無事に戻って来て欲しい…ただそれだけだ
『ウィルコムが企業再生支援機構を活用、ソフトバンクが出資との報道』
『「ウィルコムが企業再生支援機構に要請」報道、各社がコメント』
この件は金曜日に複数の関係者からケータイにメールをいただいて知りました。ここまでリークされてりゃぁ、こりゃ確実に損が持ってくんでしょうね。正式決定した暁には、その足で2回線維持しているWILLCOMの契約を切ります。残念ながら、PHSは登場から約15年で終息するということなのでしょう。
技術的には非常に興味深く、他には真似できない尖った移動機(事実上初となる移動体テレビ電話のVisual Phoneとか、スマートフォン市場を創成した初代W-ZERO3とか。今でも両方持っている)も出して、“らしさ”を発揮したものの、その他の一般ユーザの支持を得られなかったことは残念に思います。
技術は、病院など低電磁波でなればならない環境で携帯電話が使えない場所における構内通信機器としては残るでしょうけど、公衆サービスとしては終焉を迎えつつあるのかもしれません。
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『メタル回線などの接続料、現状水準で凍結を〜KDDIら14社が要望書』
みかかがメタル回線を今後どうしたいのかと言えば“止める”で衆目の一致を見ると思いますが、いかんせんそれまでの設備維持計画が何も示されない中で一方的に値上げを宣言するのは、確かにフェアではないですね。
それにしても公衆電話発信機能の値上げ幅は半端じゃないですな。東で44%、西で32%というのは、俄には信じられない数字です。
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『「Microsoftは中国から撤退しない」とバルマーCEO』
これも予想の範囲内という感じでしょうか。
ただ、Googleの撤退報道がダメリカ国内では支持を得られていることを考えると、M$のこの方針がどう受け止められているのかは非常に興味があります。
「それほどまでに検索エンジン市場に力を入れる必要が、今のM$にあるのか?」
という根本的な問いもありますが。
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最後はオマケ
このニュースには個人的に歓喜しました。「やっと地球の重力圏内に入ったか」と。往復電波伝搬時間が10分を切ったということは、地球の隣りの惑星である火星よりも近い証拠です。
大学時代、まさにこの宇宙機の軌道計画等で卒業論文を書いた者にとって、満身創痍であっても帰って来てくれること自体に大きな意味がありますし、1/100以下の予算規模(旧ISASとダメリカNASAの比較)でこれだけのことが出来るんだと海外に見せつけることができた技術力には、関係者には敬意の念しかありません。たとえカプセルの中身が空であっても、6月にはぜひ戻って来て欲しいものです。