下馬評から一変、異変が起きるかも?

Posted at Tue, 21 Aug 2007 09:17:31 +0900 (JST)

『Skypeの大規模障害、きっかけは“定例アップデート”後の再起動』

ハッキリ言って、この記事だけでは何がなんだか全く解りません。なんでこんな纏め方をするんだ?
Skypeの公式見解を読んで初めて解りますが、日本語の翻訳では以下のようになっています。

“Skypeのピアツーピアネットワークは、備えつけの自己回復機能を持っていますが、ネットワークリソース分配アルゴリズムにおける、今までに顕在化していなかったソフトウェアのバグが発覚し、これが原因で自己回復機能が正常に作動しませんでした”

Skypeでは経路探索にしてもリソース配分にしても、ピュアなP2PではなくハイブリッドP2P形式を取っている(スーパーノードの存在)ので、このようなことも起こり得ます。
今回はリソース配分のところでミスったんですが、もともとのトリガはM$のWinodwsUpdateのようです。
想像するに、短時間に相当数のスーパーノードがWindowsUpdateで再起動してしまったがために発生したのでしょう。

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『USEN、連結子会社のUCOMがメディアを吸収合併。メディアは解散』

USENは一体どこを目指してるのか、これを読むと解らなくなりますね。キャリアなのか媒体なのか?
メディアは私の古巣の人物が興した会社ですので、ちょっと残念です。
それにしても合併比率の数字は凄い。

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『アッカ中間決算、2.5GHz帯の免許はパートナー企業と共同申請も検討』

悪化もE悪と同様、財務状況がかなり怪しいですね。
下馬評では割当確実と言われている2.5GHz帯が割当られた場合の初期投資が約200億円だそうで、E悪より1桁、他キャリアより2桁少ないです。
だからこそ“戦略的パートナーとなる企業との連携が効率が良い”という発言に繋がるんでしょうけど、総務省はここを含めた財務面をどう読むのかなぁ。
ヘタすると周波数帯獲得競争に異変が起こるかもしれません。

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『データセンターから“場所貸し”がなくなる日』

こんなのは私がiDCに居た2000年頃から言われていました。今更何言ってんだ。
それにふつーのiDCは2箇所以上から特高受電しているので、1系統ずつ切り離して電源容量拡張工事は結構行います。
ホントに煽ることしかしないなぁ、日経BPさんは。

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『最後までやり抜く気迫あるSIerを選ぶ 「何でもできます」は最低の提案だ』

あはは。これには大爆笑。その通りだと思います。
毎日聞く言葉ですわ、「何でもできます」って。そうほざくところほど怪しいもんです。