真のオープン戦略

Posted at Tue, 18 May 2010 20:37:00 +0900 (JST)

『ドコモ、2010年夏モデルを発表』
『ソフトバンク、2010年夏モデルを発表』

昨日に引き続き、有力2社が俗に言う夏モデルをリリースしました。注目すべきはDCMのほうで、夏モデルにスマートフォンを投入してきたことでしょう。それだけDCMはデータトラフィックによる課金に全てを賭けているとも言えそうです。

『「iPadをドコモ3G回線で使いたい人はいる」──山田社長』

なんて発言には、その思いが滲み出ているとしか考えられません。翻って損君は、

『「ツイケー」を流行らせたいと孫社長 ソフトバンク夏モデル発表会はTwitter尽くし』

だそうで、良くも悪くも社長のその時に好きなものが取り込まれているらしく、現場の皆さんは可哀想だ…いやいや、御苦労様としか言いようがありません。

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『Amazon、Android向けKindleアプリを今夏リリース』

密林にとってプラットフォームはKindleに限らず何でも良いのでしょう。これが真のオープン戦略ですね。企業姿勢としては良いことだと思います。今後主流になるかどうかはさて置き。

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『時代はスマートフォンに:世界の携帯電話シェア、AppleとRIMがMotorolaを抜いてランクアップ』
『HTC、若者向けAndroid携帯「HTC Wildfire」発表』

どうも世界の流れは極端な二極化が進んでいるようで、単機能機かスマートフォンか二者択一になりそうな感じですね。その結果が前者の記事でしょうか。
後者はキャプションに“携帯”とあるものの、実際はスマートフォンです。“若者向け”の意味が良く解りませんが、そうでもしないとシェアを向上できないのでしょう。

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『ソフトバンクが「USTREAM Asia」を設立、iPhoneアプリ日本語版も提供へ』
『単体でUstream配信できる無線LAN対応デジカメ「CEREVO CAM live!」』

Twitterの次はUstreamだと言わんばかりに、こんな記事が並んでいます。
前者は日本法人であるにもかかわらず“Asia”と付けているあたりに本気度?が伺えますが、激増するであろうトラフィックを捌く網をSBグループが持っているとはとても思えず、今後の成り行きはちょっと面白そうです。
後者は売れるかどうか良く解りません。なぜかE悪が絡んでいるのは気にはなりますが。

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『「IPv4アドレスは残り8%」――ICANNトップが移行促す』

そりゃそうでしょう。これは時間の問題ですから。ただ、これをアナウンスしたからと言って、企業がIPv6に移行するとはとても思えません。特に日本では。現状で困ってないですからね。

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『「非実在青少年」規制反対派がシンポジウム、宮台真司教授らが問題点を指摘』

シンポジウム自体は予想し得る内容なので極論を言えばどうでも良いのですが、注目すべきは
“東京都の条例改正案が成立していないにもかかわらず、3月の時点で出版社から注意書を受け取り、同氏の作品について少年が登場するシーンについて自粛するよう依頼があった”
という、業界の自主規制ぶりでしょうか。そんなに萎縮してどうする。ここは頑として戦わないと。

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最後はオマケ

『「あかつき」打ち上げ、21日に延期』

打ち上げ6分前に延期が決まったとか。21日は無事に行って欲しいものです。