OSの重要性

Posted at Thu, 23 Dec 2010 09:21:29 +0900 (JST)

『日本通信、メーカーブランドのAndroid端末「IDEOS」を発売』

こうなってくると、この業界お得意の「猫も杓子も」状態ですね。もはやスマートフォン以外を手にすることが難しくなりそうな気配すらしますが、世間はそうでも無いというのが2010年年末時点の状況でしょうか。来年末はどうなるか分かりませ
んが。

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『「Nexus S」のルート権限アクセスは安全――Googleのセキュリティ担当がコメント』
『Microsoft、「Windows Phone 7端末は150万台売れた」――ただしキャリアと小売店に』

スマートフォンという概念自体は、国内では2005年に発売された初代W-ZERO3がもたらしたものだという認識で正しいと思うのですが、ここまで普及しなかった一因として“搭載されているOSが碌でもなかった”というのが挙がると思われます。一般ユーザからすれば、Windowsの殻を被っているのに中身も使い勝手もまったく違いますからね。
それらを使い勝手の統一感も含めてワンパッケージで提供しているのがAppleの現iOSで、使い勝手も含めてユーザに広い選択肢を提供しているのがAndroidだと思うのですが、こういった提供形態はWindows CEやWindows Mobileの反省に立ってのものでしょう。
これらを踏まえてこの2本の記事を読むと、非常に感慨深いものがあります。前者はなかなかに強かですし、OSとはこういうものでしょう。真の管理者でも無い限り、本当はユーザに移動機の全てを掌握できるroot権限なんぞ要らないのですから。ただGoogleの場合は“単なる強がり”とも取れるので、安心はできません。
後者はもう笑うしかないですね。完全に出遅れているのにまだ旧来の方法を取ろうとしているのが透けて見えるからこそ、ユーザは手を出さないのですが。Windows Phoneはユーザで弄る自由度をほぼ与えていませんし、あまつさえサードパーティによるソフト作成をつい最近まで許してませんでしたからね。イマドキそんな御仕着せの環境を“有り難く使わせていただく”というユーザは少ないのではないでしょうか。iOSやAndroidの自由度を知ってしまうと尚更です。

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『FCC、「オープンなネット」のための新ルール承認』

あれ? FCCにはInternetに関する規制をする権限すら無かったハズなのに…?
なんだか妙なことになっています。

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『auケータイをWi-Fiルーターにできる「NEX-fi」を発売』

遅きに失した感もありますし、これを出すということは、フューチャーフォンにしろスマートフォンにしろ、今後KDDIが出す移動機には、単体で無線LANによるテザリングを実現させるような機能は載せないとも取れます。
それはそれでまた妙な話ですが、私が、KDDIが今冬リリースしたもので最も使えそうだと感じたのがコレだったというのもあり、もしかすると買うかもしれません。