技術に対する民度

Posted at Mon, 25 Oct 2010 19:28:12 +0900 (JST)

『ヤマト運輸の携帯サイトに脆弱性、他人の情報が閲覧可能に』

初報がナベツネ新聞による「iPhoneブラウザに脆弱性」などという大誤報でどうにもならなかったのですが、さすがに専門紙ではマトモな記事になっています。あれをどう読めばブラウザ側の脆弱性になるのやら…これだから一般紙は碌でもないです。
ちなみにこれ、セキュリティ界隈ではだいぶ前から指摘されているもので、今回はスマートフォンが絡んだお陰で問題が殊更大きく取り扱われてしまったように思えます。

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『ストリートビュー車両でメールやパスワードも収集、Googleが改めて謝罪』

もはやGoogleが相手だと驚きもしなかった自分に、慣れとは恐しいものよのぉ…と、自分のことながら呆れています。やはりGoogleには迂闊に近寄らないほうが良いですね。使うにしても検索だけで。

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『ITU-RがLTE-AdvancedとIEEE802.16mを4G規格として採択』

当然と言えば当然の流れかもしれません。前者は従来の携帯電話向けの無線通信規格が、後者はモバイルWiMAXが、それぞれ祖先です。
どちらが普及するか解りませんが、今の日本を眺めていると、従来より叫ばれていた「コスト」よりも「使う周波数帯」のほうが重要なファクタを占めてますね。いくら置局や移動局のコストが低くとも、それが容易に使えないんじゃ普及しませんから。そういう意味では地デジ化で空く700MHz帯をどう使うのかは、その国の技術に対する民度を顕しているとすら思えてしまいます。