不起訴だらけになるんじゃ?

Posted at Sun, 03 Jun 2007 10:20:22 +0900 (JST)

『「電卓」がウイルスの新たな標的に――Symantec』

この電卓、私は趣味と実益を兼ねて使っています。
外部からアプリが突っ込めて非常に面白く、アメリカの学生が作った放射電界を計算するアプリは重宝してたのですが、やはり出てしまったか…という感じです。
TIが提供するOSと称される部分でも細かいバグが結構あるので、そこを突いたのでしょう。
“ネットに繋がるものは全て攻撃対象になる”という、現代のセキュリティ問題を見事に体現しているニュースです。
ちなみにTIが提供する会員サイトで確認したところ、現時点では対処するためのOSなどはアップされていません。

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『世界初、40Gbpsの専用線サービスをNTTコムが開始』
『最大40Gbpsの超高速学術ネットワーク「SINET3」運用開始』

この両者は密接に絡んでいます。どっちが卵なのかは分かりませんけどね。
しかし40Gbpsとはスゴイ…私がキャリアに居た頃は、全IP系バックボーンを集約するとこれぐらいになるかなぁという帯域です。そんな帯域が、カネさえ出せば借りられるんですから、妙な世の中です。
後者はまぁどうでもいいです。どーせ碌な使われ方をしないんですから。
何度か絡んでますけど、ネットワークのネの字も知らない連中が無理難題をふっかけているだけです。

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『NTT加入電話・ISDNの契約数、大阪府では1年間に11.1%減少』

この数字にはそら恐しいものを感じます。メチャクチャな速度で固定電話は駆逐されていますね。そりゃみかかが「ひかり電話」の運用に焦るわけだ。
もしみかかが本気になるならば、まずはあの詐欺みたいな「地域IP網」を正常なトポロジとマトモな装置で再構築する必要がありますけどね。
もちろん、ここで言う「正常なトポロジとマトモな装置」とは、みかかご執心の「NGN」ではなく、フツーのIPネットワークを指します。QoSだの余計な心配をしなくても、IPネットワークは正常に稼働しますよ。
ちなみに私が使っている住宅用ISDN回線(INS64)は、私が住む東京都でも145,606回線のみ。設備面から見ても大赤字だろうなぁ。
ただ、これには当然、KDDIの「メタルプラス」や、SBTの「おとくライン」、他のISPが提供する「0AB-J番号を使ったIP電話」が載ってないので、そこに逃げた回線数が解らないと、固定電話がホントに衰退してるのか否かは解りません。

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『「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など』

このニュースの肝は、著作権法違反での公訴を提起する際、これまでは被害を受けた権利者からの告訴が必要な「親告罪」だったものが、被害者が告訴をしなくても警察が勝手に摘発できる「非親告罪」に改正する可能性があるというものでしょう。
現在の日本の警察が、このテの問題に正常に対応できるとは到底思えず、逮捕されても不起訴になる事案が多発するんじゃないでしょうか。