NetWalkerはBluetoothが全く使えない…つまりは非常に残念な結果

Posted at Sat, 19 Sep 2009 20:20:10 +0900 (JST)

さて、「待望の」という形容詞まで付けて待っていたNetWalkerだが、私には非常に残念な結果になった。しばらく塩漬け決定だろう。

左に置いたのは、大きさ比較のためのタバコの箱です。

左に置いたのは、大きさ比較のためのタバコの箱です。


ピンボケだ。左に置いた白いのは、大きさ比較のためのタバコの箱です。

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キータッチや変則キーアサインなどは特に問題なく(あれは慣れの問題であろう)、液晶画面も想像以上に綺麗だ。予告した?とおり、昨夜の会社帰りにJR品川駅でのTouch & Tryイベントにも顔を出し、説明員にもイの一番に
『Ubuntuの公式リポジトリは使えるんですか?』
と訊いたところ、
『ええ、使えますよ』
との心強い返事を得、15分ほど触らせてもらいながらいろいろ情報を聞いたのだが、いざ自宅に届き、自分が目指す使い方である『携帯電話をダイヤルアップモデムとして青歯で接続して(今風に言えばテザリングか)のネット接続環境の構築』が、これっぽっちも、如何ともし難いほど無理であることが判明したのだ。

これは多分にOSというか青歯周辺ソフトが原因なのではないかと推測される。今回採用されているのはUbuntu 9.04だが、どこのメーカの青歯レシーバを挿しても、私の持っているauの移動機・SH002とペアリングすることはできなかった。良い線まで行ったのが、予想に反して?Planex社製のBT-MicroEDR2Xというレシーバだったが、それでも最終的には「対応していない機器です」という虚しい表示が出てペアリングに至らず、それ以外のメーカも全滅であった。参考までに私が試した青歯レシーバを列記しておこう。

    Princeton社製 PTM-UBT5
    Logitec社製 LBT-UAN01C1
    SANWA SUPPLY社製 MM-BTUD23
    Buffalo社製 BSHSBD03BK
    corega社製 CG-BT2USB02CB

前2者はClass 1、後3者はClass 2だが、そんなことも関係無いような挙動だったことと、これだけの青歯レシーバを揃えるためだけにヨドバシ新宿西口本店に今日だけで2回出向き、ゴールドポイントを使い果たしてしまったことも、更に虚しさを加速させている。

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またなぜか無線LANも接続できず、結局は大昔に買った、今ではLinuxカーネルにマージされているため挿せば使えるUSB-Ethernet変換アダプタで有線接続する有様。これは私の自宅の無線LAN環境にも依存するので判断は避けるが、どうもあの感じでは屋外の公衆無線LANなんかでも使いものにならないのではないかと思える。拙宅ではふだんはNECのAtermStation、今回は臨時で出張時に持参するPlanex社製のAPも立ててみたものの、どちらもリンクを確立できなかったところをみると、NetWalkerと言いつつも、無線LAN基地局の相手も相当選ぶ筐体なのかもしれない。

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先のTouch & Tryイベントでの会話で、
『いずれOSを丸ごとmicroSDHCへバックアップする手順を公開します』
との情報も得たので、それが公開され次第、NetWalkerからUbuntu 9.04にはご退場願い、いつものようにDebian Lennyをインストールして再度チャレンジしてみようと思う。この9連休中にその手順が公開されると嬉しいのだが…。

なお、CPUはARMのLittle endianであることは、Ubuntuで青歯関係のソフトをapt-getしたときに判ったので、Debian Lennyもそれに倣う必要がある。

結局マトモに使えたのは、SanDisk社製の16GBのmicroSDHCだけだった…というのが、今日時点でのNetWalkerに対する結論である。

あああ………いずれにしても非常に残念だ。筐体そのものにはポテンシャルがあるだけに、尚更そう感じる。このままでは工人舎の「PM」に手を出してしまいそうだ。

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【追記】
たった今、親友から教えてもらいました。

『ウィルコム 私的整理へ 銀行団に1000億円の返済期限延長要請』

実質破綻ですね。ひょっとすると、私が長らく使い倒した「初代W-ZERO3」を出した頃が、WILLCOMの最盛期だったのではないでしょうか。これも残念な結果です。