at Tue, 22 Apr 2008 09:15:24 +0900 (JST)

『日本通信が事業戦略説明会、ドコモ網利用のIP電話提供へ』

なんだか色々とツッコミどころがあります。
DCMのパケット網でIP電話なんて、正気の沙汰じゃないんですけどねぇ。本気で実験してるとはとても思えません。
ご存知のとおり、現行の回線交換による通話でさえ60msecを越えると会話が成り立ち難いです。僻地との国際電話のように、語間を間延びさせないと会話になりません。
ここで公表している「遅延が200msec程度」というのが、IPレベルなのか無線区間を含んでなのかcodecまで含んでなのか分かりませんが、それこそ会話が成立しないと思いますけどねぇ。
あと「スループットが50〜60kbpsもあれば実現できる」とのことですが、どんなcodecなんだろう?
国内で使われるG.711 μ-lawでは片方向だけで約64kbps食います。
もちろん通話ですから双方向が必要なので約128kbps食うんですが…?
codec部分での遅延も相当乗るんじゃないかと推測されます。
1,000億円の売上を目指すのは勝手ですが、DCMパケット網を経由したIP電話はぜひ見せてもらいたいものです。

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『「スカイプ売却の検討もあり得る」–イーベイCEOが発言』

そりゃあるでしょうね。eBayがSkypeを買ったからと言って爆発的に売り上げが伸びたという話は聞いたことないし。でも誰が買うんだろう?
買い手が居ない気がします。

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『「パッチから攻撃プログラムを自動生成」、米研究者が実験に成功』

これはなかなか衝撃的ですねぇ。究極的には完全に穴が無いOSを提供しないと必ず攻撃されることになります。
確かに最近はパッチリリース直後に攻撃の痕跡が残る事例が報告されてますが、原因はこれの可能性があるんですねぇ。怖い怖い。
ほーんと、クラッカのこの能力を別のところに向ければ良いのに :-P

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『マイクロプロセッサもハッキング可能に?』

クラックの序でにこんな記事も。これはまだ分かりません。
「回路に手を加えて」のあたりで信憑性が乏しくなりました。そんなのマイクロプロセサに限った話じゃないし。

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『Appleの更新ツール、「バッドウェア」の認定を直前回避』

以前、問題になった件ですが、こうやって直前に回避版をリリースするあたりがいやらしい。
Appleという会社の体質を見るようです。ただ、

『10年ぶりのMac互換機−謎の新興企業Psystar』

はもっと怪しくて笑えます。

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『モバゲータウン、ネットいじめなど青少年の悩み相談で専用窓口』

なんだこれ?
フィルタリングされないように必死なんでしょうね。
ウソかホントか、ガキの1/2がユーザらしいですから。

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『ソースネクスト、更新料0円のWebサイト作成ソフト「ホームページZERO」』

さすがソースネクストという感じの対処方法です。
IBMとホームページビルダーで訴訟になったなら、それに対抗する製品を自社で作れば良い、と。
きっとシロートさんには売れるんでしょうね。

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『バッファロー、PC向け単体地デジチューナ 2機種を正式発表
−DTCP-IP配信対応。年末にはWチューナ/AVCRECモデルも』

高ぇなぁ。でも売れるんだろうなぁ。

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『欧州のネット人口、実質で2億5,000万人突破』

旧東欧はまだまだ普及途上ですから、ここにも普及すれば結構な数字です。
それでも中国やインドには敵わないんですけどね。

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『インターネットポイントの発行額、国内主要17社で年間80億円』

案外小さいですね。広告市場がこの程度ということでしょうか。

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『3.9Gに加え「HSPA+」の技術的条件も検討へ,情通審の携帯電話等周波数有効利用委員会』

ほほぉ。いよいよ送信シンボルを多値化するのか。
都市部で発生しまくるパルチパスに弱そうだけど大丈夫なんでしょうかね?

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『ドコモ、FOMA端末用オペレータパックを開発』

ACCESS株を上げるためだけに作られたようなもんですかね。
それともAndroid対策か。

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『HP Upline、開始早々にサービス停止――非米国在住者のアカウント停止、返金も』

あれ。止めちゃったのかよ。一部ではネタになってたんですけどね。
サービスそのものもコケそうだなぁ。