来るべき時が来た
『アジア太平洋地域のIPv4アドレス在庫が枯渇、日本でも通常割り振りは終了』
来るべきものが来たということでしょう。予想より半年ほど早く在庫が払底したことになります。これからは各ISPが抱えているであろう在庫に頼るしかないのですが、この震災を受けて東京電力管内からサーバ群を脱出させ、クラウドを含めたパブリックなサービスへ移行しようとしている企業も多いと聞きますし、各ISP、特にiDCを運営しているところから早々にIPv4在庫が無くなる可能性は否定できません。
JPNICが各ISP間でCIDRをカネでやりとりできるよう約款を改定する動きもあるので、今後は益々IPv4環境を維持するのにカネが掛かることになるのでしょう。さりとてIPv6環境が今実用できるほど移行は進んでいませんし、ここは痛し痒しですね。
『「auひかり」がIPv6接続サービス開始、「@nifty」などが対応発表』
といったサービスが各ISPからひととおり出揃って、今と同じような環境に堪え得るようになるまでは、時間が掛かるでしょうねぇ。
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ほほぉ、このリークと思しき記事はなかなか興味深い。秋葉原なんかでバルクで買うには真っ先に避けるようになっているものの、家電として売られているHDDレコーダなんかには結構採用されているだけに、この動きはコンシューマよりエンタープライズが注目しているかもしれません。でも買うのが海門じゃぁなぁ…。
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『Oracle、製品版Open Officeの提供打ち切りを発表』
これもまた興味深いです。Linuxデスクトップを常用している私のような人間にとってオフィススイートはOOoしか選択肢が無かったのですが、主導していたSunの経営不振でOracleに買われ、それを嫌ってOOoコミュニティがLibreOfficeとしてフォークした後にこの発表…Oracleは何か狙っているとしか思えません。ビジネスとしては正しいのかもしれませんが、オープンソースコミュニティからは嫌われるでしょう。
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被災地に100億円寄付するのも結構ですが、まずは自前の網をちゃんと整備することに精を出すべきです、SBMは。今更何言ってんだ。