ホントにカネが無いんだな、SBMは

Posted at Tue, 17 Nov 2009 07:34:14 +0900 (JST)

『Dell、Android携帯「Mini 3」でスマートフォン市場参入』

遂にスマートフォン市場にDellも参入したようです。
昨日も取り上げたように、Dellは比較的Linuxには寛容な会社なので、Androidを使うにしてもそんなにアレルギーは無かったのでしょう。ただDellはだいぶ昔にPDA市場に参入して大失敗した過去を持っているので、今回は慎重に、大量に数が捌けるであろう中国やブラジルをターゲットにしているのが興味深いです。
ただこれ、記事にもあるとおり、
“Mini 3の仕様については、Androidプラットフォームを採用していること以外は発表文には記載されておらず、「詳細は各国での発売時にキャリアごとに発表する」としている”
となっているのが気になります。動作の敏捷性に大きく寄与するCPUやRAMや記憶媒体が一体何なんでしょうかね?

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『Googleブック検索和解修正案提出、日本やEUは実質的に除外』
『流対協がGoogleブック和解修正案に見解、無断スキャン容認できない』

こりゃまたいかにもダメリカ人らしいマッチョな解決方法を提示したものです。
今回の修正案の全てはこの一文に集約されます。
“修正案では集団訴訟の参加者を米国、英国、オーストラリア、カナダに限定し、実質的に日本や多数のEU諸国を除外したことが挙げられる。このように修正した理由として、これら4カ国が似た法慣行と出版業界慣行を持つ国々であることを挙げている。ただし、これらの国以外の作家や出版社であったとしても、2009年1月5日までに米国著作権庁に著作物の登録を行うか、あるいは英国、オーストラリア、カナダで書籍を出版している場合、この集団訴訟の対象になるため注意が必要だ”
商習慣や業界慣行が違う国を除外はするけど、スキャンは続けるし、それが嫌ならダメリカに言わねばならないことも変えなかった、と。そりゃ日本の出版業界も怒るわなぁ。
なぜそこまでしてGoogleが書籍の全スキャンに拘るのか知りませんが(少なくとも私は書籍は書籍で読みたい。電子ブックは読み難くて仕方無い)、「大いなる田舎者であるダメリカ人」が今後どう対応するのか見物ではありますね。まさかこのまま突っ走るワケには行かんでしょうし、恐らくEUも反対するでしょうから。

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『携帯向けマルチメディア放送への参入希望が明らかに』

なかなか笑えるというか、懐事情が垣間見える記事です。
そもそもこんなもんが受け容れられるかということはさて置いても、全国向け放送の受託事業者(設備を持つ側)としてDCMやKDDIが参入を表明する一方、委託事業者(コンテンツを持つ側)としてDCMやKDDIやSBMが参入するというところが、この記事の笑いどころだと思います。
つまりSBMは全国網を持つ事業者であるものの、このための設備を打つカネが無いと。
私は十中八九、普及しないと思っているのですが、そんな冒険すらできないほど困窮しているSBMには同情を禁じ得ませ…ウソです。よっぽど無いんでしょうね。
SBMはいつの日か破綻するかもしれません。

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『Windows 7のインストール用USB作成ツールにGPLコード、MSが謝罪』

先日某所で話題になっていた記事です。M$ともあろうところがGPLコードを使うとは、世の中変わったものです。ある意味で正反対に位置するんですけどね。
謝罪内容も通り一遍の変わり映えしないものなので、こんな事実があったということだけを留めておけば良い記事です。

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『「寿命1000年」うたうDVD、米新興企業が開発』

そこまでして保存したいデータは、DVDに焼かず、適宜HDDなどにバックアップしたほうが良いですね。あと、磁気データはそう簡単には劣化しませんから、DATなんかもお勧めですな :-)

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『ビックカメラのWiMAXサービス、Wi2の公衆無線LANを無料提供』

ワイヤ・アンド・ワイヤレスって儲かってるんでしょうか?
こんな形でバンドルされでもしないと使われないんじゃぁ…ねぇ。

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最後はオマケ

『[2]XGPの実効速度は他の無線システムをしのぐ』

昨日の続きなんですが、ここまで練られているのに資金が無いというのは、ある意味で非常に不幸ですね。技術を生かす道が無いんですから。
個人的には期待しているんですけどねぇ(そのためにWILLCOMの回線を維持しているようなものだし)。