自己責任じゃないか

Posted at Tue, 04 Sep 2007 14:11:02 +0900 (JST)

あまりに頭に来る記事です。

『著作権の保護期間延長問題、権利者側への反論相次ぐ――文化審』

よくこんなことを、いけしゃぁしゃぁと言ってのけるなぁ。

“安定的な職業に就く人には退職金もあるし、株式や土地を買うこともでき一定の財産を残せる。一方で創作者は、生前にそうした財産を残すことはできず、ただ創作物を遺族に遺すだけだ。安定的な職業の人と差があって良いのか”
(里中満智子委員)

そりゃ自分で決めた途を自分で進んだ結果じゃないか?
なぜそこだけ平等・不平等とか言い出すんだ?
誰か今の方法のみ(里中満智子で言えば漫画家稼業)が、生活の糧を得る手段だと決めたんだ?

“希有な才能と並はずれた努力をした人を誰がとがめられるというのか。そういう人は死後50年と言わず、いくらでも稼いで問題はないはず。議論の方向性があまりに平準化の方向に向かうのは良くない”
(常世田良委員)

稼ぐ金額を制限するとは誰も言ってないし、「稼ぐ金額」と「著作権保護期間」の相関関係が理解できません。
稼げるなら発表すればいくらでも稼げるだろうに?
もの凄い論理の擦り変え。というか、擦り変えにもなってない。
市立図書館司書がなんでこんなことを?
この人、以前にTBSラジオで久米宏の番組に出てたのを聴いてたんですが、そのときはこんな暴論を吐くような人物とは思えなかったんだがなぁ。

芸術家だか創作家だか、まぁどっちでも良いんですけど、この人たちの浮き世離れした思考が改めて露見しただけですね。

“祖父の著作権で孫がのうのうとするというのでは、社会正義としてどうなのか”
(中山信弘委員)

いささか感情論が入ってるとはいえ、この反対意見に激しく同意します。