“HP 35S” first impression
3連休初日である土曜日の午前中、やっとHP 35Sが届いた。
HP電卓のリテールパッケージの堅さは有名で、生半可な鋏だと刃が鈍ってしまうほどだ。
カッターで慎重に周辺の圧着部を切り取り、中身を取り出す。
本体のほかに、専用のケースとCR2032が2個(Panasonic製)、そしてマニュアルはHP 50gと異なり分厚くなり、中身はカラー印刷になっている。
早速電池を入れて電源を入れてみると…あれ? 本体最右下にある[+]キーに、あの独特の押し味(クリック感)がない。
デフォルトではRPNなので[ENTER]キーを駆使して加減乗除をさせてみるが、加算のみ時々反応しなかったり二重計算されてしまう。
HPの電卓には自己診断機能があるので、念のため全てをリセットしてみるものの、症状は変わらず。この機能は最後に全てのキーを叩くことで正常か否か判断するが、[+]キー以外は全て押し味があることは確認できた。ちなみにこの押し味、HP 50gのそれよりは若干軽い。
自己診断結果は『正常』だったり『異常』だったりまちまちだ。そりゃそうだろう、[+]キーが押されなかったりダブルクリック状態になったりするからだ。
申し訳ないが初期不良っぽいと判断し、購入元であるHP電卓日本総代理店の株式会社ジュライに電話すると、
「たぶん初期不良ですね。現物をお送り下さい。こちらで見させてもらって判断しますが、初期不良なら代品をお送りします」
とのこと。指定された佐川急便の着払いにて発送し、その旨をE-mailで連絡させてもらった。
HP電卓とはいえ現在の生産拠点は中国だ。本体裏面にも“Made in China”とある。所詮は中国、メーカに関係なく製造段階でのQAがまだまだ甘いし、特に怒るようなことでもあるまい。中国なんぞ、その程度の国だ。
…あー、個人的にはこれが、自分から自分への誕生日プレゼントなのだが、いきなり躓いてしまった。
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日付が変わって昨日の夕方、本来なら休みであろうジュライからE-mailが届き、
「不良と判断いたしましたので、交換となります」
とのことだった。これでひと安心だし、この素早い対応には感心した。私の中ではジュライの株が上がった。
今日発送らしいので、明日以降に届くのだろう。
交換された新品が手許に届いたら、再度HP 35Sの印象や機能について書きたいと思う。