“国際協調路線”と言えば聞こえは良いが…

Posted at Wed, 23 Jun 2010 20:12:38 +0900 (JST)

『700/900MHz再編、ドコモ/KDDI/ソフトバンクの周波数戦略が明らかに』
『KDDI、ソフトバンクらも国際協調路線へ転向、総務省の700M/900MHz再編議論』

現在盛んに喧伝されている“地デジ以降”後の話に進展が見られました。何をどう思ったのか、KDDIとSBMが国際的な使い方である、700MHzは700MHzで、900MHzは900MHzで、それぞれ上り/下りのペアを作る方向に転換したようです。以前は主に機器ベンダがこれを主張し、キャリアは700MHzと900MHzをそれぞれ下り/上りにするよう提案して議論が平行線だったのに…どうしたんでしょう? 現在がDCMのみが以前の主張を堅持しているようです…まぁ国際ローミングや機器調達コストを考えれば、国際協調路線になるのは至極当然と言えば当然なのですが。しかもSBMに至っては
“移行後にその周波数帯を利用する事業者からも前倒しで利用料を徴収する仕組みを作ってはどうか。RFIDの移行に伴う費用であれば当社がすべて支払う覚悟はできている”
とまで言い放ったとか。まぁSBMですから実効性はどうなるのか解りませんが、かなり強硬に国際協調路線に舵を切ったことになります。建前上は総務大臣がこの路線にするよう指示したとはいえ、ちょっと気持ち悪いです。この議論の行方は充分見守る必要があるでしょう。

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『AT&TとVerizon、Wi-Fiローミングを推進するWBAに加盟』

無線関係でもう1丁。いよいよ海外キャリアは自前でトラフィックを捌くのを諦めたようです。無線LAN網とGSM/UMTS/LTEやWiMAX網の間でスムーズなローミングを行うためのアライアンスがWBAなのですが…もし日本だと総務省が何て言うかなぁ。主に通信のことをターゲットにしているのに“通話品質を確保できない”とか何とか言い出すんだろうなぁ。

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『au、WiMAX/WINデュアル対応のデータカードを発売』

そんな動きに呼応するかのように、KDDIではやっとこの移動機がリリースされました。残念ながらWindowsにしか対応してないようです。Linuxでも動いてくれないかなぁ。そうすればかなり魅力的なのですが。

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『「Firefox 3.6.4」公開、プラグインがクラッシュしても落ちない新機能』

なるほど。これは良い。会社で使っている分にはWindows上でForefoxがコケることはそうそう無いのですが、Linux上だと時々落ちることがあるので。