“サイバー戦争”は、とっくに始まっている

Posted at Tue, 24 Nov 2009 08:05:09 +0900 (JST)

『「Google Chrome OS」プロジェクトが公開、製品登場は2010年後半』

データの殆どをクラウドサーバ群に置き、端末にはOSとブラウザしか無い、もっと言えば、ブラウザを稼動させるためだけにOSが存在するようなものと言っても過言ではないのがGoogle Chromeなんですが、α版がリリースされました。ただ、この記事でも触れられてますとおり、
“Chrome OSは無料で提供されるが、Chrome OSをユーザーが自由に入手して好きなハードウェアにインストールすることはできず、ハードウェアと一緒に出荷されることが前提となっている。現時点では、ネットブックにインストール済みの状態で出荷される計画だ”
そうなので、単体で遊びたい向きには今しかチャンスが無いとも言えます…いやぁ、この業界に10年以上も居ればイヤでも判りますけど、いくらクラウドにしようがどうしようがRAIDを組もうがどうしようが、バックアップを取って無けりゃデータは無くなるので、私はこのOSそのものにはあまり興味が沸きませんなぁ。以前ダメリカで似たような騒ぎがあったばかりなんですけど、ダメリカ人は忘れてるんでしょうかねぇ?

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『総務省調査、IP電話利用数は2157.9万件。0AB〜J番号の増加が続く』
『9月末の電気通信サービスの加入状況,加入電話とISDNの減少続く』

みかか東西は順調に、固定加入電話をひかり電話に巻き取っているようです。
ただ、私は何度も指摘しているとおり、いざ災害が発生して停電すると、局給電ではないひかり電話は何の役にも立たないので、あまりお勧めしません。現状では安定度もイマイチですしね。
そう言う私はみかか東が土下座して来るまでISDNを契約し続けます。
恐らく今年度末時点では東京都内ですら個人契約のISDNは10万回線を割ってるでしょうね。

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『もうiPhoneでもAndroidを止められない』

何のことだ? と思ったら、今月初旬に発売されたMotorola製のAndroid移動機がとんでもない勢いで売れていることを挙げて、iPhoneの強情なまでの閉鎖性を嘆いている記事でした。
確かに今回売れているらしいDROIDってのは面白そうですし、スタイルもカッコイイようですが、ユーザに受け入れられるかはこれからの対応如何でしょうから、こんな記事が出るのはいささか早計だとは思いますが(よーするに提灯記事?)、iPhoneに有力な対抗馬が出て来たことは競争を促す意味でも良いことだと思います。
ただ、私は現状では両者とも使わないでしょうけど…。

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『バングラデシュなど開発途上国のインフラは携帯通信よりWiMAX』

発展途上国では敷設に時間が掛かる固定電話よりも、基地局さえ置けばとりあえずは何とかなる携帯電話のほうが普及速度が速いのはいつものことですが、そこにWiMAXを持って行こうとするかぁ…国情を考えると仕方無いのかもしれませんね。KDDIも良いところに目を付けたものです。ただ笑えたのが
“日本国内のWiMAXは、先行する他の無線通信サービスとの競争が激しく、当初期待されていたほど利用者が増えていないのが実状だ”
とKDDI自身が認めているのは如何なものかと :-P

『KDDIが291人分の顧客情報流出、メールにCSVファイル添付で』

みたいなことをする前に、まずは日本国内での足固めをしたほうが良いでしょうな。

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『マカフィー、サイバー戦争時代の到来を警告』

何を今更…という感じの内容です。現に中国とダメリカの間では猛烈なDDoS攻撃合戦が繰り広げられているのは周知の事実ですしねぇ。
“「サイバー戦争」の定義を決めることも重要(中略)サイバー戦争の統一された定義がないままでは、攻撃者に対して政府交渉や軍事力行使の警告などを行う時期を決めるのは、ほぼ不可能”
なんて呑気なことを言ってる場合じゃないでしょう。特に最前線に立たされている運用エンジニアは。