“HP 35S” second impression

Posted at Wed, 19 Sep 2007 11:21:04 +0900 (JST)

昨晩、代品(新品)が届いた。

代品を受け取って最初に確認したのは「[+]キーの押し味」だが、他のキーと同様の押し味があり、HP 5ogのそれより若干軽いのも同じだった。やはり最初に手許に届いたブツは出荷検査をすり抜けた不良品だったようだ。
もっとも、中国の生産拠点で行われる出荷検査は全数検査ではなく、サンプルを抽出しての抜き取り検査なのかもしれないので、“すり抜ける”という表現が不正確である可能性は高い。

いずれにしても今回の件で、中国で生産された製品はブランドを問わず碌なもんじゃないことと、ジュライのクレーム対応は素晴らしいことは確認できた。特に後者は収穫だろう。対面販売ではない通販では迅速なクレーム対応で株が上がる。もしHP電卓以外でも買いたい製品があれば買うことがあるだろう。

以下に第二印象を書くが、届いたのが昨晩遅くであまり触ることができなかったため、動作については休日に書こうと思う。また、以降の写真は蛍光灯下でケータイにて撮影したので不鮮明な箇所が多々あることはお断りしておく。

大きさは結構違う

既に持っている50gとの大きさを、それぞれの付属ケースとともに並べてみた。35Sと比べて凡そ4/5といった感じだ。厚みは比べるまでもなく35Sのほうが薄い。50gは単4電池で駆動させるのと、SDメモリスロットを搭載していることもあって、結構な厚みがある。

専用カバー実装形態(左開き)

35Sの付属ケースは、ある程度形が決まっているプラスティックのような外装にはHPのエンブレムが接着剤で貼られ、ヨドバシなんかで売られるPCバッグにあるような、衝撃吸収を謳うクッション地で覆われた内装が施されており、一見すると結構堅牢そうだが、開閉で使うファスナーが若干固めなので、ふつうに使っているときにケースが壊れるとすればファスナーが最初なんじゃないかと想像される。合成皮革製で開閉に弱い磁石を使うタイプである50gの付属ケースと比べるとチャチなのは否めない。
この写真ではケースを左開きに実装しているが、右開きにも実装可能だ。[ENTER]キーの位置からすると右開きにするのが本来のスタイルらしい(左手に持ち、左親指で[ENTER]キーを、それ以外のキーを右手の指で押す)が、このように実装すると表面のHPのエンブレムが天地逆となってしまう。ここは各個人の好みにお任せなのだろう。

マニュアルの表紙

厚みが違うのだよ

first impressionでも打ったが、35Sのマニュアルは50gのそれと比べると2倍以上厚い。実装されている機能は50gのほうが多いのだからこれはオカシイのだが、50gについてはHPのWebからこのマニュアルとともに「ユーザガイド」というものがPDF形式ではあるが無料でDLできるため、それに任せているからだ。50gのマニュアルはPDF形式で184ページあるので、35Sのマニュアルは450ページ程度はあると思われる。ちなみに50gのユーザガイドは887ページあるが、私は使ったことがない。
現在はまだできないが、35SのマニュアルもPDFで構わないのでDLできるようにして欲しいものだ。

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各所に取り上げられているが、35Sにはバグ?と思われるものが報告されているらしい。
中でも

2. cos(x) for x near 90 is dud.
9. INPUT (i) for i>=0 doesn’t work. Strictly this is documented in the manual and so isn’t really a bug.
10. Poor choice for the grahpic for the “theta”. It is much too close to the graphic for “8”. Again, not strictly a bug.

あたりは「ホントか?」と思わせるようなものだが、これらについても追々確認したい。